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バカとテストと学園都市

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プロローグ(体育館にて)

 
前書き
体育館にて 

 
体育館に着くと僕らのクラス以外はすでに移動を終えていたようだ
学園長はFクラスが並ぶのを見てからゆっくりと壇上に上がっていった

そしてこう告げた

学園長「明日から文月学園は学園都市に引越しするから今日中に荷物をまとめな馬鹿ども」

そう告げた途端に体育館にいる生徒全員がざわつき始めた

坂本「何勝手なこと言ってんだ学え…クソババァ」

壇上にどっしりと構えている学園長は、なぜ言い直す必要があるのかねと呟いていたがざわつきが収まらないのでとりあえず坂本との会話に乗っかることにした

学園長「何を言われたってアタシの気持ちは変わらんさ。諦めな」

吉井「せめて理由をお願いしますクソババァ」

坂本の隣にいたバカがさらに突っ込んできた

学園長は半ば呆れた態度を取りながら

学園長「それが人に物を頼む態度かね…
まぁいいさ、理由はそうだね…Fクラスの馬鹿どもでもわかるように説明するのが難しいね」

坂本「俺をそこにいるバカどもと一緒にするな」

坂本が自分の後ろにいるFクラスを指差した

Fクラス全員「俺をそこにいる大バカと一緒にしないでください」

さらにFクラスの全員が吉井に向けて指を指しながらそれぞれが喚いた

吉井「みんな、あまり僕を舐めない方がいいよ」

学園長がタイミングをはからったかのようにおもむろに理由を語り始めた

学園長「主な理由はあっちの方が私の研究に対して投資してくれる額が大きいからさね」

吉井「くっ…難しすぎて全くわからなかったよ」

秀吉「今の話のどこが難しかったのじゃ!!!」

坂本「つまりバカにもわかるように言うとだな、あっちの方が私の研究に対して
投資してくれる額が大きいからだそうだ」

吉井の隣にいた坂本が学園長の言葉を翻訳してくれた

吉井「なるほど!
やっぱり坂本の方がわかりやすいね」

学園長「アタシの言ったことそのまま言っただけなのに何故アタシのが理解できなくて坂本の方が理解できるんだい!!」

坂本「ふっ」

学園長「その醜い顔を見ているだけで吐き気がするさね」

坂本「なんだとクソババァ!」

西村先生「そこまでにしてください学園長
坂本も今日は荷物まとめるだけで帰れるのにわざわざ補習室には行きたくないよな」

鉄人が学園長と坂本を止め自分の教室に戻るようにとシッシッと手を振った

坂本「くっ…覚えてろよクソババァ」

そこへFクラスのポニーテールの女の子が手を挙げた

島田「学園長、質問があるんですけどいいですか?」

学園長はめんどくさそうにそのポニーテールの女の子を見た

学園長「なんだね」

島田「学園都市って噂には聞いていますが、あそこって確か、全寮制で親から離れなきゃいけないんですよね?」

学園長「ああ、そうだね」

坂本「そうだ!
急に明日から学園都市の寮で生活しますなんて親が納得するわけーだろ」

そこに再び、チャンスだと言わんばかりに坂本が正論を学園長に言った
すると、学園長は笑いながら壇上のマイクを取り、生徒全体に告げた

学園長「そこらへんは心配いらないよ
すでに保護者の許可はもらっているからね」

坂本「なん……だと……」

島田「じゃ、保護者たちは知っていて今日まで何も言わなかったっていうんですか?」
壇上で笑いをこらえながら答えた

学園長「ああ、アタシが口止めしといたからね
今日いきなり話すほうが面白いじゃないか」

坂本「このクソババァ……」

学園長は満足のそうに壇上を降りていった
そこに坂本が殴りかかろうとしたが秀吉に止められた

秀吉「まぁまぁ、ここでいがみ合ってもしょうがないのじゃぞ
それにおとなしくしないと鉄人に補習室送りにされかねないのじゃ」

秀吉が見た方向を見てみると鉄人が鬼の形相でこっちに向かってきていた

坂本「ちっ」

西村先生「明日からは慣れない生活だと思うが頑張ってくれ
このあとは、各クラス担当に従って教室に戻れ」

壇上に上がった西村先生はそう言って生徒たちをクラスに戻らせた
 
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