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機動戦士ガンダムSEED DESTINY~SAVIOUR~

作者:setuna
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第二十六話 オーブ

 
前書き
ジブリールがオーブにいる。
かつての故郷にシンは何を思う? 

 
談話室ではアレックスが深い溜め息を吐いていた。

アレックス「まさかジブリールがオーブにいるなんて…」

ジブリールがオーブにいることにアレックスは驚愕していた。
パナマがあるにも関わらずオーブに。
どうやら裏をかかれたようだ。
まさかこの状況にも関わらず、ジブリールに協力するつもりなのだろうか。
いや、いくらあの馬鹿親子でもオーブの生き残りを第一にしていたのだ。
そこまでの愚行は犯すまい。
そう考えているアレックスにシンが歩み寄る。

シン「アレックス」

アレックス「ん?何だシン?」

シン「ちょっとシミュレーションに付き合ってくれませんか?」

アレックス「シミュレーション?」

シン「はい。俺、気づいたんです。前の戦闘で…あいつの…デスティニーの真の戦闘力はもっと上にあるって…だから俺は早くあいつを乗りこなしたい!!そして1日も早くロゴスを…ジブリールをこの手で!!」

アレックス「分かった。協力しよう。」

どんどん頼もしくなっていく後輩の姿に、アレックスは嬉しそうに笑みを浮かべた。








































アレックス「行くぞシン!!」

シン「はい!!」

シミュレーションを機動させ、デスティニーがアロンダイトを抜き、セイバーに突撃。
セイバーもビームサーベルを連結させ、デスティニーに突撃する。
デスティニーのアロンダイトの斬撃をセイバーのビームシールドで受け止める。

シン「うおおおおお!!!!」

アレックス「なっ!?」

シンはデスティニーのバーニアを一気に吹かす。
セイバーは力負けし、押されてしまう。

アレックス「ちっ!!」

セイバーの足のビームサーベルを展開するとデスティニーを蹴り上げようとするが、デスティニーは即座に離れる。
デスティニーのフラッシュエッジを抜き、セイバーに向けて投擲。
ビームシールドと足のビームサーベルを展開。
フラッシュエッジを弾く。

アレックス、シン「「はああああああ!!!!」」

セイバーとデスティニーが幾度もぶつかり合う。
セイバーがビームサーベルを振るい、アロンダイトを両断。
しかしデスティニーもパルマ・フィオキーナからビームを放ち、セイバーの右肩の装甲を破壊する。
そして距離を取るとデスティニーの長射程ビーム砲をセイバーに向け、放つ。
セイバーのビームシールドを展開し、防いだ。

シン「でやああああああ!!」

もう片方のフラッシュエッジを抜き、ビームサーベルのようにするとセイバーに突撃する。
アレックスはセイバーのビームサーベルを展開したシールドをデスティニーに向けて投げる。

シン「!?」

シンはアレックスの行動に目を見開くがビームシールドを展開し、それを弾いた。
だが、セイバーはすぐ目の前にいた。
連結していたビームサーベルを2本に戻し、デスティニーに向けて振り下ろす。
シンは咄嗟にパルマ・フィオキーナで受け止めるが、耐え切れずに両腕が爆散。
セイバーの回し蹴りを胴体に受けたことでシミュレーションは終了した。

シン「畜生…また負けた…」

アレックス「いや、こっちも危なかった。まだデスティニーの動きがぎこちないな。OSを改良してみたらどうだ?」

シン「ん…そうですね…」

シンはアレックスの言う通りにOSの改良を始めた。

クレア「オーブからの回答が来るよって…シン、何してるの?」

シン「見れば分かるだろ?OSの改良だ。今のOSじゃあデスティニーの機体性能をフルに発揮出来ないからな」

クレア「デスティニーの微調整はまだ終わってないの?」

シン「まあ…な…」

クレア「とにかく、オーブ回答が来るから早く来てね」






































既にオーブ近海をザフト艦隊が包囲。
回答次第では一気に戦闘に突入するこの状況で、オーブが出す回答とは果たして…。

ユウナ『貴艦らが引渡しを求めるロード・ジブリールなる人物は、我が国には存在しない。またこのような武力を持っての恫喝は、一主権国家としての我が国の尊厳を著しく侵害する行為として大変遺憾に思う。』

シン「はあ…!?」

ユウナ『よって直ちに軍を引かれることを要求する』

アレックス「ユウナ…!!何故あんな回答を…!!あれじゃあオーブを攻撃してくれと言っているようなものだぞ!!」

ユウナの回答に怒りを露にするアレックス。
今のオーブには別に愛着など無いが、オーブの国民達が犠牲になることに怒りが込み上げる。

レイ「…やはりどうにもならないか」

ルナマリア「オーブと戦うことになるわね…」

シン「くそ!!奴らにとって国民なんてどうでもいいってのかよ!!」

怒りを露にするシン。

アレックス「……」

ナオト「オーブはユニウスセブンのことがあるまでは友好国として親しくしてきたけど…」

ハイネ「こんな茶番に付き合えるはずもないしな」

ミネルバのパイロット達は更衣室に向かう。
かつての友好国に戸惑う者も少なくはなかった。













































ブリーフィングルームではアレックス達がMSデッキに向かう中、シンのみ残っていた。
心のどこかでオーブと戦うことに戸惑いを抱えているのだ。

ステラ「シン…?」

先にブリーフィングルームを出たステラだが、出て来ないシンを心配して戻ってきたのだ。

シン「ステラ…」

ステラ「大丈夫…?」

シン「…大丈夫だよ。ステラ…オーブを討つなら俺の手で討つ…もう決めたんだ。」

認めたくはないが、自分はまだオーブが好きなのだ。
他の誰かに討たれたらその人物を恨んでしまう。
なら自分が討った方がマシだ。

ステラ「シン…」

シン「ごめんステラ。さあ、行こう。」

ステラ「うん。ステラ、シンを守るから」

シン「え?」

ステラ「ステラ、シンのこと…好き…だから…守る」

シン「ありがとう。だったら俺もステラを守るよ。守られてばっかは嫌だからさ」

ステラ「うん…」









































シンとステラはブリーフィングルームを後にするとそれぞれの機体に乗り込んだ。

アレックス「艦長、発進許可を!!」

タリア『あなた達…』

シン「オーブは…俺が討ちます。発進許可を下さい」

タリア『…分かったわ』

アーサー『ええ!!?艦長!!』

タリア『FAITH権限を使ってでも行くんでしょう?』

シン「はい。」

タリア『なら、私に止める権限は無いわね』

シン「ありがとうございます。」

メイリン『シン・アスカ、デスティニー発進スタンバイ。全システムの起動を確認しました。発進シークエンスを開始します。ハッチ開放。射出システムのエンゲージを確認しました。カタパルトオンライン。射出推力正常。針路クリアー。デスティニー、発進どうぞ』

シン「シン・アスカ、デスティニー。行きます!!」

メイリン『セイバー、発進どうぞ』

アレックス「アレックス・ディノ、セイバー。出る!!」

メイリン『ガイア、発進どうぞ』

ステラ「ステラ・ルーシェ、ガイア。行くよ」

メイリン『ストライクノワール、発進どうぞ』

ナオト「ナオト・フジワラ、ストライクノワール。出るよ!!」

メイリン『デスティニー、発進どうぞ』

ハイネ「ハイネ・ヴェステンフルス、デスティニー。行くぜ!!」

メイリン『レジェンド、発進どうぞ』

レイ「レイ・ザ・バレル、レジェンド。発進する!!」

メイリン『デスティニーインパルス、発進どうぞ』

クレア「クレア・トワイライト、コアスプレンダー。行くよ!!」

メイリン『インパルス、発進どうぞ』

ルナマリア「ルナマリア・ホーク、コアスプレンダー。行くわよ!!」

ミネルバのMS隊がオーブに向かう。
今回は二手に別れる。
シン、アレックス、レイ、クレアがオーブ国防本部の制圧。
ハイネ、ステラ、ルナマリア、ナオトが宇宙港の制圧に向かう。

シン「うおおおおおお!!!!」

シンのデスティニーがアロンダイトを構えて突撃する。

アレックス「シン…」

アレックスのセイバーもデスティニーを援護すべく、敵MS隊に突っ込んでいく。

クレア「レイ、気づいた?」

レイ「ああ…」

敵機を墜としていたクレアがレイに尋ねる。
レイは予想外の敵の脆さに色んな意味で驚いていた。
オーブ軍はかなり高い軍事力を誇り、練度が高い連中が多いはずなのに、何故か物凄く脆い……。

クレア「一体何なの?弱すぎにも程ってものがあるでしょ?これならクレタで戦った時の方が強かったよ…」

クレアも呟く。
全くもって同感だ。
ここまで来ると何かの罠ではないかと感じてしまう。
もしくは指揮官がどうしようもない余程の無能のどちらかだが……。




































一方司令部では、ユウナがザフトが侵攻してきたことに慌てていた。

ユウナ「ああー、もう~!!どうしてこうなるんだ!?彼はいないと回答したのに何で奴等は撃ってくるの!?」

トダカ「嘘だと知ってるからですよ!!政府は何故、あんな馬鹿げた回答をしたのですか!!」

ユウナ「えっ!?だって昔、アークエンジェルの時は……」

トダカ「あの頃とは、政府も状況も違います!!」

ユウナ「ああもう!う、うるさいっ!!とにかくこっちも防衛体制を取るんだよ!!護衛艦軍出動!!迎撃開始!!MS隊発進!!奴等の侵攻を許すな!!」

政治に関しては優秀でも軍事に関してとことん無能なユウナであった。







































ヘルベルト「ふぅ、やはり鬱陶しいな、地球の重力は」

激動する戦場に新たな混乱の火種が。
突如、出現した降下ポッドから現れたのは、所属すら分からない3機の新型MS。

ヒルダ「何言ってんだ。ほら行くよ野郎共!!」

マーズ「おう!!」

ヒルダ「ラクス様のために!!」

ドム・トルーパーがザフトのMS隊に突っ込んでいく。










































ナオト「宇宙港まで後少し!!このまま一気に突っ込むよ!!」

ステラ「うん!!」

ハイネ「そうはいかないようだぜ。お客さんだ!!」

前方からドム・トルーパー3機が向かってきた。

ヒルダ「ほらほら下がんなあ!!下がるんだよ!!」

ヘルベルト「そう言うなら脚撃つなよ…」

ルナマリア「何あれ?オーブの新型?その割にはザフトっぽいわね」

ヒルダ「あれがザフトの新型かい?マーズ!!ヘルベルト!!アレをやるよ!!」

マーズ「おう!アレだな!!」

ヘルベルト「いくのかよ、アレを!!」

ハイネ「ん?各機散開!!」

ヒルダ、マーズ、ヘルベルト「「「ジェットストリームアタック!!」」」

ハイネの指示によりデスティニー、ストライクノワール、インパルス、ガイアが散開することで回避した。

ヒルダ「ちっ、やるじゃないか!!」

ハイネ「こいつらかなりの連携をしやがる。ルナマリア、ステラ、ナオト。お前らは宇宙港の制圧を急げ!!」

ナオト「分かった。墜とされないでよハイネ!!」

ストライクノワール、ガイア、インパルスが宇宙港へと向かう。

ヒルダ「逃がさないよ!!」

ハイネ「おっと、ここから先は通行禁止だぜ」

ヒルダ「何!?その声は…ハイネ・ヴェステンフルスか!?」

ハイネ「お?懐かしい声だ。久しぶりだなヒルダ。ヤキン戦以来だな」

ヒルダ「何故ラクス様に敵対するんだい、あんたほどの男が!!」

ハイネ「生憎、俺はラクス・クラインのことはどうでもいいのさ。彼女の歌は好きだったがね」

ヒルダ「ラクス様の侮辱は許さないよ!!」

瞬間、3機のドムが展開し、次々とバズーカからビームを放ってきた。
ハイネはデスティニーのビームシールドを展開して防ぐ。

ハイネ「腕は俺の方が上だって忘れたか?外見年増女!!」

ヒルダ「な…っ!?と、年増だってえ!!!?」

マーズ「な、何てこといいやがる!!そりゃあ確かに見た目は三十路間近くらいに見えるが…」

ヒルダ「やかましい!!ハイネ、あんただけは絶対に許さないよ!!」

3機のドムがデスティニーに迫る。
ハイネは不敵な笑みを浮かべてドムに向かっていく。

































「やらせはせんぞおおおおお!!」

ナオト「!?」

突然ムラサメ部隊がナオト達に向かって突撃してきた。
いや、これは突撃ではない特攻だ。
ムラサメ部隊は特攻してくるわストライクノワール、インパルス、ガイアにしがみついてくるわで。
しかもちょっとやそっと機体を破壊してもお構い無しで来るから性質が悪すぎる。
技量が高いパイロットも何人かいる……。

ステラ「な、何…?何なの…?」

ステラが呆然とした声を上げている。
無理もない。
まさか特攻をするとは思わなかったからだ。
ナオトだって一瞬今が戦闘中である事を忘れて呆けたくらいだ。

ナオト「止まっていたらいい的だよ、ステラ!!」

いち早く冷静さを取り戻したらしいナオトがステラに声を掛ける。
この程度の敵を片付けるのは簡単だがそれでもこの数とこの性質の悪さではかなり時間が掛かる。






































シン「このまま国防本部を制圧すれば!!」

圧倒的な機動力を活かして突き進むシンのデスティニー。
武装の数と防御力はハイネのデスティニーに劣るが機動力はハイネのデスティニーを上回るのだ。
しかし、デスティニーに向けてビームが放たれ、動きを止められる。

アレックス「あれは!?」

シン「黄金のMS!?」

デスティニーにビームを放ったのは、黄金の装甲を持つMS…アカツキである。

シン「邪魔だ!!」

シンはアカツキに向けて超射程ビーム砲を放つが、アカツキの装甲に弾かれる。

アレックス「ビームを弾いた!?」

クレア「だったら直接攻撃で!!!」

エクスカリバーを構えて突撃しようとするが、アカツキのパイロットから…。

カガリ「待て!!聞こえるか?アスラン!!」

アレックス「カガリ!!?」

アカツキのパイロットがカガリであることにアレックスは目を見開いた。

カガリ「私は戦闘を止めるために動いている!!ここは退いてくれ!!」

レイ「何だと…?」

クレア「戦闘を止める…?今更あなたが出て来て何になるって言うのさ!!今まで散々戦場を混乱させておいて!!」

カガリ「それは…私はオーブを守るために…」

レイ「ならば、何故、早期にオーブに戻らなかったのです?あなたが不在でなければ、ジブリールはオーブには来なかった。あなたがAAに乗り、身勝手な正義を振りかざさず、オーブに戻っていればこのようなことにならなかったのでは…?」

カガリ「そ、それは…」

アレックス「カガリ、俺は言ったよな?権利は責任を伴う。国を動かす権利を持ったらそれ相応の責任があると…、今までその責任から逃げていたツケが今になって来たんだ」

シン「あんたは…あんたらはいつもそうだよな。理念理念って…そのMSはあんたにお似合いだよ!!外側ばかり着飾って、守れると思うな!!」

デスティニーがアロンダイトを構え、アカツキに突撃する。

カガリ「シン!!」

カガリがシールドを構えるがシンはパルマ・フィオキーナを叩き込み、シールドを粉砕する。

シン「終わりだ!!」

デスティニーがアロンダイトを振り下ろそうとした瞬間。
デスティニーとアカツキの間にビームが放たれた。

シン「!?」

上空を見上げるとそこにはフリーダム…否、フリーダムの後継機、ストライクフリーダム。

アレックス「フリーダム!?それにあれは…!!」

クレア「ジャスティス!?」

ストライクフリーダムとジャスティスの後継機であるインフィニットジャスティスはアカツキの前に出る。

キラ「カガリ、ここは僕に任せて国防本部に!!」

レイ「キラ・ヤマト…!!だがジャスティスのパイロットは誰だ…!?」

アレックス「キラ!!キラ・ヤマトか!!?」

キラ「アスラン…」

アレックス「やはり生きていたか…だが、今度こそお前を討つ!!」

バルトフェルド「止めろアスラン!!」

アレックス「バルトフェルド隊長…!?あなたがジャスティスに!!?」

バルトフェルド「俺達はお前のために、この機体を用意してまで待っていたんだぞ!!」

アレックス「…バルトフェルド隊長、どうして止めなかったんですか!!キラを、カガリを、ラクスを!!」

レイ「アレックス!!ジャスティスは俺とクレアが抑えます。あなたはシンと連携してフリーダムを!!」

アレックス「…分かった。行くぞシン!!」

シン「了解!!」

デスティニーとセイバーはストライクフリーダムに。
レジェンドとデスティニーインパルスはインフィニットジャスティスに挑むのであった。











































~if~

これはもしもユウナが救いようのない馬鹿だったら…の話。

アレックス「まさかジブリールがオーブにいるなんて…」

ジブリールがオーブにいることにアレックスは驚愕していた。
パナマがあるにも関わらずオーブに。
どうやら裏をかかれたようだ。
まさかこの状況にも関わらず、ジブリールに協力するつもりなのだろうか。
いや、いくらあの馬鹿親子でもオーブの生き残りを第一にしていたのだ。
そこまでの愚行は犯すまい。

クレア「オーブからの回答だよ」

既にオーブ近海をザフト艦隊が包囲。
回答次第では一気に戦闘に突入するこの状況で、オーブが出す回答とは果たして…。

ユウナ『オーブ政府を代表して通告に対し回答する』

スピーカーから流れてくる緊張感のないユウナの声。
その声にアレックス達は何故か言いようのない不安に襲われる。
もはや彼が何を言ってもギャグの前フリにしか聞こえないから不思議だ。

ユウナ『貴艦らが引渡しを求めるロード・ジブリールなる人物は、我が国には存在しない。またこのような武力を持っての恫喝は、一主権国家としての我が国の尊厳を著しく侵害する行為として大変遺憾に思う。だからさっさと帰って!!私は忙しくて寝てないんだ!!』

全員【はあ!?】

アレックス達の嫌な予感は見事に的中。
決定的な証拠を捉えられているのにも関わらず、ユウナはジブリールの存在を認めるどころかまさかの逆ギレ。
まさかの回答にアレックス達は唖然となる。

アレックス「何を考えてるんだあの馬鹿は!!!!」

シン「ア、アレックス。少し落ち着いて…」

クレア「きっと何も考えてない…というか、アレックスとシンの立場がいつもと逆になってる…」

熱くなっているアレックスをシンが宥める。
いつもと逆の立場にクレアは珍しいものを見たかのように2人を見つめていた。

ナオト「そうだね…というか何やってんのあのお坊ちゃんは!!?」

モニターに映るユウナを怒鳴りつけるナオト。
流石オーブの馬鹿代表ユウナ。
最悪のケースの遥か斜め上をいく絶望的な回答であった。

ハイネ「……というかこれもうどうにもならねえよな?」

レイ「……はい」

予想外の回答にハイネもレイも呆れかえって言葉を失う。
こちらからオーブを攻めるには大義名分が必要だったが、まさか自ら墓穴を掘ってくれるとは。
オーブ国民には気の毒だが、ここまで馬鹿にされて黙っていられる程自分達はお人よしではない。
ザフトはオーブへ侵攻を開始するのであった。 
 

 
後書き
ストライクフリーダムとインフィニットジャスティスが介入。
アスランはザフトなのでインフィニットジャスティスはバルトフェルドに乗ってもらいました。

おまけ~今日見た変な夢~

「やらせはせんぞおおおおお!!」
ナオト「!?」
突然ムラサメ部隊がナオト達に向かって突撃してきた。
いや、これは突撃ではない特攻だ。
ムラサメ部隊は特攻してくるわストライクノワール、インパルス、ガイアにしがみついてくるわで。
しかもちょっとやそっと機体を破壊してもお構い無しで来るから性質が悪すぎる。
技量が高いパイロットも何人かいる……。
ステラ「な、何…?何なの…?」
ステラが呆然とした声を上げている。
無理もない。
まさか特攻をするとは思わなかったからだ。
ナオトだって一瞬今が戦闘中である事を忘れて呆けたくらいだ。
ナオト「止まっていたらいい的だよ、ステラ!!」
いち早く冷静さを取り戻したらしいナオトがステラに声を掛ける。
この程度の敵を片付けるのは簡単だがそれでもこの数とこの性質の悪さではかなり時間が掛かる。
ルナマリア「ナオト、また来るわ!!」
ナオト「しまった!!」
反応が遅れ、特攻するムラサメの接近を許してしまうナオト。
ステラ「ええええい!!」
しかしステラのガイアが割って入り、やたらでかい柱で盛大に振りかぶった。
カキーンッ!!
妙にいい音がし、ムラサメはホームランボールのように飛んでった。
ナオト、ルナマリア「「は?」」
呆然となるナオトとルナマリアにステラが笑いかける。
ステラ「ナオト、大丈夫?」
ナオト「え?あ、うん」
顔を引き攣らせながら笑うナオト。
しかし無理もない。
まさか柱を引き抜いてムラサメをホームランするなど誰が想像出来るだろうか?
というかこのシーンは間違いなく。
アーサー『カーーーットッ!!!!』
ああ、やっぱり。
ステラ「…副長、駄目?」
アーサー『駄目!!』
流石にギャグならともかく、シリアスでそれはまずいと思う。
デュランダル『なかなか面白いNGが取れたと思えばいいだろうに…』
タリア『議長、そういう問題では…』
何故、ジブラルタル基地にいるはずの議長がミネルバにいるのだろうか?
瞬間移動?








これが今日見た夢の内容です。
私は多分疲れてたんだと思います。 
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