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オズの五人の子供達

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第二幕その九

「やっぱり皆僕を見たらびっくりされるのかな」
「うん、そうなるよ」
 実際にそうなるとです、カルロスもジャックに答えます。
「僕もジャックさん達のことを知っているから驚いていないしね」
「ボームさんに感謝しないとね」
「そうだよね、僕達にジャックさん達のことを教えてくれたから」
「君達もオズの国に来られたしね」
「そうですね。それでジャックさん達にも人間でない人が一杯おられて」
「動物達も喋るしね」
「そうした国ですね」
 カルロスもボームさんの本を読んでいるので知っています、本当にボームさんは五人にも色々と紹介してくれました。
「鼠の女王と山猫のことも」
「私達のことも有名なのね」
「それは知らなかったわ」
 鼠の女王と山猫もこのことに少し驚いて言いました。
「ただここにずっと暮らしているだけだと思ったのに」
「違うのね」
「うん、僕も知っている位だからね」
 カルロスはにこりとして二匹にお話します。
「有名だと思うよ」
「そのボームさんという人の本のお陰で」
「私達もあんた達に知らているのね」
「そうだよ」
「ボームさんに感謝しないとね」
「全くだわ」
 鼠の女王と山猫はしみじみとした口調になりました、そうしてでした。
 二匹はそれぞれの場所に戻りました、そのお話が終わってからです。
 一行は再び黄色の道を進んでいきます、その途中で、です。
 ジャックは右手にカボチャ畑を見つけました、見れば畑には青いカボチャが一杯あります。そのカボチャ達を見てです。
 皆にです、こう言いました。
「ちょっといいかな」
「あら、かぼちゃを交代するのね」
「うん、そうしたいんだ」
 こうつぎはぎ娘にも言います。
「そろそろね」
「あんたの頭は時々換えないといけないからね」
「だからなんだ、今丁度新鮮なカボチャを見付けたから」
「交換ね」
「そうするよ」
「よし、じゃあちょっと休もう」
「あそこに行ってね」
 かかしと木樵も応えます、そしてでした。
 二人は畑の傍にお家を見つけました、大きな青いログハウスのお家です。三角の木の屋根には煙突が見えます。
「あそこが畑を耕している人の家だろうしね」
「あそこに行ってお話をしよう」
「うん、じゃあね」
 ジャックは二人の言葉にも応えました、そしてです。
 一行はそのログハウスに向かいました。勿論五人も一緒です。ですがここで恵梨香は首を傾げさせて四人に尋ねました。
「ちょっと気になることがあるけれど」
「気になること?」
「何それ」
「うん、ジャックさんの頭っていつもこの色よね」
 黄色がかったオレンジ色のカボチャです、ハロウィンによく使われているカボチャが彼の頭になっているのです。
「けれどマンチキンのカボチャって」
「青いわよね」
 ナターシャが答えました、恵梨香のその言葉に。
「見たところ」
「うん、そうよね」
「今確かジャックさんのお家は」
「ウィンキーにあるよ」
 ジャックからです、恵梨香に答えてきました。
「今僕はそこに住んでいるんだ」
「そうですよね、今は」
「うん、そうだよ」
「じゃあウィンキーは黄色だから」
 マンチキンが何でも青いのに対してウィンキーは何もかもが黄色いのです。黄色がウィンキーの色だからです。
「カボチャも」
「黄色いよ」
「けれど今のジャックさんのカボチャの色は」 
 黄色がかってはいます、けれどオレンジ色です。だから言うのです。 
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