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転生したら主人公って…

作者:楼瑛
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戦闘って滾るよね

突然だが、私は戦闘が好きだ。

まぁ、その分野における同格以上限定だけどね。つまり、私がしたい戦闘ってものはある程度形にならなきゃ楽しくない。一方的な蹂躙も、圧倒もあまり楽しくない。ストレス解消には持ってこいだが。

つまり何が言いたいかというとやっぱり同格の戦いは心踊るものがある。私がそうなってしまった原因は杏子ちゃんと始めて会った時まで遡る。

あの日私は嫁嫁うるさい転生者の顔面をそこそこな力で殴った。そのまま転生者は飛んで行き、一人でブランコに乗っていた杏子ちゃんに激突、キレた杏子ちゃんが私に魔法を放ちながら襲い掛かってきたのですぐさま扉を作り私の世界へと杏子ちゃんと移動した。そこで何時間もの間戦闘をし続け終わる頃には二人とも笑ながら戦っていた。この時からそういった節はあった。この時も十分楽しかった。しかし、その時私と杏子ちゃんは気づいた私達は特典に振り回されてると。それからは二人で特典を完全に使いこなすため修行を私の世界でしながら、お父さんやお兄ちゃんに剣を習ったりし始めた。

その剣を習って居る時ら辺ではもう試合や模擬戦をすることが完全に楽しくなっていた。

そして、今私と杏子ちゃんは私の世界で毎月恒例の模擬戦をしている。模擬戦と言っても全力ではなく制限をかけたものだ、私は闇の衣を使わず一割の力、杏子ちゃんも同じく一割程度だったはず。初めは特典を使いこなすために始めたものだが今では楽しいので行っている。

ここで杏子ちゃんの特典を紹介しよう。杏子ちゃんが転生するにあたって杏子ちゃん自身がもらったものは超回復らしい、杏子ちゃんの前世がほぼ病院で過ごし、病気が治って外に出たら事故にあって死んだらしく今世ではその様な事がないようにとのことらしい。しかし、杏子ちゃん自身が頼んでもいない特典が二つほど私と同じく存在します。

一つ目がドラゴンクエストモンスターズジョーカーⅡの隠しラスボス人造邪神オムドロレスのスペック。ですが常にマホカンタがダイ大のマホカンタなので全部はね返せなくなってます

二つ目がディバイスとかいうもので、待機時とやらはネックレスでセットアップ時とやらはどう見てもドラクエⅧの神鳥の杖でバリアジャケットとやらは何故か道化師っぽい格好になるので、神鳥の杖に道化師って事でドルマなんたらを思い出してしまった私は悪くないと思います。

ちなみに戦闘は、魔法特化でドラクエの魔法だけでなくこの世界の魔法も使ってくきてとても楽しい。しかし、近接格闘も十分なほど出来ているので魔法なしでも楽しい戦いが出来るんです。余談だが、私達はドラクエのラスボス系の特典をもらった者を魔王系転生者と呼んでいる。今のところ二人だが


「「あははははははははははははははははははははははははははは」」

「楽しいねぇ、杏子ちゃん!」

「そうだね、なのはぁ!行くよ、『煉獄斬り』」

杏子ちゃんがそう言って神鳥の杖を振り下ろすと上から炎を纏った歯車が大量に落ちてくる。私はそれを手に暗黒闘気を超圧縮しそれを歯車に向けて解き放つ、それによって歯車は方向をずらし私の横に落ちて行った

「まぁ、そらされるよね」

「そうだね、この程度は普通にね」

「まぁ、少しあげてこうよなのは」

「言われなくてもだよ、杏子ちゃん」

「『マヒャド斬り』『煉獄斬り』『稲妻斬り』これはどうよ」

「まだまだぬるい『カラミティウォール』」

杏子ちゃんは、先ほどと同じく杖を振り下ろし今度は炎、氷、電気、の三つを纏った歯車が大量に落ちてきた。私は闘気に極めて近いエネルギー衝撃波を壁状にして飛ばし上から落ちてきた歯車を弾き飛ばしそのまま杏子ちゃんを吹き飛ばす。

「キャッ、痛いよなのは」

「そんなにダメージ負ってないでしょ」

「まぁね、『メラゾーマ』」

「メラ系で私に挑むのは悪手だよ『メラ』」

私は杏子ちゃんのメラゾーマをメラで押しのけそのまま杏子ちゃんにメラをぶつける。

「理不尽、なんでメラゾーマがメラに押し負けるのよ?」

「それは簡単杏子ちゃんのメラゾーマが私のメラに劣っていただけの話だよ」

「魔法特化の私が近接特化のなのはに魔法で押し負けるって」

「私がいつ近接特化なんて言ったの?私は魔法と近接の混合格闘特化だよ」

「え、何それ怖い」

「まぁ、魔法特化には魔法で負けるかもしれないけどメラ系だけは負ける気しないんだよね」

「もういいわ、『ビックバン』」

「切り裂いてあげるよ『カラミティエンド』」

私の手刀でビックバンを切り裂いてそのまま杏子ちゃんを切り裂く、杏子ちゃんは血飛沫をあげながら痛みに顔をゆがませながら口を動かした



め・ど・ろ・ー・あ



メドローア!ちょっ待って、模擬戦で使う威力じゃないって…

「杏子ちゃ…」

私はいい終わる前に閃光に飲まれた












ハッキリ言おう死にかけた。まさか私の世界で大ダメージ、つまり夢の中にある私の本体に対する直接の大ダメージはかなり痛かった。五割または闇の衣を使っていれば普通に防げたが一割程度じゃ防げない威力だった。

消滅しながら再生するのは前世の死ぬ瞬間やノアに目覚めた時よりも痛かったと言っておこう。

因みに杏子ちゃんも私の手刀は模擬戦で出す威力じゃないとの事なのでおあいこでしょう。貧血になったと言われた。

「カラミティエンドは無いよ、斜めに下と上が真っ二つになったよ」

「それを言うならメドローアだって、消滅しながら再生とか」

「今回は引き分けね、なのは」

「そうだね、引き分けだね杏子ちゃん」

「「次は、負けない(よ)」」

また、一ヶ月後が楽しみだなぁ 
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