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MS Operative Theory

作者:ユリス
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軍編制
  クロスボーン・バンガードの編制①

——第五世代MSを装備した、コスモ貴族主義の「尖兵」たち——

 U.C.0093の「シャアの反乱」以降、地球圏を揺るがすような戦乱が起こることはなかった。しかし、実に30年後のU.C.0123,03,16、月と地球の間のラグランジュ・ポイント(L1)に建造された新興コロニー群、フロンティア・サイドに、クロスボーン・バンガード(以下CV)を名乗る武装集団が奇襲を仕掛けた。

 海賊旗を掲げるCVは、連邦軍ですら配備途中の15m級小型MS=第五世代MSを装備し、瞬く間に駐留連邦軍を撃破。フロンティア・サイドを制圧してしまった。

 30年物平和に緩んでいたとはいえ、正規の軍隊である連邦軍が、正体不明の武装集団に完敗を喫するなど前代未聞の事件である。

 連邦軍ですら開発途上であった小型MSを開発する技術力、それを全部隊に配備する資金力、そして連邦軍の将兵を上回る戦闘技術と指揮を兼ね備えたCV—————軍隊といっても差し支えないこの戦闘集団は、確固たる思想とそれを実現する展望/実力の下、長い年月をかけて組織された集団であった。

 複合企業ブッホ・コンツェルンの創業者一族、ロナ家の悲願である「コスモ貴族主義」—————人類全体を永久に生存させるため、高貴なる精神(ノーブレス・オブリゲーション)を持つものによって世界は運営されるべきとする思想—————を国是とする、コスモ・バビロニア建国のためのバンガード=「尖兵」として組織された暴力装置が、CVである。

 ロナ家の祖であるシャルンホルスト・ブッホは、政財界に自らの息子を送り込むことで、コスモ貴族主義を浸透させる下準備を進める中で死去したが、彼の次男であるマイッツァーは亡父の意思を引き継いで、来るべきコスモ・バビロニア建国の礎となるブッホ・コンツェルンを拡大し、社の職業訓練学校で有能な若者たちを育て上げた(他のロナ家の面々も政界や民間などで、コスモ貴族主義の実践と浸透に努めた)。

 そして、後のフロンティア・サイドとなる新興コロニーの開発が決定されたU.C.0106、マイッツァーは者の職業訓練学校から特に優秀なものを抜擢し、コスモ・バビロニア建国の尖兵となる「クロスボーン・バンガード」を秘密裏に創設。

 マイッツァーは、CVのメンバーとなる若者たちを連邦軍士官学校に送りこむことで軍事関連の知識や技術を吸収させる一方、長年の技術蓄積によって独自のMSを建造可能な域にまで成長していたブッホ・エアロダイナミクス社(ブッホ・コンツェルン傘下)に、次世代型MSの開発を支持した。

 そして、U.C.0120年代初頭には、組織的な戦闘行動が可能なCVを編制するに至る。歴史の狭間に時折姿を見せながらも存在を隠匿し続け、体制が固まったU.C.0123、遂に歴史の表舞台に躍り出たのである。

 総帥マイッツァーや鉄仮面ことカロッゾ・ロナの手によって、17年を掛けて育て上げられたCVは恐るべき戦闘能力を発揮し、フロンティア・サイドを易々とお制圧、占拠する。コスモ・バビロニア建国という当初の目的を達成することで、新世代のMS戦の方向性を決定付けた。





補足事項

——ラフレシア・プロジェクト——

 自立式殺人兵器バグの大規模散布により、無作為の体力虐殺をおこなうのが建国戦争で実行された「ラフレシア計画」である。U.C.0119,05に開始された「計画」では、人の意識の強化・拡大を目的とした一種のサイコミュ研究であったが、鉄仮面の暴走によって単なる虐殺計画へとその姿を変えてしまった。

 
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