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魔法少女リリカルなのは ~黒影の死神~

作者:白鳥才牙
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『二十三話』~人の喜びを邪魔する人はミンチになって死ね~

 拓斗side

 ジュエルシードの反応がほぼ数日おきとなり、現在も反応があったためその場所に向かって移動中。


「はぁ、のんびり過ごしたい」


 そう思ってしまう今日この頃。



「へ~、そうなんだ~」

「うん、それが嬉しくて」

「なんで僕達は呑気に話してるんだ?」

「さぁね、あたしはフェイトが楽しけりゃそれでいいけど」

「やっぱり終わってた」


 ついてみるとジュエルシードの封印は終わっており、たがいに談笑し合っていた。


「あ、拓斗君!」

「え? あ……」

「お疲れ。差し入れだ」


 そう言って途中で買ってきた肉まんを二人と二匹に渡す。


「お! 気が効くね!!」

「いいのかい?」

「もちろん。全員分買ってきたよ、今回これなかったお詫び」


 そう言って俺は買ってきたウーロン茶を飲む。


「フェイト」

「うん? なに?」

「何かいいことでもあったか? いつもより明るいような気がするが」

「うん! 聞いてよ! 母さんがね!!」


やっぱりプレシアさん絡みの話か。


[(随分嬉しそうだな)]

「(きっとプレシアに何かしてもらったんだろうな)」


こんなに嬉しそうなフェイトは初めて見た。


「母さんがね! 私の事「ストップだ! 此処での戦闘は危険過ぎる!! 僕は時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。その権限でこれ以上の戦闘行動の停止を命じる。この場に居る全員、速やかにデバイスを収めるように。詳しい事情を聞かせてもらおうか?」え!?」


 突然転移してきて戦闘もしていないのにわけのわからない事を言う少年が現れた。


「……時空管理局」

「執務官だって!?」


 ユーノとアルフがそれぞれ口にする。


「全員武器を下ろすんだ」


 再びクロノが警告してきた。


「構うなフェイト、ほっとけ。あいつはバカかあほ、または勘違い野郎だ。俺たちは戦闘をしていない。つまり無関係だ。で、話ってなんだ?」


 俺たちはただ談笑しているだけ、ここにいる全員武器も何も持っていない。まぁ、バリアジャケットぐらいしか着ていないみたいだが。


「なっ!?」

「……あの、拓斗? 時空管理局の執務官にそれは無いと思うよ?」

「俺はその組織を知らないし。無関係だ。それに間違いは「武器を下せと言うのが聞こえないのか!?」……はぁ」


 そこのハラウオンだったかな? それに今はなのはとフェイトが再びデバイスを構えてるけど、これはお前がこちらに向けてデバイスを向けたせいでこちらの二人も向けたんだが? お前が下せばこちらもおろすだろうよ。


「これはどう考えたって正当防衛だ。それ以前にお前の言うことを聞く必要性はないだろう」

「なに!?」

「執務官? そんな役職聞いたこともない。ましてや時空管理局? そのような組織この日本には存在しない。よって俺達この国に住む住人としては聞く必要性は皆無だ。分かったかなボク?」

「黙れ! これ以上命令無視をすると言うのであれば公務執行妨害で逮捕するぞ!」

「人の話を邪魔するなと教わらなかったのか?」

「キミ達の話などどうでもいい! それよりも大人しくついて来てもらうぞ!!」


――ピキッ


 ……どうでもいいだと?


「……フェイトにとってはとても大切な話だったんだぞ。それをどうでもいい? 執務官とは随分偉いのだな……」


――ギチギチギチギチ……ブチンッ!!


[あ~ぁ、やっちまった。俺知~らねっと]


 誰かがなんか言ってるけど聞こえない。そんなのどうでもいい、今はあの執務官とかいうゴミクズをどうやってこの世から消滅させるかが重要だ。


「あ、なんかキレた、キレちゃったな~。人の話聞かないし、自分の事しか考えない我が儘の愚者で、しかもフェイトの話を邪魔するんだ~。どうしよっかな~。殺ろっかな~、うん殺ろう今殺ろうよしKO☆RO☆SU」







 なのはside

「え~と、拓斗君?」

「た、拓斗?」

「あ、なんかキレた、キレちゃったな~。人の話聞かないし、自分の事しか考えない我が儘の愚者で、しかもフェイトの話を邪魔するんだ~。どうしよっかな~。殺ろっかな~、うん殺ろう、今殺ろう、よしKO☆RO☆SU」

「ちょ、拓斗!?」

「アンタ何言ってるんだい!?」


 ユーノ君とアルフさんもびっくりしているそりゃそうだろう。なんか性格変わってるし、それに最後の言葉が……


「た、拓斗? お、落ち着こうよ、ね?」

「安心してねフェイト、俺はちゃ~んと落ち着いてるよ~。あのゴミクズを海の藻屑にしたあとちゃんと話を聞くからね~。後これ。なのはもこれ」


 そういってフェイトちゃんと私に渡して来たのは【この世の光りを全て遮断! パーフェクトアイマスク!】


 ……なんだろう、すごく嫌な予感がするの。というか以前にこんな事があったような……


「さぁ、愉しい愉しいO☆SHI☆O☆KIの時間だよ~。アハハッアハハハハハハッ……」


 すると、拓斗君は一瞬にしてその場から消えた。
 ……あ、思い出した。まずい早く着けないと。そう思い急いでアイマスクをつける。



「なに!? どこだ!?」


 あの子も驚くよね。わたしも最初驚いたもん。で、多分後ろから、


「さぁ、海の藻屑となれ!!」

「なっ! 素手!?」


 フェイトちゃんも驚いているけど今の拓斗君は素手、たぶんバリアジャケットもしてないの。
 以前アリサちゃん、すずかちゃんとの三人で四人の中学生に絡まれてどこかに連れていかれそうな時にそこに遭遇した拓斗君がそれを止めようとしたんだけど……










「おっ? この子たちの知り合い? なら一緒に来ない? 君が来てくれたら男女四人ずつでピッタリだから」










 この一言で中学生達は素手の拓斗君に病院送り(全治5カ月)にされちゃったの。
 フェイトちゃんは間に合わなかったのかなあアイマスクつけるの。
 ……だったらあの光景みているかもなの。


――ズガン


「……うわぁ」


 アルフさんも思わず声を漏らすけど、すごくいい音がしたの。でも終わった「まだまだ!」え、まだ続くの!?
 終わったと思ってアイマスクを外しちゃったよ!?


「こ、この!」


 あの子は砲撃の準備をするけど……


「牽制も無しに大技? 愚かだな」


 拓斗くんはあの子に向かって加速する。


「ブレイズカノ……」

「遅い」


 そのまま殴り飛ばして砲撃を中断したの。


「ぐはぁ!」

「どうした? もう降参か?」

「ふざけるな! ブレイズ……」

「ふっ!」

「ぐっ!」


 殴る…


「ブレイ……」

「はっ!」

「ガフッ!」


さらに殴る……


「ブレ……」

「甘い!」

「ぶっ!」


 何度も殴る………


「ブ……」

「しつこい」

「か…は……ぁ」


とにかく殴る…………






 十分後。そこには泣きながら攻撃を試みようとしているクロノの姿があった。


「ック…ヒック……ブ……ブレ………ブレ…………」

「もう止めて拓斗君! あの人のライフはとっくにゼロだよ!!」

「止めて拓斗! 拓斗の方が悪役に見えるよ!!」


 私とフェイトちゃんは拓斗君を止めようと叫ぶと


「オラッ!」

「ぐはっ!!」

「燃えろ! 『魔炎 獄炎拳』!!」


―ガンッ ドゴッガキッ ベシッ ゴチュ

 
「「……」」


 そのまま、あの子は海へとまっさかさまに落ちていったの。……生きてるかな?


「二人もあぁ言ってるし、これで最後にしよう……

 世界は最初 何もなかった…… そk[ストーップ! おまえここら一体すべてを殺す気か!!]そうなっても構わな[なのはやフェイト達もいるんだが?]今回はこの辺で許してやるか」

「「「「変わり身はやっ!!」」」」


 拓斗君はソウルさんの説得で追い打ちをやめたけど……あの子本当に生きてるかな?


「安心しろ。運が良ければ生きている」


 拓斗君。すごく晴れやかいい笑顔なの。それより、そのところどころについている赤いものはまさか「ケチャップだな」でも「ケチャップだ」どう見t「どこをどう見てもケチャップだ」……うんそうだね。






 
 「安心しろ。運が良ければ生きている」


 そう、運が良ければな。【あの魔法】もソウルに止められたし。
 しかし『獄炎拳』の反動がバリアジャケットなしなのに全くなかったな。それくらいに成長したってことかな。


「ところでフェイト、何があったんだ?」

「え!? う、うん…じ、じつは……」


 先ほどとは違い若干顔が青いが…というか、全員顔が青いな、どうした?


「「「「いや、拓斗(君・あんた)のせいだから!!」」」」

「そうなのか? まぁいい。どうせ生きてるだろ……たぶん」

[あぁ、生命反応はあるから生きてはいるぞ]

「チッ」

「「「「舌打ち!?」」」」


 その後フェイトの話に聞くと珍しくプレシアから褒められたそうだ。『さすが私の娘ね』と、昔のように優しく笑ってくれたらしい。あの魔法が効いたのだろう。その時の内容がよっぽどうれしかったのかフェイトは終始笑顔だった。


「そうか、良かったな」


 そういってフェイトの頭をなでる。


「うん。おまえにはやっぱ笑顔が一番似合うな」

「ふぇ///!?」


 そういってフェイトと話し合いが終わり、フェイトは時空管理局から増援がくるかもしれないということで早めに退散した。


「さて、なのは」


「なに? 」

「俺たち家に帰ろうか。そろそろじか「ちょ、ちょっと待って!!」今度はなんだ?」


 そういって声がした方を見ると、何やらモニターがあり、そこには一人の女性映っていた。





 リンディ・ハラオウンside

 まさか、あのクロノをデバイスもバリアジャケットもなしにであそこまで……しかもそのまま圧勝するなんて。


「か、艦長。人間ってあんなことできましたっけ?」



 局員がそう思うのも仕方がない。私だって驚きを隠せないのだから。


「俺たちも家に帰ろうか」


 まずい! 今この時を逃すと!


「そろそろじか「ちょ、ちょっと待って!!」今度はなんだ?」


 会話に割り込む形になったけど何とか間に合った。


「何者だ? あの屑の仲間か?」


 く、屑って。さすがに実の息子を屑呼ばわりされるときついわね。


「く、屑って………拓斗君」


 となりの女の子も若干引いている。まぁ、ああも堂々と人を屑呼ばわりする人はまずいないわよね。


「私は時空管理局提督、戦艦アースラの艦長リンディ・ハラオウンです。そこにいるクロノ・ハラオウンの上司であり母親でもあります。い、一応あの子は私の息子なの」

「なるほど。で、用件は?」

「とりあえず、事情聴取をしたいのだけど。こちらにk「却下」え? どうして?」

「た、拓斗君?」

「時空管理局と今名乗ったな。つまりあの屑と同じ組織。つまりいきなり攻撃される可能性がある」

「そ、それはあなた方が!」

「こちらは正当防衛だ。ここにいた連中の様子を見てたか? ただ飲食をしていただけだ。デバイスを持ったのはあの屑がいきなり現れ、デバイスをこちらに突き付けたたことによる自己防衛手段。いきなり現れたら何をされるか分かったもんじゃない。それだけで武器を下せと言われても納得がいくか」

「……そうね。ではどうしたら話し合いの席に座ってくれるかしら」

「幸い明日は日曜だ。明日の午後一時ここに来ること。人数は貴様とあの屑、あと一人の計三人だ。こちらは私とこの子、そしてそこに要るフェレットの以上だ」

 
 そういって彼は少しの間目を閉じてから目を開くと、


「ついでにもう一つ言っておく。この機械もすべて撤収させること」


 そういうと、彼は指を鳴らす。すると、


「か、艦長! サーチャーの一つが撃墜! 原因は不明です!」


 ど、どういうこと!? まさか!


「理解できたか。もし、後を追跡するようならこの機械同様貴様等もチリと化す覚悟あると判断する」


 でも、こちらの座標を「さらに」え?


――シュンッ


 そこにあったのは、


「ジ○イ?」

「こちらの世界の洗剤だ。これで理解できた筈。お前等の場所はすでに特定してる。下手な行動をするとどうなるかは……理解できたな?」

「………」

 この子は本当に子供なの? 魔力は不明。さらにどんな魔法を使っているかも不明。まずいわね。


「じゃ、俺たちは帰るからな」


 そういって画面上から彼は消えた。


「どうします!? 艦長!?」

「二人の追跡はやめましょう。本当に彼なら私たちを塵にするかもしれないしね」


 彼は絶対に敵に回してはいけない。本能的な何かが警鐘を鳴らし続けている。なんとしてもこちら側に引き込めないかしら。





 拓斗side

 屑の母親との会話を終えてからなのはと別れ、現在自宅の自室。


「ソウル頼みがある」

[わかってる。管理局の奴らについての情報を集めてくればいいんだろ?]


 ソウルはこういう時何も言わなくても俺の考えを理解してくれる。
 本当にソウルには世話になりっぱなしだ。いつかまとめて返せればいいな。


「頼めるか?」

[いいぜ? 夜中までには戻る]


 そう言って漆黒の宝石は真黒になった。
 ソウルの意識が本体の中からいなくなった証拠だ。


「拓斗さん、いいですか?」


 そのとき、リニスが話しかけて来た。


「あぁ、なんだ?」

「ソウルは管理局に情報を集めに行ったんですよね?」

「そうだけど、それがどうかしたか?」

「いえ、管理局のことならある程度なら私が説明できますが……」

「あ……」


 ……まぁ、情報はいくらあっても困らないからな。頑張ってくれよ、ソウル。 
 

 
後書き
~あとがき雑談会~

作「今回のゲストはクロノ・ハラオウンです」

ク「よろしく」

拓「今回は人の喜びを邪魔する屑に制裁を与える回だったな」

ク「あれはトラウマになる……」

作「あの『獄炎拳』はどれくらいの威力があるの?」

拓「確か……『爆散掌』の爆発の威力をまとめて放つ威力」

作「うわぁ……クロノ、同情するよ……」

ク「ありがとう作者……」

作「いいよ別に。それで、次回予告おねがいできるかな?」

ク「構わないさ





  管理局と接触した翌日、拓斗達三人は公園に訪れた

  そこで拓斗達はジュエルシードの回収は管理局が全権をもつ言われた

  そのあとにリンディが口にした言葉に拓斗は怒りをみせる

  次回 魔法少女リリカルなのは ~黒影の死神~『会談』」





作「それじゃ、次回に」

作・拓・ク「「「トリガー・オン!!」」」





 このあとどうする?

 翠屋に行かね? お詫びに奢るよ

 それはありがたい。ごちそうになるよ

 じゃ、俺も

 おまえは自腹だ

 え~





 更新が遅くなってすいませんでした<(_ _)>
 今日から更新を再開しますので応援お願いします! 
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