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ドリトル先生と日本のお料理

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第一幕 日本のお家その一

                   ドリトル先生と日本のお料理
              第一幕  日本のお家
 ドリトル先生と動物達は日本に着いてすぐに就職先の八条学園が用意してくれたお家に向かいました、それまでの道は。
 王子が迎えに来てです、にこりと笑って言ってきました。
「ここから先生のお家までは」
「うん、神戸だよね」
「そう、神戸の八条町だよ」
 そこに先生の日本でのお家があるというのです。
「そのことはもう聞いてるよね」
「それで今から行こうと思ってるんだけれど」
「道、わかる?」
 王子は先生にこの港からお家までの道がわかるうかどうか尋ねてきました。
「そこまでは」
「地図はあるよ」
 先生は言いながら地図を出してきました。
「港からここまでもこれを読んでね」
「とはいっても港からお家まで遠いよ」
「そうなんだ」
「そう、だからね」
 それでだというのです。
「今から僕が案内していいかな」
「そうしてくれるんだ」
「そう、車も用意してあるよ」
 王子はここで後ろを指し示しました、するとそこには大きな白いキャンピングカーが一台ありました。
「あの中に動物の皆も入ってね」
「そうしてだね」
「あれでお家まで送るよ」
「悪いね、そうしてもらって」
「お礼はいいよ、先生と僕の仲じゃない」
 王子はこのことは笑っていいというのでした。
「それよりもね、日本はね」
「この国だね」
「イギリスと全然違うから」
 王子は悪戯っぽく笑って先生にこのことをここでも言うのでした。
「実際に見ると余計にね」
「驚くんだね」
「そう、楽しみにしておいてね」
「日本のお家もだね」
「立派な日本のお家だよ」
 そこが先生のお家だというのです。
「広い庭まであるね」
「お庭もあるんだね」
「あるよ、日本のお家は大抵小さいけれど」
「その家は違うんだね」
「動物の皆も入るし僕も時々遊びに行くつもりだし」 
 それでだというのです。
「理事長さんに大きなお家を用意してもらったからね」
「じゃあそのことも楽しみにしていいんだね」
「そう、まずはそこで見てね」
 日本をだというのです。
「お風呂も台所も何でもあるからね」
「お水はそのまま飲めるんだよね」
 先生は王子にお水のことも尋ねました。
「日本では」
「ううん、水道水はそのまま飲んだら美味しくないよ」
「そうなんだ」
「うん、一旦お湯にしてお茶として飲む方がいいよ」
 この辺りはイギリス人の先生を気遣って言うのでした。
「とにかくね、まずはね」
「その車に乗ってだね」
「行こう、お家にね」
「うん、皆でね」
 こうお話してでした、そうして。 
 先生は王子と動物達と一緒にキャンピングカーの後ろに入りました。運転は王子の運転手さんがしてくれます。そのうえでお家に向かいます。
 そして車の中で、です。王子は先生とポーカーをしながらお話をするのでした。車の中でも先生とそうしたのです。 
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