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IS 〈インフィニット・ストラトス〉×トリコ 食を探求する夏の毒!

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昼食

「あ~もう解った解った!休みに一旦そっちに戻るからそれまで持たせろ!!俺が何とかするから!!ぁあ!?」

昼休み、一夏は教室でいた。いつもなら即効で食堂に向かう筈だが、先程パソコンにメールが来て緊急の報告が来ていた。その対処を送られてきた報告を見ながら電話をIGOの第一研究開発所の所員、つまり自分の部下に掛けているのだ。

「おいおいそれはマジかよ!?」
『如何します所長?』
「・・・もういい、鎮圧用特殊装備の使用を許可するからそいつを力づくで取り押さえろ。その後は危険物専用隔離室にでも打ち込んどいてくれ」
『ええでも良いんですか?』
「構わん、人の組織のデータを無許可で回覧してくれたんだ。それだけの代償を払って貰おう。許可が下りれば、グレイヴァの遊び相手にでもすればいいさ」
『解りました、それでは所長』

そう言って電話を切ると、一夏は背凭れに体重を掛けながらぐだ~っとする。それを見たセシリアとシャルルは心配して寄ってきた。

「大丈夫ですか一夏様?」
「何かあったの?」
「あ~・・・IGOの第一研究所開発所に潜り込んだ馬鹿野郎が居たんだよ。その馬鹿を特殊な壁で覆われてる特殊な実験用ドームに一時的に閉じ込めたけど、この後はどうするかって聞いてきたんだ。だからもう鎮圧用の装備使って捕縛して、適当に閉じ込めとけって指示をしたんだ。それでお二人さんは何のよう・・・?」
「私は、苛めて頂きたk「好い加減にしなさい残念系金髪美人」きゃん!」

馬鹿なことを言うセシリアの頭を軽く引っ叩く一夏

「嫌、セシリアに昼食を一夏と一緒に食べないかって誘われたんだ」
「飯ねぇ・・・今日は弁当持ってきたから食堂にはいかんぞ?」
「大丈夫ですわ!わたくしたちもお弁当を準備しておりますわ!それと鈴さんが先に屋上でお待ちになっておりますわ!」
「そう、んじゃ行きますか」

3人はそれぞれ弁当を持って階段を上がって屋上へとやってきた。一夏は屋上へとやってくるのは箒に連れてこられた時以来だ。そこには既に鈴がスタンバっていた。

「またせたなっ!」
「待ったわよ」

4人は輪を作るように座って弁当を開く。因みに一夏の弁当は漆黒米のお握りにフライアダックの唐揚げ、ニワトラの卵の卵焼き、オゾン草のおひたし、デザートに王甘ウニ、ドリンクにエメラルドドラゴンのエメラルドワイン。弁当とは思えないほど超高級食材などを使ったものばかりだ。それに昼食に酒を飲むのはどうかと思うが

一夏は漆黒米のお握りを頬張る。

「うん、モチモチで米の甘さと塩気が絶妙にマッチして旨い!ゴクゴクッ・・・プハァ!!やっぱりエメラルドワインは最高だな!!」
「ってワイン!?そんなの飲んでいいの!?学生でしょ!?」
「んなこと言っても俺は21だぜ?酒飲んでも可笑しくは無いだろ?」

そう言って再びエメラルドワインを飲む一夏。そのワインが入っているビンは大きく一升瓶より2、3回りも大きい。がそれよりも3人が気になるのは一夏の弁当だった。この世界ではどれもこれもIGONEOの上級幹部でしか口に出来ない高級食材。一度は食べてみたいと思うものばかり。

「お前ら食ってみるか?」
「「「いいの!!?」」」
「ああいいぞ」

3人は瞬時に一夏の弁当に手を伸ばした。鈴はフライアダックの唐揚げ、セシリアはオゾン草のおひたし、シャルルは王甘ウニを手にとって口に運んだ

「「「おいひ~!!」」」
「この唐揚げなんなの!?噛んだ瞬間にあっさりとしてるけどまるで高級和牛のような脂が乗ってる!でも甘みもある!美味し過ぎ~!!」
「このおひたしも美味し過ぎですわ!?まるでフルーツのような甘さに塩気が効いてきて・・・まるで天にも登れるような爽快感・・・」
「!!!?このウニなんなの!?とんでもない甘さだよ!?この世のものとは思えない甘さ・・・強い甘さの中に上品で優しい味・・・まるで天国に居るような幸福感・・・」

3人はそれぞれ口にした食材のお陰で天国に居るような感覚に陥っていた。一夏はセシリアの食べたオゾン草のおひたしを口にした。柔らかくも強い触感、軽く噛むと強く跳ね返されてしまう。強く噛むと複雑に絡み合った繊維が少しずつ解けるような音と共に感覚が顎に伝わってとても心地いい。大人のオクトパソースから採った熟成された醤油の塩分と程よくマッチして深い味わいと深い爽快感が広がっていく。

「(うん、調理は良い具合に成功してたか。セシリアが普通に食えてるのが良い証拠だな・・・)」

そう、オゾン草は調理するのに特殊な工程や技術がいる特殊調理食材でもあり、特殊な工程や技術が必要となる特殊賞味食材でもあるのだ。オゾン草の食べ方は2箇所を同時に食べる事。失敗すれば即座に腐ってしまう。そのため通常は2人でしか食べられないが、オゾン草が気付かないほどのスピードでほぼ同時に2回齧る事が出来れば1人でも実食する事が出来る。

が、一夏はこのオゾン草に特殊な調理を施した為に普通に食してもオゾン草は腐る事はなくなっている。もしもこの技術がグルメ時代で披露すれば一夏の料理人ランキングの順位は上がっている事だろう。

因みのこの世界でも世界料理人ランキングは存在している、世界中の料理人はこのランキングに名が載る事を目標にして日々料理に励んでいる。一夏や優奈、龍人も勿論ランクインしている。1位は優奈、2位が龍人、3位が一夏となっている。 
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