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ポケモンの世界にお気に入りのポケモン持って行こう!

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北風と謎の組織 後編

「ピカッ!こうそくいどうからかげぶんしん!」

ジンの指示が飛びピカはこうそくいどうで加速しながらスイクンの周囲をぐるぐるとまわる。そして回りながら自分の分身を置いていってスイクンを取り囲む。

「よし!10まんボルト!!」
『『『『『よっぉおし!!』』』』』

15体を超えるピカが一斉に10まんボルトの発射態勢に入り電気が充電されていく、スイクンはそれらを見てから目を瞑ってから

「コォォオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッッ!!!」

咆哮を上げた。それはほえるっという技だった。ほえるとは強烈な声を上げて相手に恐怖心を抱かせて逃げさせるというもの、野生であるならば逃げ出し、トレーナーのポケモンであるならばボールに強制的に戻されてしまう。そのほえるによって分身ピカは一瞬で消え去ってしまって15体での10まんボルトは不発に終ってしまうがジンは笑っていた。

「掛かったな!今だピカッ!ボルテッカー!!」
『うぉぉおおおお!!』
「コォン!?」

スイクンは驚いたように空を見ると空からピカが雷並みの電撃を体に纏ったままにスイクンへと突進してきていた。スイクンは自分が嵌められた事に気付くとニヤリと笑ってから姿勢を低くして受け止めるような体勢をとった。

『いけぇ!!』
「コォン!!!」

ピカはスイクンへボルテッカーを決めた!かげぶんしんをデコイにしながら出来た隙を狙ってボルテッカーを叩き込むっというジンとピカの作戦に嵌って見事ボルテッカーを決めた!電撃が迸る爆発が起きる。ピカは回転しながらそこから姿を現すが、やはりボルテッカーによる反動ダメージを受けている様子。

「スイクンは…?」
『まだだよジン、まだ相手は動ける!』

爆発が晴れるとスイクンは極普通のように立っていた。だが身体に走っている電気をみると効いているのだと確信は出来る。だがそれほどダメージは大きくないっという事も解る。スイクンはゆっくりとジンとピカに向かって歩み寄ってきている。

「ピカッ!まだ行けるな!!」
『勿論!』
「よし!かみな!?スイクンあぶねぇ!!」

ジンは素早く双剣を抜刀し、スイクンへ飛んできた光の輪の様な物を切断するが、一つを切断しきれずに自分の首へと輪が嵌ってしまう。

「な、なんだこれ!?ピカ外すの手伝ってkぐわぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

ジンが首に嵌った輪を外そうと触れた瞬間に輪から強力な電撃が放出されてジンの身体を焼く。ジンは苦しみながら双剣で輪を傷つけて破壊を試みるがまったく上手にいかない。

「ジン!ガブリアス、ドラゴンクローでジンを助けるんだ!!」

ユウヤは親友の危機にじめんタイプを持っているガブリアスを出して、ドラゴンクローを指示する。ガブリアスはジンを押さえつけて首の輪をドラゴンクローで破壊する。

「がぁ…ぐぅうぁ…」
「ジン!!!」

カミツレは意識が飛び掛っているジンを支える為に飛び出してジンを支える。既に目を虚ろになり意識を保っているだけで精一杯のようだ。フウロも警戒のためにエアームドを出しジンの周りを囲むように体制を整える。

「誰だ!こんな事をしやがった奴は!!」
「邪魔しやがって、餓鬼共が」

草むらから舌打ちをしながら2人の男と一人の女のグループが出て来た。うち二人は真っ黒な衣装に身を包み、口にはマスクの様な物をして顔を隠している。そして3人のうちのリーダー格の男は青い衣装に身を包んでいた。

「何だお前らは!!」
「お前達に名乗る名はないが、特別に名乗ってやろう!なんだお前らは聞かれてしまっては」
「名乗らないわけにはいかなかろう!」

「世界を闇へと誘う為」
「世界の光を壊す為」
「愛と正義の悪を貫く!」
「プリティーでチャーミングな敵役!」
「我らはダークネス・シャドーズの三トリオ!」
「ネロ!」
「ザキラ!」
「キリエル!!」
「全てを手中に収める」
「ダークネス・シャドーズのトリオには」
「ブラックホール、暗黒の時代が見えている!!」


………………………………………………………………………………………………………………

「「新手のお笑い芸人?」」
「インチキ商人かもしれねぇぞフウロ、カミツレ」
「「「どっちも違うわい!!!」」」

嫌寧ろ今の見せられて他にどんな解釈をすればいいのだろうか、いきなり現れておいて長居前口上を垂れ流した3人組、一人は黒い長髪の女性、一人はショートカットの銀髪、そして赤い髪のリーダー格。どうみてもお笑い芸人にしか見えない。

「我々はダークネス・シャドーズの3英雄!になれたらいいな~っと思っている者だ!!」
「願望かよ!?」
「ってジンも動けるのかよ!?」
「ああ、ピカに気付けにアイアンテールしてもらった」
「下手したら死ぬだろそれ!?」

ジン復帰

「え~っと…ノロマにザ・ニラにキリサメだっけ?」
「ちょっとノロマて!?その間違い酷くないかしら!?私はネロ!!」
「誰がニラだ!!しかもザって強調すんな、強調するとこじゃねぇから!!ザキラだ!!」
「私の場合は近いがちがうぞ。キリエルだ」
「ハルサメ?」
「どんどん離れていってるぞ。それとハルサメ美味しいですよね」

「ハァハァ…自分のペースに乗せようとするとは見事、でも私達はあんたらには用はないのよ!スイクンを渡しなさい!」
「スイクンを!?」

ジン達は後ろにスイクンへと目をやる。スイクンも臨戦体制を取って警戒している。

「我々の計画にはスイクンのような強力なポケモンが必要不可欠なのだ!」
「何をする気何だ!」
「ふふふっ、良くぞ聞いてくれました!!」

キリサメは高らかに笑って嬉しそうに話し出した。

「それと私の名前はキリエルですよ、私達ダークネス・シャドーズの目的は史上最強のポケモン軍団を作り出し、この時代を暗黒の時代へと塗り替えて支配する事です!!」
「要するに世界征服が目的って訳ね」
「簡潔な説明感謝しますよ金髪のお嬢さん」

そう言いながらハルサメはカミツレにお辞儀をする

「だからキリエルですって」
「もういい喋るな!!エアームド!きんぞくおん!!」
「…エア"」

エアームドはフウロの指示を無視してそのままねっころがって、あくびをする。

「ってエアームド!?」
「………ZZZ」
「寝るなぁぁあああああああああ!!!!!!!!」
「ああもう、ガブリアス!りゅうせいぐん!!!」
「ガァアアアアア、ガァッ!!」

ガブリアスは口へエネルギーを集中させて、空へ向けてエネルギー弾を発射した。エネルギーは炸裂してまるで隕石のように三トリオに降り注いだ。

「ちょ!?まだポケモン出してないのに!?」
「酷すぎだと常考!!」
「スイクンを電撃リングで捕獲しようとした我々も人の事言えませんけどね」
「「あんたどっちの味方だ!!」」

ドガァァアアアアアアアアアアアアン!!!

「あ~もう!折角の初登場がこんな風になるなんて最悪じゃないのよ!!どうなってるのよ!!」
「俺に聞くなよ!扱いが酷すぎだぁぁああ!!」
「ふぅむ、やはり我々は敵役には不向きなのか?」
「「「やなてんか~い!!」」」

「…結局あいつら何しに来たんだ?」
「さぁ?」
「エアームドおきてよ~」
「こっちもこっちでカオスね」
「コォン」 
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