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勇者指令ダグオンA's

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第三十二話 ダグベース潜入大作戦!最強のメカニック参戦!

ナスカ艦

「ふむ・・・」

司令官ライゴウが八神組の戦力を解析しようとするが最近どんどん増えていくので資料に乏しい状況が続いていた。

「ライゴウ様・・・私がダグベースに潜入して情報と弱点を探ってきましょう」

「おお・・・任せるぞ」

こうしてナスカ艦からダグベースに向けて出動するのであった。



第三十二話 ダグベース潜入大作戦!最強のメカニック参戦!



ダグベースのとある一室

ここ数日宇宙人の攻撃は全く無かった為皆でのほほんとしている力・飛鳥・はやて。するとコーヒー党の飛鳥が別世界からの通販で買ったコーヒーを持って来た。

「あ!キャピトラ特製ブレンド!うち等の大人気の銘柄や」

「あそこのマスターいい人だからね~電話して注文したら送ってくれたよ~・・・着払いだけど」

「あっそ・・・んじゃ煎れよ~」

そう言ってダグベースのキッチンスペースからコーヒーメーカーを持ってきてコーヒーを煎れるはやて。

「ええ香り~」

「違いは分かんないけど美味~い」

美食とは無縁な力は本能に忠実な感想しかのべられないようだ。このようにコーヒー飲みながらホッコリしているとその後ろで・・・

『ふふふ・・・のんびりしているようだな・・・ダグオン』

ダグベースに潜入した宇宙人。警報装置やらその他の物を解除して潜入したようだが飛鳥が・・・

「そう言えばはやて。警報装置っていつ直るの?」

「え?管理局はノータッチやから直らへんよ?」

『ぶ!』

わざわざ警報装置を解除するなんて手間をかけることはなかったようであった。

するとはやてが手をひらひらさせて答えた。

「ええやん♪どうせこんな所侵入する奴おらんて♪」

「そうだね~」

楽観的なはやてと飛鳥に対して重苦しい空気になる宇宙人はこそこそとその場を後にしていった。

宇宙人が気を取り直して潜入を続けるとコンピュータールームに入った。

「・・・ここからデータを奪ってやる」

宇宙人が八神組のデータを取り出そうとコンピューターを操作するがデータが出てこない。

ロックでもかかっているのかと解除しようとすると廊下の方でファイルを持った飛鳥と力の姿が・・・

「お前もマメだね~今時アナログな手書きの書類って」

「だってあたしパソコン苦手だし。大体あんなコンピューター貰ったって使い切れるわけないでしょ!」

「そうだな~貰ってもウチのコンピューター一回も使った事ないよな」

そんな力と飛鳥の会話に思いっきりずっこける宇宙人。

コンピューターがロックされていたわけではなく、使ってない為データそのものが入ってなかったのであった。

なんとな~くこの潜入が無駄に思えてきた宇宙人はせめて勇者ロボだけでも破壊してやろうと格納庫へ向かうとちょうどサイモンとヴィータの姿があった為身をひそめた。

「それにしてもすげぇなオメエの力は・・・あたし等にとって1トンがオメエにとっての1キロとは」

「まぁ~ラディ星人だからな俺~」

「けどオメエ自分の星で元服してるわりにはガキだな」

「そうなの?」

「ああ・・・見た目普通に子どもだぞ・・・」

ヴィータの言葉にサイモンは・・・

「ラッキー♪」

「は?」

大喜びしているサイモン。疑問に思うヴィータだがその理由とは・・・

「これでバスも電車も映画のチケットも全部子供料金だぜ~!!」

「なぬ!?」

あまりにもくだらない事で大喜びしているサイモンにあんぐりするヴィータ。それは会話を聞いていた宇宙人もそうだった。

「しかも子どもだから1日中大威張りで遊んでられる」

「一星の王子のくせにセコイ事考えてんじゃねええええええええええ!!」

「うぎゃあああああ!!」

そう言ってヴィータにギガントをお見舞いされるサイモンはそのまま首根っこ掴まれてズルズルと引きずられて行くのだった。

『ここは本当に地球防衛の奴らの拠点なのか馬鹿の巣窟ではないか!!!』

完全に無駄な潜入をしたことに自棄起こした宇宙人は大急ぎで格納庫に向かった。

だが

『・・・・・』

格納庫に合った勇者ロボを見て唖然とする宇宙人・・・その理由は・・・

『何故こんな事に?』

置いてあった勇者ロボは所々ボロッちくなっていたのだ。すると近くに居たチームアルフェリスがぼやいていた。

『そういえば俺達ってメカニック来ないのか?』

『ああ・・・管理局的には俺達の存在ってご法度だからなぁ・・・俺達でも出来ないことはないが・・・このサイズだし・・・細かい作業には向かないし』

『自分達やダイの様に自己修復能力が有ったりすればましなんですが・・・』

『まぁ・・・オーパーツ的な人たちじゃないですからね・・・ダグベースに自動整備機能はありますけど・・・所詮は機械ですからね・・・人間の手で整備してほしいですね』

ビルガー・ボルト・ガンザー・デルタの順にぼやく。どうやら整備が行き届いてないらしく二十何話ほぼほったらかしに近い状態だったらしい。現在は最低限の機能しかないようだ。

この事に宇宙人はとうとう・・・

『もうこんな基地破壊してやる!!』

ダグベースその物を破壊しようと巨大化しようとすると1発の弾丸が宇宙人の頬をかすめた。

そこには気功銃を構えた北斗の姿が・・・

『貴様!』

「やってみろよ・・・アジャスト」

北斗がクリスタルを解放すると戦う姿となり気功銃を再び構えた。

『ふ・・・どうやら貴様とは比較的真面目に闘えそうだな!』

「ほざけ・・・ここに来た時点でてめぇはゲームオーバーなんだよ」

北斗が宇宙人を天井鞭で絡め取るとダグベースの外まで連れ出した。ここなら思いきり戦えるからだ。宇宙人が巨大化すると北斗も・・・

「黄竜!」

北斗が陣を描くと金色の龍・黄竜がその姿を現した。

『フュージョン!竜神!北斗!』

守護獣と一体化し闘う姿となった北斗は更に四神の鎧を召喚しそれを纏った。

『ファイナルフュージョン!神竜神!北斗!!』

『私に恥をかかせてくれたな!八神組!!』

宇宙人が怒りながら北斗に襲い掛かると北斗はあっさりを見切りを披露し鉄拳で宇宙人を殴り飛ばした。

そして両手を合わせ経文を唱える北斗の身体から気力がわき上がる。

『穏・摩・爾・香・・・森羅万象ぉぉぉぉぉ!!!』

右掌を突出し北斗の背後から無数の気力が縦横無尽に飛び掛かり宇宙人を飲み込んだ。

『ぎゃあああああああああああ!!』

凄まじい爆発とともに宇宙人を倒した北斗の胸の龍が吠えた。

一方

「なぬ!?宇宙人が来てたんかい!?」

今やっと宇宙人が来ていたことに気付いたはやてだった。

兎にも角にも戦いが終わり・・・このメカニックが居ない状況を打破するべく策を練るがとてもじゃないが思いつかない。

その時だった。

「こんにちは~」

300年後の力の子孫である南楓がダグベースに来たのであった。だが、はやての重苦しい表情に思わず尋ねてみた。

「あれ?どうしたんですか?」

「楓ちゃん・・・実は・・・カクカクシカジカ」

楓の姿を見るや否や事情を説明するはやて。すると楓が・・・

「なぁんだぁ~そういう事なら任せてください!私こう見えてもメカは大得意なんです♪」

「ほんま!?早速頼むわ!」

そう言って楓が格納庫まで案内されると・・・

「うひゃ・・・」

楓が格納庫で見上げると見事にボロッちくブレイブローダー。約二十何話分ダグベースの自動整備機能に任せ、ほぼほったらかしであったから無理もないが・・・

「まぁ・・・ブレイブ星人がくれたダグベースと違いますからね・・・オーバーテクノロジーの塊ですから限界があるんでしょうが・・・」

そう言って両手にスパナを構えてブレイブローダーに飛び掛かる楓。

1分後

「ふぅ~・・・」

楓が汗を拭うと新品同様になったブレイブローダーの姿が・・・

しかもちゃんと隅から隅まで整備が完了し、しかも出力がアップしている。

「か・・・神業か?」

「パワーアップもしてる?」

あまりの出来事で唖然とする飛鳥とはやて。すると楓が首を振った。

「え?カスタマイズなんかしてませんよ?私は点検しただけなので本来の性能が戻っただけですよ♪何せ人の手が全く加わってなかったんで♪」

「なるほど・・・」

楓の言葉に納得する力。すると楓から爆弾発言が・・・

「もう大変でしたよ♪だって部品も一から手作りしないといけないんですから~」

「まぁ・・・とてもお店で部品なんか売ってなさそうだしね・・・ていうかあの一瞬で全部やったのかお前・・・」

「はい♪それじゃ次やりま~す」

その後次々と勇者ロボの整備を開始し始めた楓。一瞬過ぎて見えないが新品同様になっていく八神組の勇者ロボたち。

その姿を見てはやてが思った。

「ねぇ・・・楓ちゃんって本当に力君の子孫?」

「何で?」

「力君の子孫にしては美少女やし・・・温和だし・・・丁寧だし・・・おまけに器用に整備まで出来るし・・・力君と真逆の性格してるわ」

「うん・・・否定する要素が全くない」

はやての否定要素に自身も納得する力。

すると飛鳥がどっから持って来たのか小学校1年生のドリルを持って来た。

「何するの?それ」

「まぁみてなって楓~」

「はい~」

「これやってみ」

飛鳥がそう言って楓に小学校1年生のドリルをやらせてみると3秒もしないうちに物凄く頭を抱えて蹲り始める楓ちゃん。

それを見てその場にいる全員は確信した。

「「「確実に力の子孫だ」」」

・・・勉強の方は力並だったらしい。

その後ダグベースの事は全て楓任せにして各々一時帰宅することになると・・・

翌日、新品同様になったダグベースの姿が、あまりの新品ぶりに黄金の光を放っていた。

しかもダグベースの壊れていたり使っていなかった諸々の設備を修復、尚且つ使いやすくカスタマイズを施してあった。そして居住性に必要な機能まで加わった。

「べ・・・便利な奴・・・ようっし!これからメカの担当はお前に任せたぜ!楓!!」

「へ?」

力の言葉に素っ頓狂な声を上げる楓。

この時から・・・楓はメカニックとして・・・そしてそれ以外の事で八神組で散々こき使われるようになったとか・・・

 
 

 
後書き

なに!?人のトラウマを抉るエイリアン!?そいつがサイモンの星を滅ぼしたって・・・はやて!ティアナ!キャロ!一体どうしちまったんだ!?
次回!勇者指令ダグオンA’s やるぜ!究極の必殺技!
本当の俺たちをぶつける!!
 
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