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幽霊だからって恋がしないとは限らないっ!

作者:御劔優太
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壊されていく感情~微笑み~

家に帰った伊織達は渚のファッションショーに付き合わされながら、夜飯を食べた。
「ほら、今日は母さん居ないからお前もここで食え。」
「\(^-^)/」
「ね、今日の事件のことどうするの?」
「ああ・・・・あいつは・・・独占欲が強すぎるんだな。」
「伊織がそういうんなら・・・」
「ごちそうさま」
「あっちょっと待ってよぉ」
「食べるのが遅いからだろ?」
俺はさっさと上に上がった。
「はぁ、あいつが来たのか・・・・」
俺は自分の部屋で伸びた。
「ごめんね、伊織。」
耳元でこう聞こえて、俺の意識は薄らいで行った。


「もぉ、食べるの早いよぉ・・・伊織?」
渚が部屋に入ると伊織の姿はなかった。


「・・・・・・うっ・・・」
俺が目を冷ますとそこは工場のような場所だった。
「目、覚めました?」
「・・・・・」
「なんだい?何か喋ってよ・・久しぶりの再開じゃない?」
「そっちのお前か・・・」
「うん、君が僕を封印してからやっと出れたよ。」
こいつは姫神ツカサ・・・の体だ。
可愛い顔をしていて、髪もショートで僕っ娘だが、男だ。
「一応聞いてみる、ツカサの体から出ていけ。」
「いやだよ、せっかく封印溶けたから。」
こいつは水無梓、幽霊だ。
「まずはこの鎖を解け。」
「無理だね。」
俺は椅子に繋ながれている。
「お前はどうして実態したがる」
「そりゃ・・・体が欲しいから。」
「言い方がえろいな。」
「黙ろうか。」
「んで?目的はなんだ?」


「伊織の笑顔。」


「!・・・」
「伊織の笑顔は私だけの物・・・伊織が違う人のものになるなら・・・・・・



殺す」
梓がパイプを持って近づいてくる。
「・・・・」
梓が一気に振り上げた。
「ぐっ!」



ガキィン!!




「大丈夫!?伊織!」
霙の剣道
「遅いですよ・・・部長、渚、霙。今、なんかエンディングテーマが聞こえてましたもん。」
「伊織!」
「渚・・・」
かけよってきた渚に鎖を外してもらう。
「ほら、獅童、こいつの処分はどうするんだ?」
「・・・・っ!」
梓は床に崩れ落ちていた。

「・・・・・ほら、」

俺は手を差しのべた。
「え・・・」
「どうしたんだ?早くしろ。」
「だって・・・」
「・・・それじゃあうちの部活へはいれそれで許してやる。」
「伊織・・・いいの?」
渚が不安げに見てくる。
「ま、こいつも悪いやつじゃないんだ。」
「・・・・・・」
「部長、いいですか?」
「ああ、君の好きにしてくれ。」
「なら、梓、ツカサの体から出て、俺たちの部活へ入れ。」



「・・・・うんっ!」


俺は気を失ったツカサを病院へ運んだ。
「ん?・・・・・ここは?」
「ツカサ・・・久しぶりだな。」
「いおりん?」
「その呼び方は止めてくれ・・・」
ツカサは昔から体調が悪くて病院へ通っていた。
「いおりん、その後ろの人達は?」
「ああ、怪奇研究部の仲間だ。」
「女の子が多いね。」
ツカサがじと目でみてくる。
「まぁ、お前も昔から見えてたもんな」
「ん?なにか?」
「後ろの半分は幽霊なんだ。」
「そう・・」
「ま、自己紹介から。」
「私は部長の神崎刹那だ。」
「分かってるとは思うが副部長の獅童伊織だ。」
「伊織のパートナーの玲瓏渚です。」
「パートナーじゃないって言って・・」
「伊織の幼なじみの水嶋霙ですっ!」
「遮るな!」
「伊織のハーレムの手伝いをしている神居智輝です。」
「ハーレムじゃないよな!しかもじゃましてるだろ!」
「一応先輩の冬宮奏です。」
「「「えっ」」」
「信じてよぉ!」
「私は水無梓です。」
全員の自己紹介が終わったところでツカサが口を開いた。
「僕は姫神ツカサです!一応男ですよ・・」
「「「「「えっ!?」」」」」
「信じてよ!」
「それで?まだ返事を聞いていないんだが。」
「うん・・・僕はこの部活に入るよ」 
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