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転生者が赤龍帝!?

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旧校舎のディアボロス
  VS堕天使

はぐれ悪魔バイザーを討伐した次の日
今日は祝日だったので、アリサと街に来て買い物をしてます。
もちろん荷物持ちです。亜空間にしまうのでいいのですけどね。
お昼になったのでハンバーガーショップに来たんですけど、兵頭がシスターと一緒にいるのです。
昨日、リアスに怒られたばっかりばっかりだったのに、懲りないやつだな。
商品を買って少し離れた席に座ってハンバーガーを食べながら二人の話を聞いていると、シスターの過去が分かった。
シスターの名前はアーシア・アルジェント。金髪美少女だ。
一言でいうと可愛い。

「イッセー?何であの女の子を見ているのかしら?」

バ、バレた。

「いや、見ていませんよ?」

「へぇ~。そうなんだ。」

信じてないな。表情が黒い・・・。

「家に帰ったら話を聞くわ。」

「はい。」

やっぱり、女性は怖い。
ハンバーガーを食べ終わると、兵頭とシスターも出て行ったので、俺たちも後ろからバレないようについて行くことにした。

最初はゲーセンに行くようだ。兵頭はゲーセンが好きなようだ。
この前、堕天使といってた時もゲーセンに行ってたからな。
シスターはラッチューくんのぬいぐるみが好きなようで取ってあげていた。
俺もアリサのご機嫌をとるためにラッチューくんを取ってあげた。
喜んでくれたのでいいだろう。




☆★☆★☆★☆★


~夕方~

日が暮れるころ、ある広場にいた。
そう、シスターは自分の過去を話している。

――生まれてすぐに両親から捨てらたんです。
――教会兼孤児院で育てられたんですが、八歳の頃に不思議な力、神器が宿ったんです。
――そこからカトリック教会の本部に連れて行かれ、「聖女」として担ぎ出されたんです。
―—多くの信者から『聖女』として崇められた。
――一人も友人はいなかった。
―—彼らは異質なものを見るような目で見ていた。
ある日、転機が訪れる。
――怪我をしていた悪魔を治療してしまった。
――それが原因で「魔女」と恐れられ、カトリックから追放されたんです。

「それから私は"はぐれ悪魔祓い"の組織と堕天使に拾われたんです・・・」

そんな事があったのか・・・
聖女として崇められたのに、魔女へと貶める。
自分たちが聖女として崇めていたのに!
最低だ!!!!
聞いてるだけで腹立たしい。

「私は夢があるんです。普通にお友達とお買い物したり・・・お喋りしたり・・・お友達といっぱい・・・」

シスターは止め処なくポロポロと涙が流れた。
いくら、神器を持つ聖女とは言えまだ年端もいかぬ少女。
普通に女の子としての生活に憧れていたんだ。
そして行くところがなく、堕天使に拾われた。
兵頭龍司!お前がシスターをアーシアを導いてやれ。

「無理よ。」

兵頭の前に天野夕麻と名乗っていた、堕天使レイナーレが現れた。

「アリサ、俺は行って来るから待っててくれ。」

「ええ、わかったわ。」

兵頭たちの方へ歩いて行き・・・

「よう、兵頭無事か?」

「大丈夫だ。でも、なんでお前がここにいるんだ?」

「お前がシスターと一緒にいたから後をつけてたんだ。
心配はなかったようだがな。
お前はそのシスターを守ってやれ。」

「お、おう。わかった。」

「アーシア、帰ってくれないかしら?
私たちの計画にはあなたの神器が必要なの。」

神器が必要・・・・計画・・・・
まさか!!

「お前らの目的はそのシスターの神器だな!」

「ええ、そうよ。」

アーシアに近づこうとする、レイナーレ。

「近づかないでくれないか?汚いカラスが!!!」

レイナーレが光の槍を形成させる。

「今、その子を渡せばあなたを殺さなくてもいいわよ。」

「俺が貴様のような光の槍で貫かれるわけがないだろ。」

レイナーレが光の槍を投げてくる。
だが、腕を鉄に変えて、光の槍を弾き飛ばす。

「お前の力じゃ俺を殺せないぞ。
さぁ、どうする?
一撃くらってみるか?」

「鉄竜の咆哮」

鉄のブレスでレイナーレに攻撃するが・・・

「きゃぁぁあああ」

アーシアの悲鳴が聞こえる。
アーシアは夕香と呼ばれていた堕天使に抱かれてレイナーレと共に飛び去って行った。

「何で俺はこんなに弱いんだ・・・・」

服に血の跡がある。
堕天使と戦って光の槍に貫かれたってところだろう。
そこでアーシアの神器で直してもらったというところだと思う。
俺とアリサ、兵頭は部室へ向かうことにした。
堕天使の行先は分かった。教会だ。




☆★☆★☆★☆★



パン!
平手打ちの音である。されているのは兵頭だ。

「何度言ったらわかるの?ダメなものはダメよ。あのシスターの救出は認められないわ。」

と、リアスが怒っている
場所はもちろんわかっている。
俺が今から行って、あの堕天使どもを殺してくるか。

「アリサ、家に帰っててくれ。
俺はあの堕天使どもを殺ってくる。やったらすぐに家に帰るから。」

「ええ、わかったわ。ご飯を用意して待ってるわよ。」

「ああ、わかってる。いってきます。」

あの堕天使どもは許さない。
俺の友人を殺し、その友人まで殺そうとしている。
そんなやつらは絶対に許せない!!!

「アリサ、イッセーはどこへ行ったの?さっきまでいたわよね?」

「イッセーなら行く場所があるといって出て行ったわ。」



~教会付近の林~


俺は堕天使の気配を辿って教会付近の林まで来たが姿が見えない。
めんどくさいな。呼んだ方が早い。

「コラァァァアアア。
クソカラス出てこいやーーーー」

すると、三人の堕天使が俺の目の前に現れた。

「よう、堕天使さんよ。」

「これはこれは、わたくしは堕天使、ミッテルトと申します。」

「ご丁寧に。どうも。貴様は一人か?」

「違うわ。出でよ、カラワーナ、ドーナシーク。」

これはこれはカラスがまた二匹・・・。
何人出てきても変わらないけどな。

「そこの男は初めて会うな。
めんどうだ。さっさと始めようぜ、堕天使さん。
俺、一人で相手してやるからよ。」

三人の堕天使は光の槍を作り接近してくるが、
俺は全身鉄に変化させ攻撃をやり過ごす。

「まずは一匹!」

「鉄影竜の咆哮」

鉄と影属性のブレスでドーナシークと呼ばれていた者を跡形もなく倒した

「ドーナシークが・・・」

「一撃で・・・」

二匹とも怯えているようだが手加減はできないんだよね。
俺は亜空間からエクスカリバーを取り出し、手に取った。

「覚悟しろ、もう終わらせてやる。」

二匹は光の槍を投げつけてくるが、破壊の聖剣の能力で破壊する。
天閃の聖剣の能力でスピードを上げ、二人の背後に回り込み心臓を貫く。
そして二匹の死体を闇に沈めた・・・・。

二人を倒した後、リアスと朱乃が魔法陣でこちらに転移して来た

「イッセー(くん)!?」」

「堕天使なら始末したぞ。
どうせ兵頭たちも来ているんだろ?行こうぜ。」

「そうみたいね。でも、どうしてここに堕天使がいるとわかったの?」

「元々ここが堕天使の居る場所だって知ってたからな。」

俺がそう言うとリアスが何かを探しているようだ。

「リアス、何を探しているんだ?」

「堕天使の羽よ。」

「完全に消したからそんなもの残ってないと思うぞ。」

「わかったわ。行きましょうか。」

何をするつもりだったんだ?
どうでもいいか。
そうして、俺は兵頭の方へ向かった。リアスと朱乃は木場たちの方へ行った。


~教会内~


「ぶっ飛べ!クソ天使っ!」

俺が教会の中に入ると、兵頭がレイナーレをぶっ飛ばしたところだった。
紋章が入っている。どうやら神器は覚醒したようだ。
ソファーのようなところに目を向けると、アーシアが倒れていた。
おおよそ神器を取られて・・・・・。

「兵頭よく倒した。」

「お前来てたのかよ。遅いぜ。」

「お前がこの勝負は決着をつけないといけなかったからな。
それに俺にもやらないといけないことがあったんだ。悪いな。」

「どうやら無事に勝ったようね。」

リアスか。どうやら神父を倒してきたようだ。
松田と元浜も一緒にいるな。あいつらも参加していたんだ。

「部長これをもってきました。」

声のする方を向いてみると、白音がいた。
グレモリー眷属だから参加したのか。
白音ぐらいの実力なら、これぐらいなら楽勝だよな。

「ごきげんよう、堕天使レイナーレ。
私はリアス・グレモリーよ。以後お見知りおきを。短い間でしょうけど。」

「グレモリー一族の娘か。」

と睨みつけながら言い渡す、リアス。

「あ、そうそう。お前の仲間のミッテルト、カラワーナ、ドーナシークは俺が消したから。
羽も一つも残さずな。
と言うことで、松田と元浜、お前の彼女だったやつらは俺が殺したから。すまない。」

「ああ。」

「別に俺たちは気にしてねぇーよ。」

いいやつらだ。
少しは気にしてるのによ。顔に出てるぞ。

「消えてもらうわ。堕天使レイナーレ。」

声には殺意が入っている。
あたりまえだ。俺もキレてるからな。

「リュージくん!私を助けて!
この悪魔がわたー」

レイナーレの言葉は続かない。いや続けられなかった。
なぜなら、俺が奴の身体を滅竜魔法で消し飛ばしたから・・・。

「リアス、悪いな。我慢の限界だった。
あいつだけは俺がやらないと気が済まなかった。」

「え、ええ。別にかまわないわ。」




聖堂に淡い緑色の光が浮かぶ。
アーシアの神器だ。その神器をリアスが手に取った。

「この神器をあのシスターに返しましょうか。」

「はい」

兵頭の目から一筋の涙が流れ始めた・・・

「部長やみんなが手伝ってくれたのにアーシアを守ってやれませんでした。

「いいのよ。
あなたは悪魔としての経験が足りなかっただけ。誰もあなたを咎めやしない。」

「で、でも。おれ・・・」

「リュージ、これはなんだと思う。」

リアスはポケットから悪魔の駒を取り出した
・・・そういうことか。
リアス、いいやつだな。

「チェスの駒?」

「正しくは『僧侶の駒』ですわ。」

と朱乃が言う。

「『僧侶』の力は仲間の眷属をフォローすること。
この子の回復の力は『僧侶』として使えるわ。」

「部長まさか!!」

兵頭も気づいたらしい。
というか全員分かったらしいな。松田、元浜も。

「前代未聞だけどこのシスターを悪魔に転生させてみる。」

リアスは悪魔の駒(僧侶の駒)をアーシアの胸元に置いて・・・

「我、リアス・グレモリーの名において命ず。
汝、アーシア・アルジェントよ。
いま再び、この地に魂を帰還させし、我、下僕悪魔と成れ。
汝、我が『僧侶』として新たな生に歓喜せよ!!」

駒が紅く光、アーシアの胸に沈んでいく。
同時にアーシアの神器も緑色を光をだしながら、彼女の胸へ沈んでいった。

「私は悪魔をも回復させるその力が欲しかっただけ。
リュージ、あとはあなたが守ってあげなさい。先輩悪魔なのだから。」

リアスは兵頭に向かって笑みを浮かべていた。

「あれ?
リュージさん、あの私。」

アーシアに抱き着いて涙を流す、兵頭。いや、龍司。

「さぁ、帰ろう、アーシア。」

よかったな。二人とも。仲良く暮らせよ。
そして龍司、お前がしっかりアーシアを守ってやれよ。




☆★☆★☆★☆★



今日は学園に通ってる組は朝早くから学校—――オカルト研究部の部室へ向かっている。
昨日のことはみんなに伝えてある。

「おはよう、リアス。」

「ええ、おはよう。昨日はありがとう。」

「気にするな。」

どうやら俺たちで最後だったらしい。
全員揃っているようだ

「さて、全員揃ったところでパーティを始めましょうか。」

というと横の部屋から朱乃がケーキを持ってきた。

「新しい部員さんの歓迎会ですわよ。」


この時の俺たちは知らなかった。
窓の外から鳥を使って俺たちを見ていることを・・・。
















































 
 

 
後書き
堕天使をそれぞれのヒロインにしようかと思ったのですがやめました。 
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