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ポケモンの世界にお気に入りのポケモン持って行こう!

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大逆鱗!? サザンドラのりゅうせいぐん

ポケモンリーグ制覇を目指して旅を続けるジン達は、サンヨウジムでのジム戦に勝利して見事バッチをゲットして、新たなジムがあるシッポウシティへ旅を続けていた

「にしても・・・ユウカには参ったぜ・・・」
「あのままでも俺は良かった気がするけどな、満更でもなかったんだろ?」
「んな訳あるか!!」

そうか~?ユウカに胸押し付けられて喜んでたように見えるけどな~?っていうかユウカとユユコは本当に10歳なのか?発育良すぎだろ。

「ふんだ!私だって成長期真っ盛りだもん!直ぐに大きくなるもん!」
「意地っ張りねぇ・・・まあゆっくり大きくなればいいとお思うけど・・・」

うん、このメンバーだと俺を除外するとカミツレが一番大人だな。さすがカミツレさん

「キザァァアアアアアアン!!!!」
「サッザァァァアアアア!!!!」

「な、なんだぁいまの!?」

空気がビリビリいうほどの声だったな・・・。それにどこかで聞きお覚えがある声・・・。

「皆はここで一旦待っててくれ!様子を見てくる!!」
「ちょっとジン!?」

何処だ・・・何処からだ!

「モノッ!!」
「おわぁ!?」

草むらから何か飛び出してきた!?ってあれ?このポケモンは・・・

「モノズか?」
「モノッ!!」
「ピカ!通訳頼む!!」

こんな時こそピカ頼みだ!

『はいは~い!!ねぇ君、一体どうしたの?なんだか慌ててるみたいだけど』
「モノッ!モノモノノノモノッズ!!」
『ふむふむ・・・へぁ!?このモノズはサザンドラがリーダーの群れの仲間らしいんだけど、いきなりサザンドラにキリキザンが襲い掛かって、サザンドラがげきりんを使って大暴走したままキリキザンと戦ってるんだって!!仲間にも被害が出てるから助けを探してたんだって!』
「なにぃ!?サザンドラに喧嘩売るなんてどういうキリキザンだよ・・・。っていうか、げきりんってそれもう混乱してるんじゃねぇか!!下手したらサザンドラとキリキザンを同時に相手しなきゃ行かんのか・・・ええい困ってる奴がいるんだから助けるのが俺だ!!いくぞピカ!」
『うん!モノズ、案内して!!』
「モノッズゥ!!」

モノズが先導する後を追って走るピカとジン、草むらを掻き分けながら走るジン。そして少し走ると開けた草原に出た。そこではサザンドラとキリキザンがげきりんとつじぎりを繰り出し、激しくぶつけ合っていた。

「サザァァァアアアアアアアアアンッ!!!」
「キザァァアアアアン!!!!」

怒号が草原に響きながら二体は激しいバトルを行っていた。地面には亀裂が入り、周囲の木にはキリキザンの技と思われる跡が残され、地面にはサザンドラが原因であろうクレーターが出来ている。互いは周囲の事など頭に無いのか戦い続けている。

「モノッ!!モノモノズ!!」
『リーダー正気に戻って!何時もの優しいリーダーに戻って!って言ってるよ!!』
「でもあの様子だとモノズの声は耳に入ってないようだな・・・」

ジンは暴れまわる2体を見てどうするか策を考えていた。今の自分の手持ちはピカ、シャルズ、グルガ、カイン。パワーが自慢のポケモンと一番戦い慣れているカインはサザンドラとキリキザンとの相性は悪い、しかもサザンドラはほのおタイプの技を覚えている恐れがある。かといってピカやシャルズでは相手が悪すぎる。

「・・・。ピカ、カインと一緒に行けるか?相性は宜しくないが・・・」
『任せて!』
「よし・・・頼むぞカイン!!」

ジンはカインを繰り出して、今の現状を簡単に説明した。

『なるほど、とにかくピカと共にあの暴れてる2体を押さえればいいのか』
「そうだ、最悪サザンドラだけでも正気に戻せればキリキザンは何とかなる筈だ!」
『了解だ、俺はサザンドラを取り押さえるぜ』
『僕がキリキザンだね!』
「よし!GO!!」
『『応!!!』』

ピカとカインに頼もしい声で返してそのまま踵を返してサザンドラとキリキザンに向かっていく。先陣を切ったカインはリーブブレードで二体の戦いに割って入って二体の戦いを一時的に止め、カインはサザンドラと、ピカはキリキザンに向かいあう。


『おっと!ここから俺が相手になるぜサザンドラ!』
『ナンダキサマラ・・・ナカマニキケンガセマッテル・・・ハイジョハイジョハイジョハイジョ・・・』
『きな!俺がデートの相手になってやんよ!』
『キリャァァァアアアア!!!!!』

『おっとキリキザン!ストップ!!』
『何だお主は・・・?拙者とサザンドラとの戦いを邪魔立てするか?』
『あのサザンドラが暴走してるのは戦ってる君が一番解ってるでしょ!?あの暴走でサザンドラの仲間にも被害が出てるんだ!』
『なんと・・・だが一度始めた戦いは最後やるのが拙者の決まり、続きはそなたとするか』
『この頑固者!!』

カインは完全に戦闘するだけのマシーンと化しているサザンドラへと向かっていく、サザンドラは左右の頭をまるで腕のようにして激しいラッシュをカインに仕掛ける。がカインもそれを全てリーブブレードで受け流してダメージを避けていた。

『ハイジョハイジョ・・・』
『くっ!なんて馬鹿力だ!!』
「おいおい、あのカインが押されるパワーって、超物理型のサザンドラかよ!?カイン!きあいパンチ!!」
『応!!』

カインは右腕に力を集中させてきあいパンチの準備を整えると直ぐにサザンドラの懐に潜り込んでその胸にパンチを叩き込んだ。

「決まったぁ!」
『あくタイプのてめぇには効くだろうよ!!』
『ハイジョォォオオオオ!!!!』

サザンドラはきあいパンチを食らったのにも拘らずにダメージを食らっている様子は見受けられなかった。そして中心の頭へエネルギーを集中させて、空へ向けてエネルギー弾を発射した。

「ま、まさかっ!?りゅうせいぐん!!?カイン、ピカ!避けろよ!!」

エネルギーは炸裂してまるで隕石のように降り注いだ。カインは持ち味のスピードを生かしてピカを抱えて素早く動いて降り注いでくるりゅうせいぐんを回避するが、キリキザンはそれを避けきれずに食らってどこかへ飛ばされてしまう。

りゅうせいぐん、特殊ドラゴンタイプ最強の技と有名な技だ。使用後に特殊攻撃が下がるというデメリットはあるが反動などは無く連発出来る最強の技と位置付けられている技。

そのりゅうせいぐんのひとつがジン達に助けを求めたモノズへ向かったいたのだ

「!?モノズ危ない!!」

ジンは力一杯地面をけってモノズの元へと向かった。モノズは動けずに震えていた、ジンはそのモノズを胸に抱きかかえて走るが、りゅうせいぐんは地面に炸裂し、その衝撃でジンは強く吹き飛ばされてしまう。

「うわぁああああ!!!」
「モノォォオオオ!!!」

ジンはしっかりモノズを抱きしめたまま吹き飛ばされ、木に背中を強く叩きつけられ、地面に落ちた。

『ジン!!?くっそ!』

カインはジンの身を心配するが余りにも降り注ぐりゅうせいぐんの量が通常のりゅうせいぐんとは比べ物にならない量が降り注いでいたのだ。カインでも回避に専念しなければならないものなのだ。ジンは傷みで身体が動かず苦しんでいたが、腕の力を緩めてモノズが逃げられるようにする。

「逃げろっ・・・ここは危ない・・・早く・・・!!」
「モ、モノ・・・」

が、そんなジンの願いを打ち砕くように更にサザンドラのりゅうせいぐんの一発が落ちていく。モノズはそれを見てジンの服を咥えて引き摺って移動させようするが、まだ小さいモノズでは力が足りずにジンは動かない。

「行くんだ・・・モノズゥ!!」
「・・モノッ!!」

モノズはジンの言葉に首を振って、りゅうせいぐんに立ち向かう姿勢を見せた。モノズはそのまま走り出してりゅうせいぐんに向かっていく。痛みに耐えながら身体を起こすジン

「な、何をする気なんだ・・・?」
「モノォォオオオオ!!ズゥゥウウウ!!!!」

モノズは勢いをつけて思いっきりジャンプすると青黒い光が全身を包んでそのままりゅうせいぐんに向かっていき、そのままりゅうせいぐんとぶつかり合ってりゅうせいぐんをそのまま誘爆を誘って破壊に成功した。

「い、今のは・・・もろはのずつき・・・?」

モノズはジンの近くに着地すると、身体に赤い電流が流れると身体を地面に下ろして息を乱している。ジンはモノズに救われたのだ。

「カイン、ピカ!サザンドラを全力で止めろ!!ピカはエレキボール!カインはソーラービーム準備だ!!」
『『了解!!』』

カインは日が良く当たっている地点に移動して大きく尻尾を広げる。ピカは大きく素早く動きながらサザンドラを撹乱しながら尻尾に電撃を集中させて、球体状にしてサザンドラに放ち続ける。サザンドラも防御に専念しているのか攻撃を中止する。カインは尻尾に光を蓄え続けている、そしてそれが頂点に達したのか尻尾が白く光る。

「ソーラービーム発射ぁああああ!!!」
『うぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』

日光を吸収し限界まで高められた光エネルギーを収束したソーラービームがカインから放たれる。地面の土を削りながらサザンドラへ向かっていく。ピカはソーラービームが来ると攻撃を中止して直ぐにサザンドラから離れる。ソーラービームはサザンドラの胴体を掠めて、後ろの巨大な岩山へと向かっていき、岩山を粉々へと砕いてしまう。

「サザン!?サッザン?」

サザンドラははっとしたように周囲をキョロキョロと見回す、一体何が起きたか解らないように。サザンドラは浮き上がって森の奥へと飛んでいく、その奥にモノズの仲間たちがいるようだ。モノズもジンの顔を舐めてお礼を言いたい様子だ。

「良いって別に・・・ほらっ、仲間の所にいってやれよ」
「モノッズ!!」

モノズは時々ジンの方を振り向きながら森の奥へと戻っていった。それと同時に草むらからユウヤ、カミツレ、フウロが飛び出してくる。

「「「一体何があったの!?」」」
「あ、あっはっはっは・・・・はぁ・・・」

「ったくそれなら直ぐに俺達を呼べばよかったのに、ガブリアスならサザンドラに対抗出来ただろうに」
「悪い悪い・・・焦っててさ、それと悪いなカイン・・・」
『気にするなジン。この位お安い御用だ』

あたたた・・・まだ背中が痛いぜ・・・。それにもう夕暮れか、俺の治療に随分時間掛かったしな・・・。それにしてもあのモノズ、もろはのずつきが使えるなんて将来有望だな・・・。

「「あれ?」」
「どうしたんだフウロにカミツレ?」
「あそこにポケモンが」
「あれってモノズじゃない?」
「え?カインちょっと下ろしてくれ」
『応』

よっと・・・。おくからモノズがこっちに歩いてくる、やっぱりあの時のモノズだ!

「モノズか・・・サザンドラに進化したらいい戦力になるな!よしゲットしてやる!!」
「待ってくれユウヤ、あのモノズ話に出て来た俺がかばったモノズなんだ」
「え?あいつが?」
「ああ、でもなんでここに・・・」

モノズは俺を見つけると笑って嬉しそうな声を上げて俺に擦り寄ってきて、甘えてくる。

「モノォ~♪」
「ど、どういう事なんだ?」
『ふっ、どうやらジン。こいつついてきたいようだぞ?』

え?マジで?サトシみたいな友情ゲット出来るの?

「モノズ、お前さえ良かった俺と一緒に来ないか?」
「モノッ!!!」
『勿論一緒に来たいだとさ』
「よしっ!!」

身体が痛いけど我慢!モノズを抱き上げる!

「モノズッ!ゲットでAll right!!」
「モンノッ♪」

ジンの手持ちにモノズが加わった!シッポウシティへ向かう旅は、まだまだ続く! 
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