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インフィニット・ストラトス~二人の白の騎士~

作者:トータス
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第4話 『救出』

 
前書き
遅くなって申し訳ありません。
 

 



 様々な情報が頭の中に流れ込んでくる。
 いったい何だ,この感覚は・・・まるで自分自身がエスペランサになったように感じる。

 すべてが手に取るようにわかる。


 戦闘はどう見ても数の少ない日本側が不利だ。
 それに,日本側が交戦しているあの機体はサイズは小さいが黒の騎士団と交戦していた機体と同じものだ。
 
 しあかし,なぜナイトメアが一機も見当たらない?
 

 日本の部隊とあれは,どこの部隊だ。
 国旗はあるが見たことがない。

 わからないことだらけだ。
 
 見たこともないパワードスーツを纏った女性達が突撃をかける。
 なかなかできるなあの先頭の二機。
 うまくカバーしながら突破口を開けていっている。
 狙いは敵の母艦か。


 あの母艦があの時のものと同型艦ならシールドが装備されているはずだ。
 あれを突破するには至近距離でのバリスでやっと突破できるほどの防御力だ。簡単には突破できないだろう。



「どう動くべきか・・・・・」



 この世界は,僕のいた世界ではない。
 そう考えるのが今の時点ではしっくりくる。
 


 考えがまとまりかけていた時に突如,敵の母艦を中心に爆発が起こる。

 母艦を攻撃していた部隊,敵部隊も関係なく爆発の衝撃を襲う。
 煙が晴れると無傷の空母が存在していた。

 やはり敵母艦のシールドは突破できないようだ。

 先行していた部隊は味方から孤立し,敵部隊に完全に包囲されている。
 殲滅されるのは時間の問題だろう。


 見過ごすわけにもいかない・・・・・・・この戦いを終わらせる。




 先ほど見事な連携を見せていた2機の内1機が敵の接近を許してしまった。敵の潜在に気が付くのが遅れブレードが振り下ろされる直前に僕は,ヴァリスをノーマルモードにし敵に向けトリガーを引く。


 ヴァリスは見事ブレードを振り下ろす敵に直撃し撃墜することに成功した。遠距離からの狙撃だったが成功したことに安堵する。


 まずは,孤立した部隊の離脱を援護するべきだな。


 上空からエスペランサを降下させてMVSを鞘から2本抜き放ち連結し包囲している敵部隊の一部を食い破りにかかる。
 
 敵の機体も敵母艦同様何かのシールドに守られているようで。
 シールドに阻まれる。


 どういうことだ?
 先ほどのヴァリスは敵はなすすべもなく落とすことができたのに・・・・・・。

 シールドにはエネルギー限界があるのか。
 それなら限界まで切り裂けばいい。


 敵のブレードを紙一重で回避しMVSの連結を解除し2本の剣に戻し敵に反撃の隙を与えないぐらい切り続ける。
 次第に敵の機体に致命的なダメージを与えることができた。 
 ヴァリスをパーストモードにし敵部隊をロックオンする。 ヴァリスから放たれた光は敵部隊の一部を飲み込み包囲網が崩れる。



 その隙を見逃さず尽かさず包囲されている部隊にオープンチャンネルで呼びかけを行う。


「貴官らの退却を援護する」
「男!? なぜ,男がISに!!」


 IS?
 いったい何のことだ。
 彼女たちが装着しているパワードスーツのようなもののことか。
 それよりも考えるのは後だ。


「今は,それよりも離脱することをお勧めする」
「・・・・・・誰だかは知らないが援護感謝する。しかし,貴官だけでは・・・・」
「心配無用だ。いいから退却をこれ以上は持たないだろう」
「・・・了解した。残存部隊に継ぐこれより撤退するチャンスは一度きりだ続け!」


 エスペランサを加速させ再び包囲をしようとする敵部隊にスーパーヴァリスを撃ちこみ,MVSを使い敵の機体を切り裂いていく。後方には先ほどオープンチャンネルで話をした機体ともう1機の機体が続き残存していた他の機体や戦闘機が続いた。

 彼らは生き残ることをあきらめていない。


「敵包囲網を抜けるぞ。敵母艦は任せろ」
「!? 正気か! あの敵母艦の周りには強力なシールドが展開している。突破するのは不可能だ!!」
「だが,あれを落とさなければこの戦いは終わらない」
「・・・・・わかったわ。私も手伝うわ」


 口調が変わったこちらが素なのだろう。


「シールドを突破するのは不可能なんじゃないのか?」
「あなたなら大丈夫な気がしたからよ。それに,あなたには命を救ってもらった借りがあるかもの」
「どうしてもついてくる気か?」
「もちろん」
「諦めた方がいいぜ。ナタルがこう言い出したら梃子でも無理だからよ」


 もう1機の機体から通信が来る。
 どうやら彼女もついてくるようだ。


「わかった。こちらが前衛を務める。援護を任せる」
「ええ,わかったわ」
「まかせな!」


 初めて会った2人だがこの人たちは信じられると思った。
 彼女たちの目はしっかりとした意志が感じられる。背中を預けて進むことができる。







 ◆





 20✕✕年 4月 ✕✕日。 〇〇新聞。

 日本海に現れた正体不明のISの大群は,突如現れた『白騎士』とアメリカ軍所属のISにより撃退に成功する。この事件の犯人はいまだ判明しておらず真相は不明のままだ。この事件をきっかけに日本政府は,軍備の増強を行うことを決定した。

 この戦闘で散っていった勇敢な自衛官達を我々は決して忘れてはならない。

 今回現れた白騎士は3年前に現れた白騎士と関係があるのかわ現在も調査中。
 白騎士は,戦闘が終わると同時に海中に姿を消した。

 捜索はされたが行方は,つかめていない。

 この日は,歴史に残る日となったと同時にISについての認識を改めなければならないようだ。






 




 




 
 

 
後書き
次回の話では,原作の主人公及びヒロインが登場できるまでの物を仕上げていきたいと考えておりますので次回の作品もよろしくお願いします。
戦闘シーンは苦手なのですが皆様が楽しめるような物にしていけるように努力していきます。

ご意見やご感想があればよろしくお願いします。 
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