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ドリトル先生と日本のお料理

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第二幕 八条大学その二

「凄く大きな室内プールもあってね」
「そこでなんだね」
「泳いでるんだ、あとこの大学には農学部や高校の農業科もあってね」
「農学部は広い場所が必要だね」
 農業の勉強に畑や家畜が必要だからです。
「そういえば遠くに森が見えるね」
「そこがなんだ」
「農学部のある場所だね」
「高校の農学部とね」
 それが一緒にあるというのです。
「あそこでお野菜や肉も作ってるよ。それと水産学部や水産科もあるから」
「海の方も整ってるんだね」
「そうだよ、陸も海も両方楽しめるんだ」
「凄い学校みたいだね」
「本当に何でもある場所だから、それでね」
 王子はここで自分達が行く右手を指し示しました、すると。
 そこに小さめの二階建ての校舎がありました、前にはグラウンドと色々な公園にある滑り台やブランコ、ジャングルジム等がありました。
 そこを指し示してです、王子は先生にお話しました。
「あそこが幼稚園なんだ」
「遊ぶ場所が一杯あるね」
「兎や鶏もいてね」
 見れば大きな飼育用の小屋も見えます。
「あそこで子供達が動物の世話をしているんだ」
「兎に鶏だね」
「そうだよ」
「じゃあその子達に何かあれば」
「先生に診てもらうことになるかもね」
 そうなるかも知れないというのです。
「先生は獣医さんでもあるし動物の言葉もわかるから」
「この学園に獣医さんはいないのかな」
「いるよ、けれど人手不足なんだ」
 それでいないというのです。
「先生はそのことからも呼ばれたんだよ」
「成程ね」
「そっちも頑張ってね」
「そうさせてもらうよ。誰かに何かあれば」
 その時はというのです、先生も。
「助けさせてもらうよ」
「そうしてね。他にもね」
 案内するというのです、そして。
 幼等部に中等部、それに高等部を巡ります。その頃にはいい時間になっていて生徒達の通学も終わり授業がはじまっていました。グラウンドでは体育をしている生徒達がいます・
 その生徒達を観てです、先生は王子にお話しました。
「日本人も最近は」
「どうしたのかな」
「大きくなったんだね」
 こう言うのでした。
「何かね」
「そうだね。背は高いね」
「思ったより高いね」
「先生よりは低いけれどね」
 先生は太っていてスポーツは不得意ですが身体は大きいです、王子から見てもです。
「日本人も結構ね」
「大きいね」
「お肉でも牛乳でも何でも食べるからね」
 今の日本人はというのです。
「すき焼きだってね」
「あれは美味しかったね」
「そう、今の日本人は何でも食べるから」
「大きいんだね」
「イギリス人と比べても遜色ない位かな」
「そうかもね、後は」
 先生がグラウンドを走る女の子達、高等部の娘達を見て言うのでした。
「体操服だけれど」
「体操服がどうかしたのかな」
「いいデザインだね、特に半ズボンが」
「半ズボン?」
「うん、足を上手に守っていて動きやすくて」
 それでいいというのでえす。
「いいデザインだね」
「怪我をしたらいけないからね」
「素足はよくないんだよ」
 身体を動かす時でもだというのです、先生はお医者さんとして言うのです。 
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