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古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者

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復活!最強陣営リーゼ&雁夜!

 
前書き
10年と言う時間は、おじさんをチートにしてしまったようです 

 
「ふん、それで俺を呼んだと。もう少しマジは理由で呼べ糞マスター」
「まあまあリーゼさん、落ち着いてください」
「だがな桜、俺は漸く長期休暇の許可を下りた時だったのだぞ………なのにこの駄マスターときたら…」

リーゼの視線の先には、若干黒焦げになっている雁夜が転がっている。そんな雁夜に治癒魔術を掛けているのはライダー枠として呼ばれたキョウスケの従者、キラだった。

「ったく……致し方無いから従ってやるが、今度呼んでみろ。地獄の底に叩き落すぞ」
「承知しました………」
「取り合えずこれで治癒は終わりましたよキョウさん」
「ご苦労」

取り合えず雁夜が復活してから会議を始める事にした。議題はこれからの聖杯戦争をどう行動するかである。雁夜達の目的は勿論、聖杯の解体、聖杯戦争その物の破壊である。

「お前達の目的は承知した。俺とキラならそれは可能だな、時間自体は掛かるが可能だ」
「まあ、幸いなのがお二人の魔力供給が十分なのですよね」

【マスター】間桐 雁夜
【クラス】リーゼ
【真名】キョウスケ・ナンブ
【属性】中立・善
【ステータス】筋力A+ 耐久A++ 敏捷A+ 魔力EX 幸運EX 宝具EX


【マスター】間桐 桜
【クラス】ライダー
【真名】キラ・ヤマト
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運D 宝具A

といったステータスになっている。10年間、雁夜は魔術の鍛錬などを欠かさず行ってきた。そのお陰でその腕前は一流の魔術へと変貌した。身体も鍛える上に、護身用に使用するガンド、本来は物理的な破壊力は持たないのだが、使い手の強力な魔力によって魔弾と化し、物理的破壊力を得る。雁夜の場合は、一発一発が対物ライフル並みの威力を持っている。しかも連射可能。

「キラ、お前はここでマスターと桜の身を守れ。俺は少し出掛けて来る」
「了解しました。いざと言うときは?」
「宝具の開帳を許す」
「了解」

そうアイコンタクトで合図を送りながら、リーゼは霊体化しながら屋敷の外に出ながら空を飛んでいた。その時も雁夜からの念話はきていた。

『おいリーゼ、どうする気だ?』
「まずは同盟者を探す。俺たちの目的は勝利ではない、聖杯戦争を終結させる事だ。なら同盟を組めるなら組み、争いは減らすべきだ」
『まあ、理には適ってるな。解った昔みたいに口出しはしない任せる』
「少しは俺の事を理解できたか雁夜」

そう微笑みながら浮遊していると、ある二人組みを発見した。学校の屋上に現れた、ツインテールの少女と、隣に立っている赤い外套を纏った白髪の男。戦術上の理由で、地理の確認をしている事はすぐに分かった。何せ自分も行っている事だからだ、10年という年月で地形は変わっていても可笑しくはない、戦いの前の下準備をしたかったのだ。そして、どのような人物か品定めを始めた。

「(あの男はサーヴァントだな、情報の重要さを理解しているな。前線に立つというよりは後方からの支援、指揮官タイプ。マスターの方は一級品だな、力としては申し分ないか。では………力を見せてもらおう)」

リーゼは自分のステータスと自らの顔と姿を完全に見られないように細工を施してから、霊体化を解き、煙草に火をつけ背後から声を掛けた。

「良い月だ」
「っ!?」

少女は背後のフェンスの上に立ち、煙草を吸いながら月を眺めている男を見つけ驚愕する。先程まで、ここには自分ともう一人しか居なかったはずなのに。

「あの時と全く同じ、良い月だ……そうは思わんか、少女にその青年」
「アーチャーが見えてる!?ってことは貴方サーヴァントね!!」
「そういう事だ。ならどうする?それが解るお前は、俺の敵か?味方か?」
「フォローお願い!」

そう言い残しリーゼから離れ、迷うことなく屋上から飛び降りた。が地面が近くなった時にゆっくりと減速し、そのまま少女は怪我する事無く走り出す。

「取り合えず広い場所へ!」

そう言いながら校庭を走るが、その目の前へリーゼは出現した。後ろへ飛びのき、少女を庇う様にリーゼの前に白と黒の双剣を構えた青年が現れる。

「剣、セイバー…いや先程アーチャーと呼んでいたな」
「私は弓兵、アーチャーだ」
「二刀流の弓使い……やや不自然だがセイバーにも適性があったと考えるのが妥当か」

ニヤリと微笑みながら、リーゼはアーチャーの持つ剣に注目した。

「(あれは、陰陽剣 干将・莫耶か?いや、それにしては不自然だ。そうか、漸く思い出してきた。アルクと戦った聖杯戦争と同じ、平行世界だったか)」
「動かんな…」
「油断は禁物よアーチャー、どんな事をするかわからないわ」

何か思いついたように微笑み、一本の鞘を呼び出し、そこから引き抜いた剣は日本刀、アルトにも搭載されている『斬艦刀』であった。

「セイバーか」
「さて如何だろうな、お前のように本来は違うクラスかも知れんぞ?ランサーかもしれないし、ライダーかもしれない。いや、アサシンかもしれんぞ?」
「抜かせッ!!」

アーチャーが斬りかかった、その剣速は音速を超えるものだった。だがリーゼはそれ意図も簡単に受け止めず、受け流していく。

斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る。

流す流す流す流す流す流す流す。

それを何度繰り返しただろうか。一見すればアーチャーが圧倒しているように見るが、攻撃を全て受け流されている。これがアーチャーには重要だった、基本、刀というのは受けて流すことを前提に作られている、だが、ここまで連続的に力を存分に込めた物を連続的に裁く事など出来るものなのか!?とアーチャーは驚いている。自分でも解析できない謎の日本刀、疑念と興味が湧き上がってくる。

アーチャーが驚くのも無理は無い、だが斬艦刀は普通の日本刀ではない。いや、現在の見た目自体は日本刀だが、本来はその大質量をもって相手を叩き割る実体剣。キョウスケの斬艦刀はどれだけ打ち合っても刃毀れする事も折れる事はない。


「やるなアーチャー、これほど斬艦刀と打ち合って居られる者は久しいぞ」
「斬艦刀……それは貴様の得物の名か」
「然り、我が得物の名は斬艦刀。だが、これは……誰だっ!!」

突如気配を感じ、叫びをあげたリーゼ。その叫びにアーチャーと凛が一瞬静止した。その間に、リーゼは自分たちの打ち合いを見ていた人影を追った。そしてその人影を廊下で捉えた。

「………(安心しろ、直ぐに生き返れる)」

そう心で言いながら、迷う事無く心臓へ一突き。赤い髪の少年を絶命させた。そのままリーゼは少年、衛宮 士郎を置いて、間桐邸へ戻った。 
 

 
後書き
……おじさん、ガントだけで普通に戦えちゃうね 
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