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仮面ライダーフォーゼ 自分の手で

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第十六章

 だが大学に着くとだ、まずはだった。
 ユウキがいた、ユウキは如月を見て笑顔でこう言ってきた。
「それじゃあですね」
「ああ、行くか」
「戦いの場所まで」
「まずは御前と会ったな」
 如月は笑顔で手を振ってきてから自分のところに来てくれたユウキに対して優しい微笑みで告げた。
「天ノ川学園に転校してきた時と同じだな」
「あっ、そうですね」
「そうだな、ということはな」
 如月は前を見た、そこにだった。
 今度は歌星がいた、歌星は彼の普段の物腰である落ち着いたそれで彼のところに来てこう言って来た。
「それではな」
「ああ、そっちの用意も出来ているんだな」
「任せろ、ライオトルーパーやG5の技術を応用してだ」
「何か造ったのか」
「造っておいた、実はな」
 そうしていたというのだ。
「多勢を相手にする為にな」
「そうだったのか」
「御前や流星だけに負担をかける訳にはいかない」
 それでだというのだ。
「それならライダーの大きさでライダーに似た戦力が多くあればな」
「大丈夫だからか」
「そうだ、そう思ってだ」
 それ故にだというのだ。
「人数分用意しておいた」
「仮面ライダー部のか」
「こちらのライダーは七人」
 フォーゼとメテオ、オーズに新旧のバーズとアクア、それになでしこだ。確かに合わせて七人である。
「そして俺達と先輩達にジェイク達でだ」
「六人か」
「六人分造っておいた」
 そうしているというのだ。
「これで十三人だ」
「一人多いな、こっちが」
「当然だ、奴等はホロスコープスだけじゃない」
 ゾディアーツ全体を入れての数だった。
「そして御前はスサノオと闘うことになるからな」
「だから十三人か」
「あちらも十三人だ」
 ホロスコープス、そしてスサノオを入れてだった。
「丁度いい」
「そうなるんだな、数は」
「そういうことだ、じゃあいいな」
「それでどんな奴なんだ?御前が造っておいたのは」
「フォーゼだ、とはいっても初期フォーム止まりだ」
 後の様々なフォームにはなれないというのだ。
「御前の最初の頃のままだと思っておいてくれ」
「それでも結構以上な戦力ですよ」
 ユウキは歌星の話に微笑んでこう応えた。
「フォーゼなら」
「流石に今の弦太郎の足元には及ばないがな」
「充分ですから、賢吾さんの気持ちも入っていますから」
「だからか」
「はい、喜んで使わせてもらいます」
 笑顔で応える、まずは三人だった。
 そしてジェイクと友子も来た、次はこの二人だった。
「相当怖いですけれどね」
「ここまできたらですね」
「もう一回派手にやるしかないですね」
「卒業式の時みたいに」
「ああ、よく来てくれたな」
 如月は二人にも笑顔を向けて言う。
「それじゃあな」
「とりあえず歌星先輩のそれをですよね」
「私達もそのベルトを貸してもらって」
「ああ、そうしてだ」
 そのうえでだとだ、歌星はジェイクと友子にも答えた。 
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