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ハイスクールD×D 新訳 更新停止

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第2章
戦闘校舎のフェニックス
  第37話 増える同居人(美少女)と悪魔のお仕事

 
前書き
ライザーの登場はもう少し先です。 

 
「…す~…す~…」
俺は今、絶賛お悩み中です。
何故か…。
まず、何故か前が見えない。
そして、顔には何か柔らかな感触があり、女の子の寝息が聞こえる。
この事から考えられるのは、顔を胸に押し付けられる形で抱き締められている。
そして、我が兵藤家に居る女子でこれ程の胸を持つ女子は一人しか居ない。
俺は何とかモゾモゾと動き、顔を胸の中から出すと、目の前に寝息をたてる鶇さんの寝顔があった。
「…ん~…」
鶇さんがモゾモゾと動き出すと、さらに強く抱き締められた。
(うおぉぉぉッ!!!!か、顔が近い!!)
強く抱き締められる事でさらに体が密着し、顔も近付く。
(しかし、鶇さんって体つきはダイナマイトボディなのに対して顔は少し幼さがあって可愛いよなぁ…)
等と思っていると…。
「…ん~…あ、おはよう~…イッセー君…」
「お、おはよう…鶇さん…」
鶇さんが目を覚ました。
普段は閉じられている目が開き、赤い瞳が見えた。
そもそも、何故鶇さんが俺の家に居るのかと言うと…。
前日の部活動で明日夏に鶇さんと燕ちゃんが俺の家に住むと言われた。


「ええぇぇぇぇぇッぇぇぇッ!!!!!!!!」
「驚き過ぎだろうが」
「いや、驚くだろうがッ!!アーシアの時もいきなりで驚いたんだから!!」
「まあ、いきなり同居人が増えるって言われれば驚くか…ああ、おじさんとおばさんには既に話は通してあるからな」
既に両親には話は通されていた。
「まあ、住むのはいいとして、何で二人とも俺の家に?」
「前まで住んでいたアパートは無くなっちまったし、鶇の希望だ」
「鶇さんが?」
「住む場所を探すのもメンド~だし~、だったら迷惑じゃ無かったらイッセー君のお家が良いな~って…迷惑だった…」
途端に鶇さんはしょんぼりしてしまった。
普段は閉じられている目も開いて、ウルウルしていた。
「あ、ああ、べ、別に迷惑じゃないですよ!!歓迎しますよ鶇さん、燕ちゃん!!」
「うわ~い、ありがと~、イッセー君~」
途端に喜んで、俺に抱き付いてきた。


何て事があり、俺の家にアーシアに続いて鶇さんと燕ちゃんが住むことになっていた。
まあ、昔はよく俺の家に泊まっていたからな。
「と、ところで鶇さん、な、何で俺のベッドに…?」
「イッセー君と寝たかったから~、夜にこっそり忍び込んだんんだ~」
「…全く気配を感じなかったですよ」
「忍だからね~」
ああ、そう言えばそうだった。
気配を殺して忍び込むなんて朝飯前か。
ガチャ。
何て思っていると部屋のドアが開けられた。
そこに居たのは…。
「…姉さん…なにやってるの…?」
何か不機嫌な顔をした燕ちゃんだった。
「ふぁ~…イッセー君と寝てる」
鶇さんは寝ぼけ眼を手で擦り欠伸をしながら答えた。
「…何でイッセーと寝てるの?」
「イッセー君と寝たかったから~」
「………」
何か燕ちゃんがどんどん不機嫌になっていく。
「じゃあね~、イッセー君。これから早朝特訓なんでしょ~、頑張ってね~」
「あ、は、はい」
そう言うと鶇さんは自分の部屋に戻っていった。
そうそう、鶇さんはああ見えて家事は得意であり、家の手伝いをしてくれている。
ちなみに燕ちゃんはマッサージが得意であり、父さんと母さんからは大変好評だった。
俺も早朝特訓の後にやってもらってるけど本当に効くんだよな。
「………」
燕ちゃんが無言で佇んでいた。
「つ、燕ちゃん…」
「…何…」
(うおぉぉぉッ!!!!な、何か怒ってる!!)
「…イッセーは姉さんに甘いのよ…」
「ん、何か言った?」
何か呟いていた様に見えた。
「…何でも」
そう言って、燕ちゃんも自分の部屋に帰って行った。


俺は今、体育の授業でグランドに居る。
(ああ~、それにしても日差しがきつい~…)
それだけならまだしも、ほぼ全男子からの視線が凄まじい。
視線にもし攻撃力があったら、俺は今頃無に帰しているだろう。
それぐらいなほど、男子達の視線に殺気が込められていた。
まあ、美少女揃いのオカ研に所属しているだけでも男子達からの視線が凄まじかった上に、アーシア、鶇さん、燕ちゃんと言う美少女三人が俺の家にホームステイしてるってなれば仕方ないか。
鶇さんと燕ちゃんのホームステイの事が知れ渡ったのは、一緒に登校しているところに松田と元浜が来て、何故一緒に登校していると鶇さんに聞いて鶇さんがホームステイしている事をぶっちゃけてしまい、それが学園中に広まったからだ。
フハハハハッ!!!!!!
妬め、羨め男子どもってこのセリフ何回目だ。
にしても、俺の登校風景はずいぶんと華やかになったもんだぜ。
最初は千秋と二人だったのが、アーシアが加わり、さらに鶇さんと燕ちゃんが加わったのだから。
しかも、鶇さんが腕に抱き付いて来るものなのだから腕に素晴らしい感触がある状態での登校なのだ。
それに最近は千秋も抱き付いて来るのだ。
鶇さん程じゃないが確かな柔らかな感触が腕に伝わってくるんだよな。
(ってイカンイカンッ!!幼馴染みの二人にそんな劣情を抱いては…でも良い感触なんだよな~…)
そう言えば一回だけ部長と二人で登校したこともあったな。
ああ~、その日に目にした部長のおっぱいは素晴らしかったな~…。
鶇さんのも悪くないがやはり部長のおっぱいは最高だな!!
(うう、しかし日差しがキツイ…)
男子達の視線もキツイし授業をふけて保健室で仮眠でもするか。
そして俺はグランドを後にして保健室に向かった。


「…う、う~ん……なッ!?」
俺は目を覚ますと目の前におっぱいがあった。
(こ、この素晴らしいおっぱいはまさか!!)
俺は視線を上げるとそこには…。
「…す~…す~…」
悪魔の翼を出し、裸で眠っている部長が居た。
(こ、これは一体!!)
とか思っていたら右手がおっぱいに向かっていた。
(て、手が勝手にって止めるんだッ!!俺の右手!!)
だが結局、欲に勝てず、右手はおっぱい目掛けて動き出す。
(あ、あと少し~…)
「あらイッセー。ふぁ~」
あと少しってところで部長が目を覚ました為、手を引っ込めた。
「あ、あの、この状況は…?」
「ちょっと気だるくて、仮眠取ろうと思ったの。そしたら先にイッセーが居て…ってあ、いけない」
そう言い、部長は出ていた翼を仕舞った。
「お邪魔だった」
「いえ!!でも全裸で仮眠ッと言うのはいささか過激では…」
「私、裸じゃないと眠れないのよ」
そ、そんな日本語があったのか!!
って言うかさっきからチラチラと部長のおっぱいを見てしまっている。
「イッセーは女の子の胸が好きなの?」
「はい!!大好きです!!」
臆面も無く正直に答えた。
「私の胸、触ってみる?」
そ、そんな素敵な日本語がこの世に存在していたとわ!!
「お願いを聞いてくれたら触らせてあげても良いわよ」
「はい!!何なりと!!」
俺がそう言うと部長が微笑んだ。
「じゃあ、契約を一つ取ってみなさい」
もしかしたら俺、嵌められた…。


夜の活動の時間、イッセーは部長と一緒に転移の準備をしていた。
今回は部長が監督役で付き添う事になっているのだ。
俺の隣では千秋がムスッとしていた。
理由はストー…様子見が出来ないからだ。
まあ、我慢しろ、部長が一緒なら大丈夫だろ。
にしても、イッセーの奴、妙に張り切っているな…。
部長が契約を取ったらご褒美をあげるとか言ったのか、ただ張り切っているだけなのか…。
おそらく前者だろうな。
さっきからやたらとニヤニヤしているならな。
「頑張ってください、イッセーさん」
「頑張ってね~」
アーシアと鶇が応援していた。
「では、転送いたしますわ」
副部長のその言葉を合図にイッセーと部長が転移していった。


俺達が転移した場所はアパートみたいだった。
「それにしても…」
俺は部屋を見渡す。
そこら中、戦国グッズで埋め尽くされていた。
ガシャ。
「うおぉぉぉッ!!!!」
いきなり鎧武者が立ち上がった。
「あ、悪魔の方ですか?」
「え?」
鎧武者が女性のような声で話し始めた。
「あ、あのう、失礼ですが女の方ですか?」
「はい。私、スーザンって言います。日本の文化に憧れて来日した留学生です」
「で、でも、その姿は…」
「あ、ごめんなさい。深夜だと物騒だから、ついこうやって鎧で身を固めてしまって」
(…何か違いますよそれ)
「でも、優しい悪魔さんで良かった。…怖い悪魔さんだったら…この鬼神丸国重を抜かざるを…抜かざるを得まいかとッ!!」
「わあッ!?抜いてる抜いてるッ!!」
とりあえず、スーザンを落ち着かせた。
「それで、スーザンさん、貴女の願い事は?」
俺が聞くと、いきなり泣き出した。
その姿はかなり不気味だった。
「…私が留学している大学まで一緒にノートを取りに行ってください…」
「は、それだけ…」
「深夜の大学って怖いんですよぉぉぉッ!!!!」
(…アンタが一番怖いわ…)
俺達はスーザンを連れて、スーザンが留学している大学に向かっていた。
「…ウワァッ!!…ウワァッ!!…ウワァッ!!…」
「な、何すかッ!!」
いきなりスーザンが刀を振り回し始めた。
「す、すみません。夜の町が怖くて…」
(だから、怖いのはアンタだって!!)
その後、無事ノートを取って、アパートまで戻ってきた。
「あ、ありがとうございました」
「んじゃあ、俺達はこれで」
グフフ、部長の約束は果たした。
これで俺は心置き無く部長のおっぱいが揉めるッ!!
等と妄想していると…。
「あ、あの…」
「うわぁッ!?」
スーザンが話し掛けてきた。
「な、何ですか一体…」
「あのう、もう一つ叶えてほしいお願いがあるんですけど…」
「いや、それは困りますなあ。願いは一回に一つと…」
早く部長のおっぱいを揉みたい俺は断ろうとしたが…。
「ええ、構わないわよ」
部長が承諾してしまった。
俺は部長のおっぱいが遠退いた事にショックで隅っこで泣いていた。
「好きな男性?」
部長達の話し声が聞こえてきた。
「はい。奥手で思いを伝えられなくて…とても素敵な方何です」
(…どうせ、ヒゲモジャの戦国武将みてえな男だろ…)
「その人を好きにさせれば良いの?」
「出来れば、悪魔の力とかじゃなく、自分の力で好きになってほしいんです」
(…なら俺達必要ねえじゃん…)
コツン。
「痛ッ!?」
俺の思っている事が分かったのか部長が俺の頭を小突いた。
「じゃあ、直接その人に思いをぶつけてみたら」
「え、そ、そんなのッ!?いきなりなんて絶対に無理です!!」
部長の言葉にスーザンが慌て出した。
「…手紙とかは」
「手紙ですか?」
「そうね、ラブレターも良いと思うわ。文面で思いを伝えるのも素敵な事よ」
「わ、分かりました!!やってみます!!」
用意されたのは筆と硯と墨だった。
「然したる儀にてこれ無きの条、御心安かるべく候…」
「…それじゃ、ただの怪文書ですよ」
「良いじゃない、大切なのは形じゃなく気持ちなんだから」
「…その気持ちが正しく伝わるんだろうか」
何て言ってると…。
「…そう…形じゃないのよ…形じゃ…ないのよ」
「部長?」
部長がそんな事を呟いていた。
「出来ました」
スーザンの声を聞き、そちらに顔を向ければ…。
スーザンが弓と矢を持っていた。
「矢文って冗談でしょう!!」
何かいろいろ不安だった。


(…なんだこれ…)
俺達はスーザンの手紙の返事を聞く場所に居る訳だが、そこは何かの家紋が刺繍されている幕とのぼりがそちらこちらに設置されており、その中央で椅子に座り込む鎧武者という所謂戦国時代の戦場の本陣になっていた。
「お母さん、あれ何?」
「こら、見ちゃいけません」
とある親子がそんな会話をしながら通り過ぎて行った。
うん、正しい判断ですよお母さん。
「はあ、何なんだここは…」
そう言い、嘆息していると…。
「来たみたいよ」
どうやら、相手が来たみたいだ。
「え、ええぇッ!!」
来たのは西洋の鎧を着た甲冑騎士だった。
しかも…。
「ああぁッ!!矢ッ!!」
そう、頭のヘルムに矢が突き刺さっていた。
「スーザン!!矢が突き刺さってるよッ!!」
「はいぃ。いろいろ考えたんですが私は矢文以外の渡し方が出来ませんでした」
「ええ~」
そして、対面する両者。
そして…。
「…手紙…読ませてもらったよ…素敵な矢文だった!!」
「ッ!!」
「僕ともあろう者が隙を突かれて射ぬかれるなんて…大した矢文だね」
「そ、そんなッ!!私は夢中で射ぬく事しか考えてませんでした!!堀井君!!」
(…ああ、頭がどうにかなりそうだ)
「ぼ、僕で良かったら、君とお付き合いしたいんだ」
(ええぇぇぇッ!!!!)
そして、二人は晴れて恋人どうしとなった。


放課後、俺は一足先に部室に向かっていた。
部室の前に来ると、話し声が聞こえたので、中を覗くと部長とイッセーが居た。
契約取りに時間が掛かっていたのか二人は今日、学校を休んでいた。
聞きは耳をたてると…。
「ふふ、絵に描いたようなお似合いのカップルね」
「そ、そうすね…ある意味…」
イッセーの様子がおかしいので机の上に置かれた写真を遠目で見てみた。
そこには、腕を組んで仲睦まじく写っている、鎧武者と甲冑騎士が居た。
(…何だあれ…)
とりあえず、見なかった事にした。
「ねえ、イッセー」
「は、はい?」
「…こうして、好きな人と結ばれるってどう思う?」
「ど、どう思うって、幸せなんじゃないすか」
「…幸せ…そうよね」
「って言うか、好きでもないのに付き合ったりするなんて絶対にやっちゃいけないですよ」
そう言ったイッセーの顔は何かを思い出している様な顔をしていた。
(おそらく、レイナーレの事か)
おそらく、イッセーの心にはレイナーレの事が深く突き刺さっているんだろう。
下手をすれば、アイツや千秋達の事で大きな障害になるかもしれない。
だが、そう簡単に治る物じゃないだろう。
今は静かに様子見だな。
「…そんな事は絶対!!…だから!!…」
「………」
「あ、あれ、何言ってるんだ俺ぇ…すいません」
「ううん、ありがとう答えてくれて」
「………」
(何か良い雰囲気だな)
邪魔するのもあれだしな、しばらく二人っきりさせとくか。
何て思っていると…。
「それよりイッセー、話があるんじゃなかったの?」
部長がそう言った瞬間、イッセーはさっきの雰囲気からガラッと変わり、デレッとした顔になった。
「例の、例の約束の件は!!」
「例の約束?約束何てしたかしら?」
「なッ!?」
(部長…わざとだな)
「そ、その!!お、おっぱいですッ!!」
(…おいおい…)
「ふふ、分かってるわ。そんな深刻そうな顔になる事ないじゃない。良いわ、今から五つ数える間だけこの胸は貴方の物よ」
「ええぇぇぇッ!!!!」
「い~ち…」
「なあぁッ!!そ、そんな急に言われてもぉ!!」
心の準備が出来てなかったのかイッセーが戸惑い出した。
「に~…さ~ん…」
無情にもどんどん時間が過ぎていく。
「あれ、明日夏兄?何してるの?」
そこに千秋が現れた。
「入ったら」
そう言い、ドアを開けた。
千秋が入る音でイッセーが動きを止めた。
そして…。
「ご…はい終了。残念ねイッセー」
「…そ、そんな…」
イッセーは涙目になっていた。
千秋は察したのか不機嫌になっていた。
とかやってる間に他の部員も来た。
「ウフフ、イッセーって本当に面白い子ね。そんなに私の胸に触りたかったの?」
部長の問いにイッセーは大きく頷いていた。
「じゃあ、少しだけこうしてあげるわ」
そう言い、イッセーに抱き付いた。
俺、副部長、木場、塔城は突然の出来事に呆け、千秋、アーシア、鶇、燕は不機嫌になっていた。
「次も頑張りなさい、私の可愛いイッセー」
「は、はい」
そんな部長の言葉とイッセーの返事だけが聞こえてきた。  
 

 
後書き
かなり長くなってしまった。 
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