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『ポケスペの世界へ』

作者:零戦
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第十五話






「此処がメイン闘技場やな……」

 俺達が着くと、ジムリーダー戦の組み合わせが終わってもうすぐ始まろうとしていた。

「あれがカントーとジョウトの各町を代表する実力者達十六人やな」

「………そして……あの中の一人が仮面野郎 か……」

『第一試合。ニビジムタケシさん対アサギジムミカンさんの試合を始めますッ!! 試合開始ッ!!』

 コガネラジオのクルミが実況をしているな。

 それにしても、タケシはちょっとアニメと ちゃうな。

 お姉さん好きとちゃうみたいやし。

「カブトプス対デンリュウか………」

 てか、デンリュウはアサギの灯台を守ってなくてええんやろか………。

「カブトプス、”げんしのちから”ッ!!」

 カブトプスの”げんしのちから”がデンリュウに直撃した。

「中々の威力やな」

「あの、ショウさん。バトルを見てないで敵を探しましょう」

 クリスがそう言ってきた。

「敵はジムリーダーやねんからバトルを見てても大丈夫やと思うねんけどなぁ……」

 あ、ミカンがハガネールを出した。対してタケシはイワークを出したな。

『攻撃する側のイワークが逆にダメージを負っていますッ!! 何という程の防御力なんでしょうッ!! 「鉄壁ガードの女の子」という異名の由来が今、明かされましたッ!!』

 あ、ハガネールを隠していた岩が剥がれてきたな。

「”かみくだく”ッ!!」

 ハガネールに噛みつかれたイワークが戦闘不能になった。

『イワーク、戦闘不能ッ!! 試合終了で すッ!! 意外な決着ッ!! 勝者は何とミカンさんですッ!! 信じられませんッ!!』

 んな事言うたんなよ。

ザワザワザワッ!!

『ええと、初めて目にする新種のポケモンに場内が騒然としていますが、今、ポケモンの権威であるオーキド博士と繋がっていますので見解を発表していただきましょう』

『オホン。オーキドです』

 あ、博士がパネルに映し出された。

『学会にも発表されていないこの種。新ポケモン図鑑のデータ収集のためにジョウトに派遣したトレーナーの少女がたまたま最近捕獲に成功してその存在が初めて確認されました』

「お? クリスの事じゃねーか?」

「多分そうね」

 ゴールドとクリスが話している。

『そして、仮につけた名はハガネール。既に馴染みのあるエアームド、コイル、レアコイルなども含めて、新たに「鋼タイプ」として学会にも提案しようと、現在資料をまとめております』

 博士の説明が終わったな。

『オーキド博士、ありがとうございました。これでジョウトは一勝目となりました』

「どうだクリス? 今のところ怪しそうなヤツはいたか?」

「まだ分からないわ」

「そりゃあそうやろな。こんなに人が多けれ りゃぁ」

「でも信じられないわ。あのジムリーダー達の中に、全国に散り散りになったロケット団の残党を集めた親玉がいるなんて………(ロケット団。三年前に解散したポケモンを使って悪事の限りを尽くす秘密結社が今また………)」

「信じられようと信じられまいと、現実は現実だぜクリス。オーキドの爺さんの言葉を思い出してみろよ」





―――回想―――

「ポケモンリーグ会場にクリスとショウ先輩と一緒に行けだってッ!?」

「どういう事ですか?」

『うむ。そこにいる悪の親玉を見つけ出してほしいんじゃ。ロケット団残党を集め、再び組織しようとしている新首領をな』

「なッ!?」

ゴールドが驚く。

『その人物は普段は仮面で顔を隠していて正体は不明。だがその仮面の下は全ジムリーダーの誰かだと判明しとるッ!!』

「ジムリーダーッ!? その中に新首領がいるんですかッ!?」

『本当じゃ。以前、ゴールドが戦った時にその人物の物と思われるジムバッジの金属粉が検出されたんじゃ。それも一般トレーナーに配られる簡易版ではなく純正のジムリーダー用のがな。この事を知っているのは儂とウツギ君とウ ツギ君の助手、ポケモン協会の理事、そして君達だけじゃ。ポケモン協会は独自の調査を進めていたが、決定的な証拠を掴むために今回のポケモンをに全ジムリーダーを集める事にしたのじゃ』

「……ってことは……」

『表向きはリーグ開催オープニングセレモニーの出し物として全ジムリーダーによる対抗戦を行うという事になっておるが、本当は……』

「そのジムリーダーを見つけだす事か……」

『その通りじゃ。そこで君達三人はリーグ会場に入り、全てのジムリーダーの行動に目を光らせてくれッ!!』

「おっしゃァッ!! 任せとけッ!!」

「あ、あの、私は何をすれば……」

『ゴールドのお目付け役を頼む。アイツが熱くなりすぎて暴走したら止められそうなのは君しか考えられん……』

「……えー?」

「仮面野郎め。俺がその正体を必ず暴 くッ!!」

 心配するクリスを横目にゴールドがなんか燃えている。





―――回想終了―――

「行くぜエーたろうッ!! バクたろうッ!!」

「もォ~~~。目立っちゃダメだって言われてんのにッ!!」

「………はぁ、駄目だこりゃぁ……」

 ゴールドの行動に怒るクリスと共に俺はゴールドを追い掛けた。






 
 

 
後書き
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