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魔法少女リリカルなのは~過去を捨て今を生きる者~

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ストライカーズ編!
  本物を教えてあげる

 
前書き
どうでもいいけどマ○ロン食べたーい♪
いや、マジで甘いもの食べたい。
そんなわけでホワイトチョコ食べたいんだけど手元にミルクチョコしかないという悲劇。
それに比べてト○ポって凄いよな。
最後までチョコたっぷりだもん。

それではっ
 

 
同時刻、陽龍と冬弥がいる場所とは離れた海辺。
そこにわたしと夏希はいた。

「あの・・・さ、聞きたいことがあるんだ」

そう言うと、視線だけこっちに向ける。
その態度にイラッときて雷を放ちたくなる衝動に駆られたけど、あえてスルー。

「なんでスカリエッティに付くの?」

六課で、夏希たち四人のことは調べたから知っている。
けど、その情報を知っても、なんでスカリエッティに付くのかがわからなかった。

「ドクターは、科学者に売られていくオレを助けてくれた。特殊な目を持っていたオレに、制御するための物をくれた。だからオレたちはその恩を返す。それだけだ」

付けたままのメガネの縁を撫で、微笑む。
そんな夏希とは反対に、わたしの顔は訝しげに歪む。
夏希の話は、たぶんあっている。
科学者に売られていくってところと、特殊な目のあたりは。
情報を一緒に聞いていた陽龍の顔は、一瞬で何かを悟ったような気がしていたけど・・・そういうことだったんだ。

「その記憶、偽物だよ」

一瞬、夏希の身体がビクリと揺れた。
多分、どこかおかしいと自分でも感じていたのだろう。

「あなたの家庭の事情は調べるのに苦労したけど、でもしっかりと存在してた。鈴城家に起こった、悲しい事件のこと」

その情報は時空管理局のデータベースに厳重に保管されていた。
夏希の両親にあたる人たちは殺害、息子は行方不明なので詳しい詳細はわからなかったらしいが、両親がなにをしていたのか。近所の墓の「鈴城希」の文字。
それだけでも、ある程度の想像はついた。
両親はまだ小さかった息子を亡くしたショックで、プロジェクトFに手を出したのだ。
奇跡的にその実験は成功し、息子のクローンである「鈴城夏希」が生まれた。
家庭環境までは流石にわからなかったが、近所の人たちからの情報だと、「いつでも笑顔と笑い声の絶えない家族」らしかった。
クローンであっても、両親は夏希のことを本当に愛していたらしい。
しかし、そこに実験から生まれた成功サンプルの一つ、夏希の情報を得た科学者が現れた。
両親は反撃をしたみたいだが、魔法によって倒れふした。
そして研究所に行こうとする中、また新たに人が現れた。
それが、スカリエッティ。
彼は科学者たちを殺害し、そして家の中でまだ生きていた両親の心臓を止めた。
そしてスカリエッティは夏希を連れ去り、逃亡した。
ところどころ管理局員の想像が混じっているっぽかったが、それが事件の真相だった。

「キミの両親は、確かにキミを愛していたんだよ?」

むしろスカリエッティが与えた「愛」は偽りの・・・「黒く汚れた愛」

「そんな・・・こと、は・・・。ドクターは、オレたちを助けてくれた・・・ッ!」

何も聞きたくないとばかりに耳を塞ぎ、自分に言い聞かせるように叫ぶ。
そしてわたしをキッと睨みつける。

「おとなしくコッチにくれば、その情報をもっと詳しく調べられる。ソッチにいても、真実は見つけられないよ」

情報自体はスカリエッティが調べてくれるかもしれないけど、きっとそれはスカリエッティが改造した偽物の情報だと思うからね。
本当のことは絶対にわからない。

「それ・・・は・・・そんなこと、わかってた・・・わかってたけど、そんなことを認めるわけいかねぇだろ!ここまで育ててくれたはドクターなんだ!だから、だからオレたちは・・・!」
「わたしの友達の二人は、ずっとあるものをかけて戦っていた。そしてその決着をつけるため、全てをかけて全力で戦った。ねえ、同じようにわたしたちも賭けよ?わたしが勝ったら素直にコッチにつく。負けたらキミの望むことをなんでも叶えてあげる」

ただし、人権に関するもの以外!
その言葉に夏希はなにか考えるように目を瞑る。

「一発勝負。どんな攻撃でも先に入れたほうが勝ち」

数秒後に出た答えがそれだった。
つまり、勝った方の言うことを聞く、ということ。

「おっけー。なら・・・レフェリア、セットアップ!」

イヤリングの状態にしてあるレフェリアに軽く触れ、バリアジャケットを装着する。
そして杖の形をしたレフェリアを強く握り締めた。

「先制は大事ってよくいうよ・・・ねッ!」

わたしは魔法を放つまでのタイムラグが最も少ない不意打ち程度の魔法を放つ。
しかしそれは夏希にとって予想の範囲内かのように簡単に打ち消される。
一筋縄でいかないことは流石に戦う前からわかっていたこと。
休む暇を与えないとばかりに威力の小さい物を連続して放ち続ける。
最初は自らの周りに無造作に魔力を放って打ち消していた夏希だが、いつまでも続けていると魔力が尽きてしまう。
夏希はメガネを外し、腰に下げていた日本刀を構える。
すると魔力を出すのを一度やめ、今度は日本刀に魔力を流し始めた。
その姿はだいぶ昔に陽龍がやっていた行動と少し似ている。
杖とは違う形になったヤミに炎を纏わせて攻撃する。
あの時は予想していない行動だったから驚いたが、今回の夏希の行動は陽龍と似たようなものだと予想がついているから、その分対策も立てやすい。
現在予想できるのは三つ。
近接戦闘に持ち込んで魔力コーティングした日本刀で攻撃する。
日本刀は悪魔でも媒体で、遠距離から魔力を放ってくる。
魔力をブースターとして利用し、そのまま日本刀で攻撃してくる。
わたしの攻撃手段は主に遠距離で、威力の大きいものはその分溜めが大きい。
溜めを少なくすることもできるが、そうすると今度は威力が心もとないもの。
だからわたしができることは、警戒しつつ今のうちから魔力を貯めておくことだろう。

「・・・剣気(オーラ)開放」

そう言うと、夏希の持っていた日本刀に魔力とは違う何かがコーティングされ、そして黄色かった瞳が左だけ赤く光る。
コーティングは予想していたのだが、瞳の変化は予想していなかったので少し動揺してしまう。
が、すぐに冷静を取り戻す。
瞳に変化があったということは、視覚に関する何かが変わった可能性が高い。
一番可能性があるのは、視力の上昇。

「加速」

瞬間、夏希の姿が消える。
いや、違う。

「後ろ!」

視認出来にないほどの速さで後ろに回ったのだ。
振り向くと、そこには日本刀を振り上げている夏希の姿。
今まで貯めていた魔力の一部を使用してがら空きの胴体に魔法を当てる。
しかし、それは放出した魔力で打ち消されてしまう。

「切り裂けッ!」

上げていた腕を思いっきり振り下ろす。
でも。

「まだまだだねっ」

そう言ってわたしは夏希の背中に向かって全力で魔法を撃つ。
神に創られたものでありながら、神を殺す兵器。
ずべてを創り、すべてを壊す。
始まりであり、同時に終わりでもある。
それは一つの・・・(いかずち)

天獄(てんごく)

狙いは絶対、外さない。

「___ッ!」

声にならない悲鳴をあげ、空から落ちていく。
下は水ではなく地面。
バリアジャケットを着ている人ですら大怪我をする距離なのに、夏希はそのバリアジャケットすら着ていない。
わたしは急いで地面と夏希のあいだに割り込み、抱える。
・・・まあ、中身は立派な大人でも身体がまだ成長期なわたしよりもだいぶ大きい身長の男性を勢い付いた状態で普通に止まれる訳もなく・・・。

「ぅー、いったぁ・・・」

思いっきり背中をぶつけた。
痛む背中に気をつけながらわたしは上に乗っかっている夏希をどかして立ち上がる。
あー、伸びると思いっきりボキッてなりそうで伸びれないー。

「レフェリア、まだできるよね?」
<もちろん。魔力は溜まってるし、いつでも大丈夫だよ>

その言葉を聞き、わたしは杖を構える。

治癒(ヒーリング)

残ってた魔力をつぎ込んで夏希の回復をする。
夏希はうっすらと瞳を開け、睨む。
その目はさっきまでのような赤いものではなく、本来の黄色。

「わたしはさ、本物(オリジナル)でありながら、同時に偽物」

フェイトのもとになった存在。
でも、わたしは一度死んでいる。
だから、偽物の人間。

「でも、気づいたんだ。この世に偽物なんて存在しないって。自分という存在は一人しかいないんだって」

わたしに似せて創られたフェイト。
死ぬまでのわたしの記憶をもっているわたしのコピー。
でも、わたしとフェイトは全くの別人。
わたしは左利きだけど、フェイトは右利き。
わたしはお母さんから生まれたけど、フェイトはわたしの一部から生まれた。
わたしはアリシア・テスタロッサであり浅賀アリシアだけど、フェイトはフェイト・テスタロッサでありフェイト・テスタロッサ・ハラオウン。
似ているようで、全然違う。
同じように、鈴城希と鈴城夏希は似た存在だけど、全然違う。
夏希は希のコピーじゃなくて、鈴城夏希という一個人。
偽物(コピー)なんかじゃない、たった一人しかいない存在(オリジナル)
それをわたしに教えてくれたのはわたしの大切な家族と、親友たち。

「わたしがキミに、本物を教えてあげる」

そう言って手を差し伸べる。
夏希はその手をとっていいのか少し迷っていたみたいだけど、結局はとってくれる。
立ち上がらせようと手を引くけど、全然持ち上がらない。
ちくしょう!この巨人め!駆逐してやんよ!

「お前が小さいだけだろ。・・・アリシア」
「人の気にしていることを堂々と言ってると、そのうちにハゲるよ?ってか引っこ抜くよ?」
「やめろ」

結局自力で立ち上がった夏希を見上げながら言うと、右手で髪の毛を守る。
そう、そうやって一緒に馬鹿なことをしよう。
一緒に笑おう。
そうすれば、何時の間にか一人の「自分」が手に入ってるはずだから。

「さて、これから美愛たちと合流して陽龍のところに行くよ」
「ヒリュウ・・・トウヤもいるとこか。何をするつもりだ?」

立場的に勝者のわたしの方が高いはずなのに成長途中のせいで視線を上に上げなければいけない。
はっきり言って首が痛い。

「最後の選択、だよ」
 
 

 
後書き
え?前回と似てる?
き、きっと気のせいですよ!
そして今日の晩御飯はト○ポ。
美味しいよね、トッ○。お菓子だけど。
てか今日ホワイトデーじゃん。
なんで親が買った○ッポ食べてんだろ・・・?

それではっ
 
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