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MS Operative Theory

作者:ユリス
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V計画②

——ガチ党の台頭とザンスカール帝国の誕生——

 U.C.0123のコスモ・バビロニア建国戦争を発端に地球圏のパワーバランスが変化し、コロニー同士が対立する「宇宙戦国時代」の幕があけた。コロニー主義の顕在化や自治権確立運動が活性化する中、U.C.0149にサイド2にザンスカール帝国が誕生した。

帝国は母系社会の復活を唱えたマリア主義を掲げる一方で、反対者の処刑を行うなどの恐怖政治を実行。しかも、独自の新型MSを装備する国軍「ベスパ」を地球に送り込み、U.C.0152には欧州のラゲーンを占拠・基地化し、制圧の手を各地に伸ばしていった。これに対し連邦政府は静観していた。



——リガ・ミリティアの誕生——

 U.C.0130年代、宇宙空間にミノフスキー粒子が散布されることが減り、ウェブなどを通じた民間の情報交換が盛んになっていた。

そんな中、サイド2のアメリアで贈収賄の主犯人たちをギロチンで処刑した経歴を持つ、強硬派のガチ党が政権を奪取。これに危機感を募らせた人々は、実戦的な民間組織リガ・ミリティアを結成した。



——「V計画」の立案——

 ザンスカール帝国の建国宣言が行われたU.C.0149、リガ・ミリティアは独自のMS開発計画である「V計画」を立案。

これは、ザンスカール帝国軍ベスパの新型MSに対抗しうる性能と、小規模な市民軍に過ぎないリガ・ミリティアでも運用可能な整備⁄生産性を持つMSの開発を目指したものであった。これを受け、リガ・ミリティアの技術陣は、変形・合体型の多機能MSヴィクトリー・タイプの開発に着手した。



——V計画の要旨——

■ベスパ製MSかそれ以上の性能を有するMS

■全高15メートルクラスの小型MS

■少人数でも整備・運用が可能であること

■合体・変形が可能であること

■複数箇所にハードポイントを備えていること

■オプションパーツの装備が可能であること



——ヴィクトリー・タイプの開発・生産——

 初期に開発されたV1(Vガンダム)は、ラゲーンのベスパへの抵抗運動や、リガ・ミリティアのネットワークが張り巡らされていたコリーンなどの欧州の秘密工場で開発・生産が行われた。後期仕様のV1やV2は、セント・ジョセフ郊外など月の施設で開発と生産が行われている。



——V1のテストパイロット——

 V1の1号機が開発した時期は、U.C.0153初頭だったと考えられる。最初、V1はマーベット・フィンガーハットという女性がパイロットを務める予定だったが、彼女が負傷したため、ポイント・カサレリアに住むウッソ・エヴィンという少年に託された。



——テストから実戦・増産と、新型機開発——

 MS形態でのV1の初陣を飾ったのが、1号機の(便宜上そう呼ばれているだけで、1番目に生産されていた訳ではない)のパイロットとなったウッソ・エヴィンである。

1号機はU.C.0153,04,06、ベスパのMSゾロを撃破後、運用部隊であるカミオン隊(開発担当のオイ・ニュング伯爵が所属した)とともにヨーロッパを転戦し、追撃するベスパを避け続けた。この間にV1の増産は進み、地上では20機前後のパーツが完成したとされる。

月でもV1の生産が続けられると共に、新推進器ミノフスキー・ドライブ搭載のV2の開発が進んだ。V2は同年05,14に戦艦リーンホースJr.に配備された。



——マルチブルMSとしてのVガンダム・シリーズ——

 Vタイプは、汎用MSを凌駕する多機能性を備えた「マルチブルMS」をコンセプトとして開発された。変形機構による行動範囲⁄領域の拡大といった従来の可変MS的な特性を有しているだけでなく、コア・ブロック・システムも採用していた。

これにより、コア・ファイター、トップ・リム(ハンガー)、ボトム・リム(ブーツ)それぞれの組み合わせによって戦闘力を失わないサバイバリティを獲得。さらに複数のハードポイントによる拡張性が、機体の持つ多機能性を引き出している。

また、機体をユニット化することでダメージを受けた分だけを交換可能となり、機体の運用効率と機体製造時のコストパフォーマンスの向上に貢献した。



——マルチブルMSとしての運用方法——

 小規模で補給が不十分なゲリラ部隊での使用が前提となっているため、Vガンダムは、ハンガーやブーツを失った状態でも対MS戦闘能力を持つように設定されている。極端に言えば「パーツレベル」でも戦闘力を発揮するのである。

 また、ハードポイントには様々な武装を装着・使用することが可能であり(両腕部を失った状態でも脚部に付けたビーム・ライフルで射撃したことや、トップ・ファイター形態でビーム・サーベルによる格闘を行った実例もある)、あらゆる状態いで戦闘力を維持できる。少ない装備品で戦わなくてはならないリガ・ミリティアにとって、Vシリーズは必要不可欠な戦力と言えるだろう。


➀合体・変形機構を利用した運用

 3つのユニットがなければMSには変形できないが、ハンガー化ブーツのどちらかがあれば、半MS的な機体へと変形が可能である。戦闘中、味方のVタイプにハンガーやブーツを転用する戦法も多用された。


➁ハードポイントの使用

 V1に8ヶ所、V2に10ヶ所が設置されているハードポイントは、通常のMSに設けられたマウント・ラッチと異なり、エネルギー供給用のコネクタや火器管制システムにもリンクされているため、携行兵装の増加だけでなく、攻撃力の増強にも貢献している。

 
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