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バカとテストと死んだ世界戦線

作者:エミル
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番外編その4天使の秘密を探れ!

 
前書き
今回はまた番外編です。それではどうぞ〜 

 
──────天使。

この死後の世界で神に一番近しい存在。

謎の能力「ハンドソニック」を使い、神に近づこうとするゆり達の前に立ちふさがる悪者。

その天使のプライベートは謎に包まれている……





────ということで





学習棟B棟 掲示板前


ゆり「天使は悪!!その天使のことを調べようと思うの」

今日、僕とゆりさんと音無君で天使を尾行をしていた

音無「情報収集か、いいな。俺達にしてはまともな作戦──」
ゆり「天使の恥ずかしい写真を撮る!!!!」

……………………ん?何だって?

明久「何でそのようなことを………?」
ゆり「決まってるじゃない。弱みを握ってゆする作戦よ」
明音「「!?」」

平然と言うゆりさん。やはりいつも通りの戦線のやり方だ

音無「どっちが悪者か分かんねーだろうが!!」
ゆり「うっさいわね!!あたしだって本当は嫌々なのよ!」
明久「ていうか、ゆするって言っても天使に心はないんじゃないの?」
ゆり「そうね。本人にとってはダメージは少ないかもしれない……でも、生徒会長としてはどうかしらね?生徒から信用が落ちては困るでしょ?」

なるほど。自分の立場となればそうはなるよるね。ゆりさんはちゃんと考えているなぁ…

ゆり「それにあたしに許しを請う惨めな姿が目に浮かぶわ……♡」
音無「だからその悪人顔やめろぉ───!!」

若干、私心も入ってたけどいいか

椎名「………あさはかなり」
明久「うわっ!!椎名さん!?いつの間にそこにいたの?」
椎名「………大体、五分前からいた」

全然気づかなかった……流石はくノ一忍者

ゆり「椎名さんは隠密のエキスパート。頼りにしてるわよ!」
椎名「………任せろ。私はあらゆる所に忍び、追跡し、行動を監視することができる」

自信満々に言う椎名さん。……でも、僕の知り合いでもいるよなぁ





ムッツ「………へっくしゅ!」
木下「どうしたのじゃ、ムッツリーニ?風邪かの?」
ムッツ「………誰かが俺の噂でもしたか」
木下「???」




ユイ「へっきし!」
岩沢「どうした、ユイ?風邪か?」
ユイ「大丈夫ですよ。……誰かがあたしの噂でもしましたかねぇ」
岩沢「???」










〜それから三十分後~
















学習棟A棟 トイレ前

しばらくすると、椎名さんが戻ってきた

椎名「………すまない。追跡は完璧だったのだが、ガードが固く弱みまでは…」
ゆり「そう………。待ちは無理ね…実力行使でいくしかないか」
音無「実力行使?」
ゆり「そうよ。まず音無君が頭に女性のパンツを被りながら天使に接近する。そうすれば天使の反応は」



〜回想~

天使『い……嫌、やめてぇ!』
音無『へっへっへ。大人しくしろよぉ〜』

~回想終了〜


ゆり「名づけてチカン大作戦よ!」
音無「何で俺がやることになってんだよ!?吉井でもいいだろ!!」
ゆり「吉井君は無理よ。だって少し女の子っぽいし」
明久「あれぇ?回避はできたけど涙が止まらないよ……」

何故か目から滝のように涙がこぼれ落ちてくるんだけど

天使『……………(スッ)』
椎名「………天使が財布を拾ったぞ」
ゆり「何ですって?ついていきましょう」

尾行が再開され、天使の後をつけるとたどり着いた場所は落とし物BOXがある場所だった

明久「あ、財布をBOXに入れたよ」
ゆり「悪のはずの天使が………!?」
音無「いい事をしたぞ」
ゆり「そんな……普通は中身だけをかすめ取ってトイレに捨てるはず…!!」
音無「お前の方が悪人っぽいよなぁ……」

事実を言うと僕もそう思う

ゆり「そんな…天使は悪いヤツじゃないの!?」
椎名「………まだ分からない。観察を続けるぞ」

続けて尾行続行





体育館裏

不良「ああ!?舐めてんのか我ぇ!!」
O山「ごごごごめんなさい~!!」
天使「………弱い物いじめはダメ」
不良「ひぃ!せ、生徒会長!ちっ……今日は見逃してやる!!」




大食堂

M下「うぐぅ………肉うどんを食べ過ぎて胃が………」
Y二「ジャンボカレーと巨人ラーメンを食べて胃がぁ……」
天使「………胃薬あげる」




相談室

N田「どうすればゆりっぺが俺に振り向いてくれるか教えてくれ!」
天使「………まずは(中略)そうしてみたらいい」
N田「ありがとう!早速やってみる!」
天使「………頑張って(グッ)」



調理室

I沢「クッキーを作り方を教えて欲しいんだが……」
天使「………手伝う」
I沢「本当か!!ありがとう!」






ゆり「アホな生徒にも優しい!!」
明音「「そのアホが全員仲間な気がするんだが(だけど)……」」

途中に雄二がいたような気がしてならない

ゆり「天使はひょっとしていいヤツなのかしら……」

ゆりさんと比べたらみんないい人だよ

椎名「あさはかなり!」
ゆり「椎名さん?どうしたの?」
椎名「………私達の目的を忘れたか。神に復讐するための偵察。天使が善人であろうと敵は敵…!!」

椎名さんは腰にある小太刀を抜き、尾行を続ける






中庭

猫「にゃあ〜……」
天使「……………(なでなで)」
椎名「…………………(じー)」

弱っている猫を天使がなでている姿を椎名さんはじーっと見ていた

椎名「あんないいヤツが敵なはずがない!!」

椎名さーん。前言った言葉はどこにいったのー


判断に迷ったので全員で審議をする

音無「正面から話せば分かってくれるんじゃないか?」
ゆり「う〜ん……そうね。今まで神の手先というだけで彼女の本質を見ようとしてなかったわ。戦いだけが解決策じゃないものね」
明久「じゃあ、早速話し合ってみようよ」

天使と話し合おうとした瞬間、

天使「…………ハンドソニック」

明音ゆ椎「「「「!!」」」」

猫に向かってハンドソニックを突きつけていた

椎名「にゃ……にゃんこ──────!!」
ゆり「行っちゃだめよ!」
椎名「なにゆえ止めるのだ!にゃんこが危ないのだぞ!!」
ゆり「馬鹿ね!命が惜しくないの!?あたしの第六感がピリピリするわ。近寄ってはダメ、危険すぎる……!!」
明久「そうだね。かわいそうだけど猫は諦めるしか……」
椎名「……………!!!!」

椎名さんは落胆した顔をしながら僕達と一緒に逃げていった




体育館裏の森

ゆり「ここまで逃げれば安全ね……」

みんな全力で逃げたため息があがっていた

音無「今までもああして天使は生徒達を懐柔して陰で始末していたのか……!」
ゆり「そうよ!あたし達まで騙されるとこだったわ」
明久「天使に深入りするのは危険だね」

恐るべし……天使…………

椎名「………………(しくしく)」

隣では椎名さんが猫の墓を作っていた















天使side

あたしはモンペチを持ってきていたが、缶切りが無かったのでハンドソニックで開けるしかなかった

猫「にゃあ〜♪」
天使「………どうぞ」
猫「にゃにゃあ〜♡(もぐもぐ)」
天使「………よかった」

猫はモンペチを食べ終えると、今度は猫じゃらしで遊ばせる。すると

NPC「生徒会長!ここにいたんですか!」

生徒会のNPC女子が来た。とりあえず猫と遊んでいたことは黙る

天使「ん……ちょっと校内の見回りをしていたの。よく見たらトラブルが多くて……治安を守るのも会長の務めだから」
NPC「やっぱり生徒会長は凄いですね!!私達生徒の憧れですよ!!」
天使「………そんなことはない」

口実をつけて猫と一緒にもう少し見回りをすると妙な物があった

天使「………猫の墓?」

一応、拝んでおいてからまた見回りを再開した 
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