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MS Operative Theory

作者:ユリス
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フルアーマー・オペレーション②

——FAOと、その系譜に属する合体マシン——

 「MSの鎧」としてFAOが誕生する一方で、Gアーマーの様にFAOを単独のサポートマシンとしたシステムも出現するなど、その方向性は二分されていった。



——複合機能型のMS用増加装甲FAO——

 FA-78-1(フルアーマー・ガンダム)を始祖とする、胴体や腕部、脚部などが機体のほぼ全面を着脱式増加装甲で覆うタイプで、防御性能が著しく上昇するのが特徴。質量増加に伴う機動性の低下を補うための推進器や、装甲に武装を内蔵するなど、防御性能の向上だけでなく福次効果も追加した、複合機能型システムとなっている。



——RX-78NT-1FA(アレックス チョバム・アーマー装着型) ——

■機能:無骨な箱型爆発反応装甲

 被弾時に装甲内の炸発が爆発することで、成形炸発弾(MS用バズーカやマシンガンに多用される)の燃熱ジェットを遮断するチョバム・アーマーである。また、推進力7,000kgの補助スラスターを6基装備している。


■設置場所:全身を覆う「完全装甲」

 アレックスは頭部以外の箇所に増加装甲を装備している(頭部用走行も存在するとの説もあるが、センサー性能の低下防止のためか装備されていない)バイタルエリアである胴体は当然だが、肩や前腕、脚部など、火力や機動性・運動性に直結する部位にも装備されており、高い戦闘継続能力を持つ。

また、主推進器や核融合炉を搭載するため、構造的な弱点となっているリュックサックにも増加装甲が取り付けられるなど、徹底した生存性の向上が図られている。



——FA-010S(フルアーマーZZガンダム)

■機能:攻撃力重視タイプの増加装備

 ミサイル・ポッドやハイ・メガ・キャノンと一体化した着脱式増加装甲で、武装プラットホームとしての機能も持つ。また、脚部などに増槽一体型スラスターを装備し、機動性の低下も最小限に止めている。


■設置場所:機体特有の弱点も保護する全身装甲

 ハイ・メガ・キャノンを装備する頭部と、強化型への改修の際に大型化したバックパックを除く、ほぼ全身に装甲が装備されている。

 更に、MSN-010(ZZガンダム)特有の合体変形機構の弱点でもある腹部や、前腕部、脛部などを重点的に保護している。また、肩装甲がフローティング・アーマー(浮き装甲)となっているほか、脚部装甲も膝や足首に干渉しないように配備されるなど、機体の駆動性にも配慮がなされている。



——MSを強化する合体型支援兵器——

 Gアーマーに端を発するMSサポート・システムで、単独での戦闘能力とMSとの合体機能を併せ持つ。

 通常のFAOと異なり、防御力よりも機動性や火力、運用性を重点的に向上させることが特徴で、MSを可変気化させるシステムとも考えられる。サポート・システム側にもパイロットを必要とするが、一部の機能はFAOを凌ぐものがある。



——Gアーマー——

■機能:RX-78(ガンダム)専用支援兵器

 GファイターとRX-78(ガンダム)が合体したマシンで、ガンダムの長距離輸送と防御性能の向上、Gファイター単体での支援などを行う。また、ガンダムのコア・ファイターとA、Bパーツ、GファイターのA、Bパーツを組み合わせることで様々なマシンを構築できる。


■設置場所:ガンダムを挟み込むGファイター

 GファイターのAパーツ(前半部)はガンダムの上半身、Bパーツ(後半部)は下半身と接続する。ガンダムの頭部と胸部、脚部を覆うように合体するが、更に機体の左右にガンダム・シールドを装備するため、外部に露出するのは腹部と腰部のみとなり、ガンダムのサバイバビリティをより向上させることに成功した。



——RX-178+FXA-05D(スーパー・ガンダム) ——

■機能:RX-178(ガンダムMk-Ⅱ)を近代化改修する戦闘機

 Gディフェンサーは高性能化するティターンズのMSや可変機に対抗するため、アナハイム・エレクトロニクス社が開発したガンダムMk-Ⅱ戦用支援機である。これにより、性能的な限界に達していたガンダムMk-Ⅱの攻防力と機動力を向上させることに成功した。


■設置場所:大型バックアップ化するGディフェンサー

 Gディフェンサー本体はガンダムMk-Ⅱの背部(バックパック上)に装備され、大型バックパックとなる。ミサイル・ランチャーを内蔵したサイドポンツーンは両肩に装備されるが、Gディフェンサー本体のフレームで支持されており、肩の動きを阻害しない。ロング・ライフルは本体から完全に分離し、ガンダムMk-Ⅱの手持ち武器となる。





補足事項

——FAOとは異なる防御力向上機能を持つ機体——

■二重装甲を設計に盛り込んだマシン

 宇宙世紀の機動兵器には、設計の時点で外装式装甲を採用した機体も存在する。代表例が地球連邦軍のNRX系可変MAで、これは装甲による防御力の向上と、MA時の一体型ボディ形成の両立を目指したものであった。

●NRX-044(アッシマー)

 頭部や胸部、肩部や前腕部に半固定式の装甲を持つ。胸部走行は可動式である。

●NRX-055(バウンド・ドッグ)

 左腕と腰部に巨大な装甲殻を持つ。MA時には、機体を覆う半球体型装甲外殻を形成する。


■増加装備による、機動性低下から解放されたV2ガンダム

 FAOが多用されない原因の一つに、機動性を運動性が著しく低下することが挙げられる。これは増加装備全般の欠点でもあるが、この制約を受けない唯一の機体がLM314V21(V2ガンダム)である。

 理論上、無限大の推進力を持つミノフスキー・ドライブの実用化によって、質量増加によるデメリットをゼロに近付けているため、V2は設計段階から様々なオプションが研究されており、FAOの究極形と言える。Ⅰフィールド、メガビーム・シールド装備形態のアサルト・パーツなどが開発された。

●LM314V24(V2アサルトガンダム)

 2基のビーム・シールドを標準装備することもあって、大型増加装甲は装備しない。また、肩にはⅠフィールド・ジェネレーターを装備する。

 
 

 
後書き
次回 サイコ・フレーム 
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