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SAO二次創作者と、二次主人公ズの、やりたい放題桃太郎

作者:鳩麦
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第一章 昔々ある所に

昔々有るところに、お爺さんとお婆さんがすんでいました。
ある日お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは河へ洗濯に行きました。
お婆さんが河で洗濯をしていると……川上の方からどんぶらこっこどんぶらこっこと……高さ2mを越える大きな桃が流れてきました

見た目はともかく古来から河と言うのはあの世とこの世を分ける境界線として描かれる事が多い物ですから、もしやこの不思議な桃は生死の概念を超越した禁断の果実と受け取るべきかとお婆さんは考えます。
と言うことはこれは東洋に有名な不死の果実。かの聖王母が守るという仙桃かと昔道教の不死の術を軽くかじってついでに極めたお婆さんは考えましたが、取りあえずおいしそうなので拾うことにして、お婆さんはその桃を家に持ち帰ります。

さてお婆さんが家に持ち帰った桃を庭先で切ろうとしていると、お爺さんが帰ってきて言いました。

おじいさん「ほほぉ。これは大きな桃じゃ、龍の頭くらいはあるかのう」
おばあさん「昔落とした頭はどれももっと大きな物でしたよお爺さん」
おじいさん「はて、そうじゃったかな?」

さて……それはともかくと、お爺さんは大きな魚を裁くときに包丁代わりに使っている刀を奥から持ち出し、お婆さんに手渡します。
たしかこの刀にもクサナギだかムラクモだかという名前がついているのですが、名前は忘れてしまいました。

お婆さんが刀を軽く振り下ろそうとした、その時です
ポンッと桃が内側から割れ、中から男の子、と言うか成人しかけの目つきの悪い青年が出てきました!

?「ぷはぁっ!死ぬ!つか果汁うぜえ!ベタツく!ってん?」
おばあさん「(ぶんっ)」
?「ぬぁお!?」
お婆さんが勢い余って(?)振り下ろした刀を青年がかわします。衝撃で射線上の山が三つほど割れました

?「ちょ!?婆さん耄碌しかけてんのか!?」
おばあさん「おやまあ今のをかわしましたよお爺さん」
おじいさん「おぉ、元気な男の子じゃ」
?「確信犯かよ!?」
数ヶ月後、青年は緑色の浴衣を着て街の悪ガキ共を束ね、ちょくちょく爺さん婆さんを手伝うようになりました。
手伝いはハードでしたが、EXPは溜まりました。

そのころ、鬼ヶ島からやってきたと言う鬼が、町や村をおそいました。宝物やたべものを奪い、渡さないと乱暴しました。
人々が困っている姿に、お爺さんが青年に言いました。

おじいさん「りょうや、次のクエストじゃ」
りょう「まじで?」
渡された紙にはたしかに、鬼退治の内容がかかれていました。

おじいさん「行ってくれるな?」
りょう「拒否権ねーし、んじゃまあ、悪い鬼を退治してきま~す」
りょうは倉庫の奥にあった青龍堰月刀と適当な食料をもつと、ついでにお婆さんがくれたやたら上手いドーピ……吉備団子を持って、元気に飄々と出発しました。
むら外れに着たとき、りょうは丸太を二本の剣で薪に変えている人物を見かけました。

りょう「ん?お、ありゃー……」
りょうはその人物に近づいて行くと、親しげに声をかけます。

りょう「よー、りん。今暇?」
りん「ん?誰だ?」
りょう「りょうさんですよ~一月前に村にきたりょうさんで~す。お前嫁も彼女もいない独り身だし、暇だよな?」
りんは村でも評判の二刀流という特殊な剣術を操る猛者です。噂ではどこかの武家の息子だという話も有りますが、本当の所は誰も知らないのでした

りん「身も蓋も無いな」
言いながら、りんは苦笑する。

りん「確かに暇だが、なんだ?」
りょう「偶には世のため人のためになることしようぜ。具体的には鬼討伐。今なら吉備団子と爺さんの武器メンテもついてくる
吉備団子の入った袋を軽く持ち上げて掲げつつそんな事を言うと、りんは少し考えた後、苦笑して返した。

りん「……まあ、構わないが……団子はいらん」
りょう「え~、旨いぜ?何気に」
そんなことをいいつつ、二人は鬼ヶ島へと向かいます。
海辺へと続く山道を歩いていると、道の先に、……腰に刀を差した男がいました。何故か男は、壁にやたら長い何かをかいてそれを見ています。
内容は某最終定理なのですが、面倒くさいので割合します。

りょう「おや、もし、其処のアンタ。なにしてんだ?」
量が問うと、男は壁を見たままで答えました。

男「ここ一週間ほど悩んでた定理がついに証明できたんで、忘れないうちに論文をと思ってな……って、うん? 誰だ?」
りょう「ふーん……つまりあんた暇なんだな?」
男「ああ。急ぎの用事はないな」
行き成りの問いかけにそんな風に答えた男に、りょうはニヤリと笑います。

りょう「よし。刀もってるみてーだし、立ち振る舞い見るに腕に覚えもあるとみた。兄ちゃん。俺ら今から鬼退治行くんだけどよ、付き合わねー?」
後でまさきと名乗ったこの男は、みやこで評判の学者で、御上にも認められる頭脳の持ち主なのでした。
なにやら不思議な妖術を使うと言う話も有りますが、本当のところは誰も知らないのです。

まさき「ああ、構わない。このところ、天皇やら将軍やらに仕事を次から次へと押し付けられていてな。いい気晴らしになりそうだ」
りょう「っは~。誘っといてなんだがすげーんだなぁ」
りん「誰だか知らずに誘ったのか……」
まさきの言葉に感心したように言ったりょうに、りんが呆れたように言いました。
そんなこんなで、三人になった一行は海辺へとやってきました
さて、海辺の船の近くを通りかかると、何故か大量の亀に追い掛けまわされている少年が居ました。

りょう「……なんじゃありゃ」
りん「亀だな」
まさき「そこじゃないだろう」
?「ぎゃぁぁぁ!助けてくれぇ!」
少年が腕を振って必死になって助けを求めます。仕方が無いのでりょうは逃げる少年に駆け寄って行きます。

りょう「……うわぁ」
近くに行くとホントにやたら亀が居ます。何をしたらこんなに好かれるのでしょう?りょうは唸ると、近づいて亀に居ました。

りょう「これこれ亀達よ、子供ををいじめてはいけませんよ」
まさき「普通は逆だろう」
りょうの言葉にまさきが突っ込みましたが、りょうは気にした様子も有りません。

?「おぉ!有りがたい誰だか知らないけど!でもそのくらいじゃそいつ等」
りょう「どっか行けっつってんだろ」
亀は去りました。

?「…………」
りょう「やれやれ。大丈夫かアンタ」
?「あ、あぁ。感謝すべき……?何だよな?」
りょう「ん、してくれていいぞ~ってかアンタ武器持ってんのか」
そう言ったリョウの視線の先で、青年はチラリと背中を見て言います。
青年の背中には、大きな二本の剣が背負われていました。

?「あぁ。まあ一応。さっきはちょっとパニクって抜けなかったけどな」
りょう「へー。丁度良いや。吉備団子やるから鬼退治手伝って」
?「は?鬼退治?ていうか吉備団子って何?そこはひらがなじゃなかったっけ?なんか漢字に成ると禍々し……」
りょう「わあい、仲間が増えてうれしいなぁ(棒」
?「え!?ちょっ、まっ……!」
そんなこんなで、りん、まさき、そしてこのりくやという青年を仲間に引き連れて、りょう達は小舟で鬼ヶ島へと向かいます。


────

LINE内

鳩麦「ッて感じで始まりました桃太郎!」
LINEメンバー「「「「「「「「うん。意味が分からん(笑)」」」」」」」」
蕾姫「先ずおじいさんとおばあさんは何者なのかと言う……」
鳩麦「知らんw持ってるもんから察しろ」
蕾姫「いや草薙だか叢雲だかってまぁ予想は付くけどw」
霊獣「桃でけぇw」
ULLR「高さ2Mって相当ですよw」
鳩麦「まぁ身長190越えの人間が丸まってとはいえ入っている訳で……」
連夜「てかあの某最終定理って言うのは……」
蕾姫「フェルマーw」
レオニス「壁に書いておきましたw」
霊獣「桃太郎って何時頃の話だっけ?」
ULLR「確か室町時代とか何とか」
なべさん「後の歴史学者ェ……」
涙カノ「そして何故か追いかけまわされていた自分……」
鳩麦「ノリなので気にするなw続きいくよ~」

……続く
 
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