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仮面ライダーフォーゼ 自分の手で

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第七章

「まずいですよ、火野さんからですけれど」
「どうしたんだ?」
「はい、火野さん達も会ったそうです」
「ホロスコープスとか」
「ええ、向こうは三人ですけれど」
「無効も三人出たな」
「向こうはキャンサー、カプリコーン、ピスケスですね」
「ああ、その組み合わせだとあれだな」
 大文字がその三人と聞いてこう言った。
「教皇の正体を知ってるな」
「それはギリシアのお話ですよね」
 友子がその大惨事にこう突っ込み返す。
「確か」
「そうだったか?聖衣とか着てた連中の話だったな」
「それ完全にギリシアですよ」
「そうだったんだな」
「はい、けれどとにかく」
「これで火野さん達は来られなくなったなあ」
 ジェイクはたまりかねた感じの顔でぼやいた。
「参ったなあ、これは」
「何、大して悩むことはない」
「そうですか?」
「むしろ一人忘れていないか」
 歌星はジェイクにだけではなく他の面々にも言った。
「もう一人仮面ライダーがいたな、いや二人だ」
「あっ、湊さんですか」
「それに仮面ライダーナデシコですね」
 ジェイクに友子が続く。
「けれど俺あの人の携帯の番号知らないですよ」
「ナデシコさんは今何処におられるのか」
 それがわからないというのだ、だがだった。
 大文字がだ、その彼等にこう言った。
「大丈夫だろ、向こうの方で気付いて来てくれるだろ」
「何か凄い願望ですね」
「いや、仮面ライダーも俺達もそうして出て来ることが多いからな」 
 自分のことも言うのだった。
「そうだろ?特にライダーだとな」
「そういえばそうですね」
「だから大丈夫だろう」
 こう言うのである。
「ピンチになれば来てくれるさ」
「そうですか」
「まあそこまで言うといい加減だけれどな」
 大文字も自覚していた、この辺りは。
 しかしだ、彼はまだあえてこう言った。
「今は俺達もいるからな」
「はい、いざとなればマシンを出しますから」
 歌星は大文字に冷静に話していく。
「先輩が乗られますか?」
「ああ、任せてくれ」
「ではその時は」
 ホロスコープスからの援軍が来た場合についての考えは既に出来ていた、そのうえで湊達の援軍のことも考慮に入れていたのだ。
 そのうえでフォーゼとメテオの戦いを見ていたが。
 結局ジェミニとリブラはだった、協同してライダー達に攻撃を浴びせ。
 それから後方に素早く下がってだった、そのまま姿を消してしまった。
 フォーゼは暫くは状況を見ていた、敵がまた出て来るかどうかだ。
 しかし敵は来なかった、それでだった。
 変身を解いた、メテオもそうした。ライダー達は元の姿に戻ってだった。
 歌星達のところに来た、そのうえで言うことは。
「最初の時と何か違ったな」
「中身がない感じだったな」
 これが実際に戦った二人の感想だ。
「あれはユウキじゃなかったな」
「速水校長でもなかった」
「ただジェミニだけだったな」
「リブラ、それだけだった」
 つまり本当にそれだけだったというのだ、戦った二人から見ても。
 それでだ、如月はこう歌星達に言った。 
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