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幽霊だからって恋がしないとは限らないっ!

作者:御劔優太
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夏休み前に。

俺は、家に帰り、渚とまったりと過ぎしていた。
「はぁ、明日、終業式か。」
「なんで?憂鬱?」
「ああ、二階堂先生が、夏休みに合宿をやるって・・」
「そ、それは・・・・」
「強烈だな」
「つかれます。」
俺は振り向いて、渚をじっと見た。
「ん?どうしたの?」
「いや、渚のことをあんまりじっくり見たことないなって思って」
銀髪の美しい髪に、大きい目、艶やかな唇、やや大きい胸と、スラッとしたウエスト、それに黒のレース・・・・
「ってなんでパンツ見せてんだよ!!」
「あれ?黒のレースは?」
「言うな!!」
俺は、顔を赤くしながら、席を立った。
「どこいくの?」
「ああ、ちょっと外行くか」
「えっ?デート!?」
俺は、黒のジャケットに、紺のジーパン、メッセンジャーバッグ、刀を持って外へ出た。
「どこいくの?」
「武器屋。」
「デートじゃないの!?」
「誰も言ってないぞ。」
「たまには構ってよ!」
俺は、いつも行っている、ツカサの武器やへ言った。
「ああ!伊織!と玲瓏さん・・・」
「なんでテンション下がる!?」
「一人で来てくれたのかと・・・」
「まぁ、仕上がったか?」
「うんっ!強化ブレードとレールガンだね?」
「おう、ありがとうな。」
「あと、玲瓏さんの騎士剣と、盾だね?」
「えっ?私の?」
「ああ、まぁ、・・・あれだ、プレゼントだ。」
「伊織!ありがとー!!」
渚は、俺に抱きついてくる。
「お、おい!やめろ!」
「ほら、ラブラブ見せつけるんだったら帰ってくださいよ?伊織さん。」
「一葉ちゃん、久しぶり。」
俺は一葉ちゃんの頭を撫でる。
「えへへ・・じゃなくて!伊織さんは、お姉ちゃんと付き合うんでしょ?」
「なんでだ、俺は誰とも付き合う気はない。」
「ええっ!?」
「なんで!?」
「そんなに驚くのか?まぁ、理由は一番大切な人を無くしたからな。」
「えっ!?だれ!?」
「おまえだよ!!」
まぁ、生きてるがな。
「やった!一番花嫁候補!!」
「まぁ、本音は、俺のことを好きなやつを傷つけたくないんだが。」
「伊織・・・」
「まぁ、早く行くぞ。」

///////////////////
俺は、公園まできて、腰をおろした。
「どこまでいくの?」
「ああ、ちょっと、神社までな。」

「ふぅ、やっと着いた。」
「ここは?」
「俺達が昔、遊んでたとこだ。」
「っ!」
「懐かしいな、なんか思い出したか?」
「・・・思い出したよ・・・伊織・・・私は・・」
「・・・・・」
「ここから入っていったんだね?」
俺は森がうっそうとした、獣道を入っていった。
「やはり・・・・これか。」
俺は、一つのペンダントを見つけた。
「俺の暴走を引き起こしてる原因。」
「伊織・・それは・・・私があげたお守り・・・」
「これが心残りとして、おれの暴走を引き起こしてるんだろう。」
俺は、レールガンを向けた。
「なんだ!?」
突然、お守りが黒く、燃えだした。
「・・・・グルァァォォォォォ!!」
「・・・・」
俺の影が、現れた。
「・・・・・・・・・」
すると、隣に渚の影も、現れる。
「俺の暴走を止めるには、こいつを殺すしかないようだな。」
「これが、過去の因縁との戦いだね。」
「ああ、全力で行こう!!」
俺達は、武器を構えた。
「獅童一閃!獅童伊織!参る!」
「獅童初伝!玲瓏渚!勝負!」

「Ω・エクレール!!」
俺は、駆け出して切りつけた。
「グオォォォ!!」
「くっ!」
俺は一旦下がって、レールガンを放った。
「グゥ!!」
「はっ!!」
渚は、一気に飛び上がり、下に切りつけた。
「・・・」
盾で防がれ、横にそれる。
「っ!!」
渚の影は、避けた瞬間に、反撃してきた。
「くっ!!」
俺は、剣で跳ね返し、レールガンを打つ。「大丈夫か!!」
「う、うんっ!!」
「電光石火!!」
俺は一気に走り出した。
「グハッ!!」
「食らえ!!!」
「ゼロノホノオ・・」
「ヤバい・・・」
俺は、反撃してきたのを防ぎ切れず、吹っ飛んだ。
「伊織!」
渚は、俺を受けとめ、転ぶ。
「渚!?」
「だ、大丈夫!」
「フゥ・・・・」
影は、炎を纏って近づいてくる。
「零の炎!」
「碧の炎!」
「「ダブルゼータ!エクレール!!」」
俺達は、着地し、武器をしまった。
「ガハッ!!」
「キャッ!!」
影達はその場に倒れる。
「・・・・まぁ、お前らのお陰で今の俺らがあるからな、お礼参りにいかなかった俺も悪かったよ。」
「そうだね、今までごめんね。」
「・・・・・アリガトウ。」
「・・・イオリヲタイセツニ♪」
そう言って、影は、お守りに戻った。

パン、パンっ!
「まぁ、これで一件落着か。」
「そうだね!んじゃ、安心して合宿へ行けるね♪」
「・・・・思い出させるなよ・・」
「ははっ!帰ろうか!」
「そうだな。」
夏休みを前に、俺は心残りを解決した。
まぁ、渚の力には驚いたが、頑張れたはずだ。
「ん?どうしたの?」
「い、いやなんでもない。」
俺は知らないうちに渚を見ていた用だ。
「惚れなおした?」
「惚れてない。」
「すなおになりなよ!」
「俺は・・・・まぁ、昔はお前の事が好きだったかな。」
「あ・・・・っ!」
渚は顔を赤くする。
「まぁ、なんだかんだ、俺はお前の事が好きなのかな。」
俺は渚の顔を見る。
「うう、そんなに素直になるのはずるいよ・・・」
「・・・・・」
俺は無言で手を繋いだ。
「えへへ、ありがとうね」
「・・・・・ああ。」
俺はぎこちない笑顔でそれを返した。
そして肌寒い空気を残した春は過ぎ、燃え盛る夏の季節になる。
俺は、訪れる季節に足音で返した。 
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