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『ポケスペの世界へ』

作者:零戦
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第三話






「オーキド博士。ヒノアラシと図鑑は新しいトレーナーに渡しました」

「ほぅ。そうかね」

 ワカバタウンのウツギ研究所で、オーキド博士とウツギ博士がお茶をしていた。

「博士は今からコガネシティですか?」

「そうなんじゃよ。クルミ君のポケモン講座に出なくてはな」

 オーキドはそう言って緑茶を飲む。

「ところで、その図鑑とヒノアラシをその四人目に渡してよかったのかね?」

 オーキドはウツギに尋ねる。

「はい。彼はゴールド君と同じ、此処ワカバで育って顔見知りですので。まぁゴールド君は彼の事は知らないと思いますけどね」

 ウツギはそう言って苦笑した。

「まぁウツギ君を信じるよ。で、もう一度聞くが、ヒノアラシは本当に野生でいたのかね?」

「はい。ワニノコの強奪事件から翌日、外の空気を吸おうと頑張って腰の痛みに耐えながら外に出たら草むらにいたんですよ」

「ふむぅ……」

 オーキドは腕を組んで考える。

「……やはりポケモンの生息地をもう一度調べる必要があるようじゃな」

「そのようですね」

 ワカバタウンではこのような事が話し合われ ていた。





―――キキョウジム―――

「さぁて、行くか」

 俺はジムに入った。

「君が挑戦者か」

「あぁ、まぁよろしく頼むわ」

 俺はピカチュウを出す。

「頼むぞポッポ」

 そしてバトルが始まった。

「ピカチュウ、”でんじは”やッ!!」

 でんじはでポッポの動きを鈍らせる。

「そのまま”電気ショック”ッ!!」

 直撃を受けたポッポは倒れた。

「中々やるようだな。いけッ!!ピジョ ンッ!!」

 ハヤトがピジョンを出す。

「ピカチュウ、もう一回”でんじは”ッ!!」

 でんじはでピジョンの動きが鈍くなる。

「く、ピジョン”どろかけ”だッ!!」

 ゲ。

 どろかけの効果で命中率が落ちたか……。

「ピカチュウ、”電気ショック”ッ!!」

 けど外れた。

「ピジョン”どろかけ”ッ!!」

 どろかけでまた命中率が下がる。

 体力もあまり無いな。

「もう一回”電気ショック”ッ!!」

 今度は当たって、ピジョンを倒した。

「フ、見事だった。ウィングバッジと技マシン31をあげるよ」

「おぅ、ありがとうな」

 俺は二つを貰って、ピカチュウをポケモンセンターで回復させてからヒワダタウンに向かった。

「ちょっと此処で一息やな」

 32番道路のポケモンセンターで傷ついたピカチュウ達を回復させる。

「もう二十匹くらい捕まえたな……」

 ヌオーやウパーとかおったからな。

 てかセンター前にヤドンのしっぽを売っとるオッサンがおったけど思いっきし無視したった(笑)

 時刻は昼の3時か……。

「チャリで進んだら夜にはヒワダタウンに着くな」

 回復したピカチュウ達を受けとって、俺はつながりの洞窟に入った。





―――ヒワダタウン―――

「着いたな。時間は7時か。まだジム戦はやれるな」

 センターで回復させてヒワダジムに乗り込んだ。

「学会で留守やて?」

「そうなんだ。代わりにツクシさんの手持ちポケモンがいるからそれを全部倒したらバッチをあげる」

 ジムにいたむしとり少年からの説明を聞く。

 そして10分で全部を倒した。

 まぁ相手はトランセルやコクーンやったからな。

 ピジョンとマグマラシ(ヒノアラシから進化している)でボッコボコ。

 こらそこ。ズルとか言うな。

「ま、これでインセクトバッジは手に入れたしな」

 そのままの勢いでウバメの森へ突入。

 予想通りにスミ職人がおったから秘伝マシンのいあいぎりを手に入れた。

 マグマラシにいあいぎりを覚えさせて先へ進めるルートを作って、34番道路に向かった。





「じゃあ電話番号を交換しようよ」

 34番道路でたまたまバトルをしたピクニックガールのミズホに言われた。

「あぁええよ。ほら、これが俺の番号や」

「ありがとうねショウ君」

 ………女の子の番号は前世でもあまりくれんかったからなぁ。

 何か嬉しいな。

「じゃあ何か面白いの見つけたら連絡するね」

「おぅ」

 俺とミズホは分かれて、コガネシティに入った。







 
 

 
後書き
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