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ドリトル先生と京都の狐

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第一幕その八

 先生はくつろぎながらトミーに言うのでした。座布団の上にあぐらをかいて座ってテレビを観ながらそうするのでした。
「さて、これからはね」
「はい、休憩ですね」
「テレビを観るなりしてね」
「休んでいればいいですね」
「後ね」
 他にもだというのです。
「ゲームもあるよ」
「テレビゲームですか」
「あとインターネットも繋いでおいたから」
 もうそれもしたというのです。
「色々と調べられもするよ」
「用意がいいですね」
「うん、あとね」
 その他にもだというのです。
「本はね」
「英語の本ですよね」
「それも学園には一杯あるし」
「あっ、それはいいですね」
「学園の中の本屋さんにもあるから」
「へえ、それは凄いですね」
「駅前にもね」
 そこにもだというのです。
「六階建てのビルの本屋さんがあってね」
「そこにも英語の本が一杯あるんですね」
「英語以外の本も一杯あるよ」
「ううん、凄いですね」
「八条学園は留学生も多いからね」
 トミーの様な人がです、大勢いるというのです。
「だからね」
「英語の本にも困らないですね」
「あと日本語に慣れてきたら」
「日本語の本もですね」
「読んでみるといいよ」
 先生は温厚な笑顔でトミーにお話します。
「日本語の本も面白いから」
「というと先生もう」
「うん、最近日本語の本も読んでいるよ」
「凄いですね、もうですか」
「面白い本が多いよ」
「日本人は読書も好きなんですね」
「イギリス人以上かもね」
 日本人の読書好きはというのです。
「そのことは」
「そうなんですね」
「結構色々な場所で、電車の中とかでもね」
「日本人は本を読んでいるんですか」
「そうしているよ、待っている間は本を読んでいるかお喋りをしているか」
 日本人はそうしているというのです。
「若しくは疲れていたら寝ているか」
「ううん、じゃあ相当に」
「日本人は本を読んでいるよ。漫画の場合も多いけれどね」
「その漫画もですよね」
「そう、馬鹿には出来ないよ」
 漫画についてもです、先生は言うのでした。
「面白いしタメになるんだよ」
「漫画もまた文化だからですね」
「そうだよ、面白い小説も多いしね」
「それとアニメも」
「面白い文化が多い国だよ」
 それが日本という国だというのです。
「昔の文化と今の文化が一緒にある国なんだ」
「長い歴史の中にある文化が」
「そう、一緒にある国なんだよ」
「そこもイギリスより凄いかも知れないですね」
 トミーも座布団に座っています、そのうえでなのでした。
 腕を組んでです、こう言うのでした。 
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