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いつか必ず、かめはめ波を撃つことを夢見て

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第06話 本当?占いババの両親

 北の大陸、占いババの教えてもらった場所へと到着したナシゴだったが……。
「本当にここか?」
 鬱蒼と茂る森に、人が住んでいなさそうな山の奥。地図を何度も見返して、印をしてある場所の大凡を建物も見つからず、もしかしたら間違えたかなと思ったナシゴだったが、歩を進めていくと次第に、けもの道とは違う人が作ったような人工的な道を見つけることができた。
「こっちかな……?」
自信なさげにその道を辿って行くと、開けた場所に出た。中央に白い小さな家のような建物を見つけることが出来た。その小さな家の煙突からは煙が出ていて、どうやら人が住んでいる様子がわかる。
 と、ナシゴは小さな家のそばで薪割りをしている男性を見つける。見た目は30代ほどの男性は、カンフー風の服装を着て、サングラスを掛けている。ナシゴはその男性に向かって挨拶をする。

「こんにちは」
「あぁ、こんにちは。母さんや、珍しいお客さんだ」
 男性は、こちらを見ると一度びっくりしたが、その後ナシゴに向けて挨拶を返し、後のセリフを家に向かって声を掛けた。

 すると、白い家から女性が一人出てきた。
「お客さんだって? あらあらこんな山奥にどうも、とにかく家に上がってくださいな」
 この人は男性の奥さんだろうか。男性と同じく見た目30代ほどの綺麗な女性だ。少しだが女性に占いババ様の面影があるなぁと思いながらナシゴは、家の中に招かれた。
 
 綺麗に整頓された家の中に、ちゃぶ台が中央に置かれている。カンフー服の男性は、そのちゃぶ台の前に座ると、ナシゴにも座るように勧める。

「しかし、お客さん。こんな辺鄙なところに何の用だい?」
 ナシゴは、すぐにこの家を訪ねた理由を話すことにした。
「単刀直入に言います。不死鳥を使った不老の秘伝を教え頂きたいのです」
 ナシゴが言った不死鳥という言葉に、キリッと真剣な眼差しをするカンフー服の男性。
「どこでその話を?」
 男性の疑問は当然だと思い、嘘偽りなく答えるナシゴ。
「占いババ様に教えていただきました」
 カンフー服の男性には“占いババ”と呼ばれる人物に一人心当たりがあった。
「占いババ様って、ミーちゃんに?」
「は、み、ミーちゃん?」
 ナシゴにはミーちゃんなる人物についてはわからなかったが、多分占いババのことだろうと当たりをつけた。
「しかし、ミーちゃんが話してしまったのか」
 顎をさすりながら、改めてナシゴを観察するカンフー服の男性。
「それで、不死鳥の秘術、不老の方法について教えていただきたいのですが」
 ナシゴが頼み込む。さらに観察を進めるカンフー服の男性だったが、ふむと一度頷くと話し始めた。

「不死鳥の秘術とは、不死鳥の涙を一滴摂取すればよいのじゃよ。一滴飲むだけで不老になれる」

「そんなにすぐに、教えてもよかったのですか?」
 すぐに教えてもらえるとは思っていなかったナシゴだったが、軽く言い放ったカンフー服の男性にびっくりする。
「いいよ、いいよ。秘術って言っても、簡単なものだ。それに今、ここに不死鳥無いもん」
 無いもん、なんて軽く言い放つカンフー服の男性。
「そ、それじゃあどこに?」
「この山の何処かに住んでおるよ、必要なら勝手に見つけてくれ」
「ほ、本当に良いのですか?」
「ただし! 見つけても捕まえたりせんでくれ。あくまで自然に不死鳥が涙を流すまで待つのじゃ」
「ありがとうございました! 早速不死鳥を探してきます」
 礼を言って、ナシゴは家を飛び出した。カンフー服の男性が呼び止める声も無視して行くナシゴ、女性のおもてなしの準備も無駄になってしまった。

 ナシゴは言われたとおり、不死鳥を探し始めた。
 4日後、ナシゴは不死鳥を発見。続いて、不死鳥を観察し始めた。カンフー服の男性の言いつけ通り、自然に不死鳥が涙を流すのを待ったのだ。そしてナシゴが、不死鳥が涙をながすまでのを目にするのに10年の月日が流れる。
 
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