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ソードアート・オンライン handle a system

作者:ハマT
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26非道な罠

俺が目を覚ますとどこか闘技場のような場所にいた。回りに人はいない。
「ようこそ桐ヶ谷くん世界樹に」
声のする方を見ると須郷いやオベイロンが座っていた。
「アスナとリュウヤを返せ!!」
「なら自分で取り返すんだな」
その時不意に誰かが目の前の扉から出てきた。
「リュウヤ?!」
赤い髮をした少女、間違いないオベイロンに連れ去られたリュウヤだ。
「………気安く俺の名を呼ぶな!!」
「……な?!」
いきなりリュウヤが口にした言葉……それに俺は驚くしかなかった。
「彼には少し細工させてもらったよ君が憎いって言うように記憶を書き換えた。彼を倒したらアスナのところにつれていってあげようじゃないかそれとここのペインアブソーバは切ってあるからね」
ペインアブソーバ、ゲームで体が受ける痛みを脳にいかないようにするシステムのことだ。ペインアブソーバが高いほど痛みは小さくなる。つまりペインアブソーバが最高レベルなら例え首を切られても平気と言うことだ。
「さっさと終わらせるぞ」
リュウヤが俺に攻撃してくる。俺はそれをかわす。そして再び攻撃してくる。それをまたかわす。ペインアブソーバが切られてるため俺はリュウヤを攻撃できない。いや出来るのだが俺の体がそれを拒んでいる。どうにかしてリュウヤをもとに戻したくても方法がない。しばらくの間攻撃をかわし続けるもついにリュウヤの剣が左肩をかすめた。たった一撃食らっただけで膝をつく。
「終わりだ」
リュウヤが俺に向かって剣を降り下ろす。防ごうにも体が動かない。そして切られる瞬間、キンッと金属同士が当たる音がした。そこにいたのは……スグだった。
「何で?リュウヤが?」
「……リュウヤさんは何らかしらのプログラムに拘束されています。これはGM アカウントでないと解除できません」
「邪魔だ!!」
「スグ気を付けろ!!今のリュウヤは………」
俺の言葉より先にスグが動いた。スグはリュウヤに攻撃せずに抱き締めた。リュウヤも引き離そうと抵抗したが抵抗をやめてに持っていた剣を地面に落とした。
「……私ねずっと人見知りが激しかった……始めてリュウヤに会ったとき不安でいっぱいだった……でもずっと一緒にいるうちに不安なんてなくなっていった……それと同じ頃から私、人見知りしなくなったんだ……ずっとリュウヤのお陰だなって思ってた…山登りの時リュウヤは私にいってくれたよね……ずっとそばにいる必ず助けるって……今度は私がそばにいるから……一緒に帰ろ……」
スグが涙を流しながら話す。確かに昔はネットゲームで他のみんなと話すなんてできないくらい人見知りが激しかった。でも今のスグはそんなこと本当にあったのか?というくらい生き生きしている。
「パパ!!リュウヤさんを拘束していたプログラムが消滅しています!!」
「……ス……グ……」
さっきまで憎しみのこもっていた目が少しずついつものリュウヤの目に戻り始めた。
「チッシステム……」
「システムログイン!!ID リュウヤ!!」
オベイロンの声をさえぎりリュウヤが叫ぶ。
「貴様?!いったい何をした?!」
「ハッキングでアカウント作ったもうお前はゲームバランスの調整しかできねーよ」
「クソッ!!」
オベイロンがこのばから逃げる。
「キリト、ユイ!!アスナのとこに行け!!俺とスグであいつを追いかける!!」
俺達は二手に別れて世界樹の上を調べ始めた  
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