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幽霊だからって恋がしないとは限らないっ!

作者:御劔優太
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獅童一文一代目師範、獅童祐司

俺は翌日、渚と商店街まで来ていた。
8:40
「獅童君!このコロッケ持っていって!」
「あっ、ありがとうございます。」
「獅童君!日本酒もらっていけ!」
「あっ、はい!」
「大人気だね♪」
「父さんは何をやったんだ?」
「人がいいんだよ、伊織。」
出てきたのは智輝だった。
「お前って家ここなのか?」
「ああ、そうだよ、伊織の浴衣も玲瓏さんも着物似合ってるね」
「ふふん参ったか!奏見たいに胸が大きくなくても大丈夫!!」
「俺は冬宮先輩を落とす!」
「がんばれよぉ」
俺はさっさと前を通りすぎた。
「待ってくれよ!おれの近いを聞いてくれ!」
「やだね。」
「それじゃあ休み明けに!」

俺はそのあとしばらく歩いて目的の場所に着いた。
「ここは・・・」
「部長の家だ。」
そこは洋風のお城のような豪邸だった。
「影山、ちょっとこれ持っててくれ。」
「やはり気づいてましたか、流石伊織様です」
「まぁな、思いっきり気配が合ったからな。」
俺はそう言いながらインターフォンを押した。
『はい』
「獅童家二代目、獅童伊織だ。」
刹那様という声が聞こえ、門が開いた。
「獅童、入ってくるがいい。」
「はい。」

玄関に入ると、部長がドレスに身を包んで出てきた。
「やっぱり神崎家、一代目の戦慄の刹那ですか・・・」
「そちらこそ、血の剣聖、伊織じゃないか!」
やっぱりいつもの部長だ。
「それで?部長は俺の命でも狙ってるんですか?」
「ははっ、そんなことはするわけないじゃないか!君が正体を明かすなら私もと思ってね♪」
やっぱり部長はいつも通り。
「まぁ、つまらない物ですが。」
俺は日本酒を渡した。
「私も未成年何だが・・」
「まぁ、誰かに渡してくださいよ、俺も飲めませんから。あっそれじゃあコロッケ入ります?」
「おお!商店街のか!それは嬉しいな!」
部長は俺の手からコロッケを奪って頬張った。
「ああ!刹那様!人から貰ったものはすぐに食べてはいけないと何度言ったら分かるんですか!」
「ん?固いこと言うな!獅童に失礼だろう。」
「あっ・・申し訳ありません・・・」
メイドは深々と頭を下げてくる。
「いえ、大丈夫ですよ!頭をあげてください!」
俺はまだこの地位に慣れていない。
「人に頭を下げられるってなんか恥ずかしいね。」
「ははっ、そんなことも無いだろう。」
「は?」
メイドが首を傾げる。
「ああ・・見えないんですか・・・」
「そうなんだよ・・・私を皆変人扱いして・・・」
「そうですか・・・・」
「だから仲間がいて、君が怪奇研究部に入ってくれて、とても嬉しかったんだ。」
部長の目は子供のように輝いている。
「獅童、本当にありがとう。」
「そんな・・俺は入りたい部活に入っただけですよ・・・こっちこそ部長にはよくしてもらって・・・・・んで 渚は何をやったんだ?」
渚はメイドの胸を揉もうとして影山に止められている。
「胸を揉んでやる!!!」
「自分のが小さいからか?」
「伊織は小さいのと大きいのどっちがいいの!?」
「どっちでもいい、」
「よっしゃぁー!!!」
「んじゃあ部活、俺は予定が有るんで。」
「なんだ?もっと居ればいいのに・・」
「一代目がくんですよ。」
「ああそう言うことか」
そう、今日は一代目師範獅童祐司が帰ってくる。
まぁ、一応これからも家にいるということだった。
「さぁ、帰るぞ、渚。」
「まだ揉んでない!」
「揉まんでいい!」
「ははっ、じゃあな獅童。」

///////////////////
「ただいま。」
「お帰りなさいませ、伊織様。」
「「「「「お帰りなさいませ、伊織様!!!」」」」」
「あ、ああ。」
靴を脱いで屋敷に入った俺は母さんに話しかけた。
「母さん、父さんは?」
「もう来てもおかしく無いんだけど・・」
「そうか・・・」
すると慌てた様子の 風見が入ってきた。
「どうした、風見」
「一代目が・・・・誘拐されました!!」
「!?」
「本当か!?」
「は、我々も総力を挙げて探していますが・・・」
「要求は?」
「伊織様が来いと・・・」
「行くぞ!渚!影山!」
「うんっ」
「仰せのままに。」
俺達はドアを開けて走った。
「伊織様!危ないです!」
「大丈夫!俺に任せろ!」

その頃刹那は、
「何?獅童師範が誘拐?」
「はっ、どうされますか!?」
「私が行こう!」

/ / / / /
「おい、どの辺だ!?」
「確かにこちらだと思いますが。」
俺がいるのは工場が立ち並ぶエリアだ。


「くっ・・・下か!!!」
俺は足音が中に響いてる場所に立った。
「一の型・・・疾風!」
俺は下に渾身の一撃を食らわせた。
ピキピキ・・・・ゴゴゴゴ・・
「崩れる。」
「くっ!」
俺は渚を抱き抱えて下に落ちた。
スタっ。
「伊織様!お嬢様!大丈夫ですかz!?」
「あ、ああなんとかな。」
「伊織・・・・・
俺は顔が赤くなった渚をおろした。
「血の剣聖、伊織!行くぞ!」
そこにいたのは鎧を纏った部長だった。
「部長?・・・わかりました!」

奥までいくと人が見張っていた。
「私が・・」
「ダメだ!絶対に殺すな!」
「なぜだ・・・」
「人が死ぬのは嫌だからな。」
俺は渚を見て言った。
「獅童・・」
「俺はトンファーで行く。」
「私はパイプで。」
渚はパイプを構えた。
「私は木刀で。」
部長は槍をしまい、いつもの木刀を構えた
「私は素手で行きましょう。」
影山も構えた
「行くぞ!」

「侵入者だ!」
「食らえ!」
俺は溝内にトンファーを叩き込んだ。
「はっ!」
部長の一撃で敵は吹っ飛んだ。
「やっ!」
渚は首もとにめり込ませた。
「残虐的だな。」
「ええっ!?」
「・・・・」
影山は無言で敵を気絶させていく。
「あっちも怖いな・・・・」
「まぁ、先へ進みましょう。」

しばらく進むと大きい扉があった。
「ここか・・・」
「行くぞ?」
「はい!」
「任せてください。伊織様。」
俺は武器を構えて扉を開けた。


カコーン・・・

「よっ、
伊織、渚ちゃん、影山、刹那ひっさしぶり!」
「・・・・・・・」
「お風呂?」
「ここは・・・」
「父さん・・・説明しろよ・・・」
俺はあきれがおで説明を求める。
「_(^^;)ゞそれがな?おれを誘拐したがさぁ、でっち上げってやつ?」
「俺の努力は何だったんだ・・・・」
俺は床に崩れ落ちる。
「まぁまぁ、せっかくの再開何だから・・・な。」
「ま、昨日渚ちゃんと楽しんだんだからおあいこで」
「いや覚えてないからな!?」
「えっ?」
「マジで!?」
「まぁ、さっさと家に入ってくれ、俺が出れない。」
「あっそうか。」
俺達はさっさと外へでる。
「母さん・・・・・またか・・」
「まぁまぁ、そう怒らないでよ、楽しかったでしょ?」
「楽しくねーよ!?」
「ま、さっさと子作りでもしてなさい?」
「はーい」
「返事すんな!」
「ま、刹那さんもお風呂入ってく?」
「ありがたく。」
「混浴ね。」
渚がお願いするような目で見てくる。
「俺は入んないからな!」

///////////////////
「風見・・騙したな?」
「まぁ師範代のたのみですから。」
「右腕ってそんなに強いのか?」
「まぁ、伊織様よりは弱いと思いますが・・」
「俺はそんなに強くない。」
「またまたぁ、血の剣聖なのに?」
「だからあの事件は・・・」
「伊織ぃ!せっかく再開したんから人勝負しないか!」
「どこのヤクザだ!」
「ここはヤクザです・・・」
「確かにな!」

///////:://////////

「本当に3vs1でいいのか?」
「ああ、伊達に師範代を名乗ってないからな。」
「まぁ、いいや。
渚!部長!行くぞ!」
「はいっ!」
「まかせたまえ。」

模擬剣で勝負に挑んだ俺達はあっさり負けた。
「ぐっ・・・はぁはぁ・・・」
「伊織・・・疲れた・・・」
着物がはだけた渚が這い由ってくる。
「来んな!この状態で!」
「無念・・・流石師匠!」
「ははっ、それじゃあまた風呂に入ってくるよ」
「元気だな・・・」
「いや?そうでもないわよ?だってタオル持ってくの忘れてるもの。」
「そうなのか?」
「ま、あんたも混浴入ってきなさい。」
「何故に!?」
「父さんが入ってるときはやめた方がいいわよ、自分のあそこに自信無くすから。」
「そんなにか!?」
「ほら、伊織!行こう!」
「獅童、行くぞ!」
「やめろ!」
俺は二人を縄で縛って風呂に入りにいった。
「ふぅ・・・家が小さく見えるな・・」
露天風呂にいった俺は小さく呟いた。

「伊織ぃ!!」
ギクッ!!
「なんて冗談です。」
「影山か!声真似上手いな!?」
「ふふふ・・」
「なんだよその不適な笑いは。」
「いや、縄脱けを伝授してきましたから。」
「てめぇ!よくも俺の貞操を!!」
「いや、貴方は童貞ではありませんよ?」
「え?マジで。」
「私はこれで。」
影山はタオルを腰に巻き、隣の男子風呂に飛び入った。
「おい!転ぶぞ!」
「うわぁ!」
「いわんこちゃない・・・・っていってる場合じゃない!!」
「伊織ぃ!!」
「獅童!!」
「ああ、終わった。」
神様、見放さないで・・
こうして夜はふけていった。
「伊織!頑張って子を作れよ!」
男子風呂からはこう聞こえてくるのだった。
「あとで絶対殺す!!」 
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