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IS 〈インフィニット・ストラトス〉×トリコ 食を探求する夏の毒!

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金銀の来訪

「ああもうお前なんかしらねぇっての!!何度言わせるんだ小娘!!」

そう言って勢い良く携帯を操作してとある人物を着信拒否に設定する。一夏はかなりイラついているのか酷く顔が歪んで怒りがあらわになっている。その原因は

「一夏君大丈夫?まだ着てたのあの篠ノ之さんからの迷惑行為」
「ああったく、何度好い加減しろって言っても構わずやってきやがる。もう勘弁ならんから着信拒否にしてやった」
「その方が良いよ」

篠ノ之 箒からの電話、メールだった。一日に少なくとも5回は必ず掛かってきて私の知っている一夏に戻ってくれだとか、戯言をほざいて一夏の怒りを買っている。そのせいに一夏は酷い心労を抱えている。最近は夜な夜な校舎裏でサッドバックに殴りかかっているという噂も立っている。そこまでストレスがたまっているのだ。その行為のせいで箒は更に周りから敬遠され、陰口を言われ、それに怒り心頭になって暴言を吐き散らして、陰口を言った女子に木刀に殴りかかりそうになったりもしている。なぜかかりそうなのかというと、殴りかかる前に一夏が止めに入り、毎回毎回力加減をした3~4連釘パンチを食らわせているからだ。力加減しないで釘パンチをお見舞いしたら、3連所から2連で箒の身体が砕け散るからだ。力加減した3連は、ギリギリ箒の骨が折れる寸前、身体が砕け散らないギリギリの威力。因みに箒は未だに反省室に入れられているが、停学が解かれたのに、また問題を起こして反省室送り。後数日で出られるとのこと。

一夏は疲れているのか机に突っ伏して動かなくなる。

「いっち~大丈夫?」
「あ~・・・のほほんさん・・・無理、ストレスでどうにかなりそう」
「肩でも揉もうか?」
「嫌大丈夫。身体の方はなんともないから・・・」

そう言って一夏は机から身体を離して身体をめいいっぱい伸ばす。すると背骨、肩、腕などといっていた骨が一斉に鳴り始める。凄い音を立てながら一夏は立ち上がる

「ふぅ・・・」

そしてそんなときに山田先生と織斑先生が教室へ入ってきた。すると生徒達はいそいそと席に戻っていく。

「ではSHRを始めます」

何時も通り麻耶は、SHRを始めたが

「今日は転校生がいます!しかも2人も!」
「「「「「えええ!!?」」」」」
「ではどうぞ!!」

麻耶がそう言うと、ドアが開き転校生が入ってきた。一人は女子、とても長い銀髪と眼帯が目に付く小柄な少女、残る1人が入ってきた時、声を上げた

「お、男?」

中性的な顔立ちで金髪を首の後ろで束ねており、どちらかと言うとスリムな体型をしている少年だった

「シャルル・デュノアです、フランスから来ました 宜しくお願いします」
「「「「「きゃあぁぁぁぁあ!!!!!」」」」」

女子の声が教室中に響く、最早爆弾にも負けず劣らずの大音量の音は窓ガラスを大きく揺らし、一夏と転校生の聴覚にも大きなダメージを与えていた。

「男子! 2人目の男子!」
「一夏君とは違う魅力!!」
「なんかこう守ってあげたくなるような!」

女子は歓声を上げてシャルルに魅了される、そして一夏は耳を押さえてまだ痛みに耐えていた。

「挨拶しろラウラ」
「はい教官」

ラウラと言うらしい女は千冬に敬礼をした。まるで軍で部下が上官に対して行い物とまったく同じ物である

「ここでは織斑先生と呼べ」
「了解しました、ラウラ・ボーデヴイッヒだ」

ラウラ・ボーデヴィッヒ。ただ、名前だけを簡潔に述べた。

「「「「・・・」」」」
「え~っと・・・以上ですか?」
「以上だ」

そのあまりの簡単な自己紹介に教室の空気は死んだ。そしてラウラは、自分の近くにいた一夏に近づいていった。

「お前が織斑 一夏か」
「はい?」

一夏は疑問に思いながらそう声を上げると、ラウラからビンタが飛んできた。一夏は叩かれた頬を押さえて

「何故俺は叩かれた・・・」
「私はお前があの人の、教官の弟だという事は認めんぞ!」
「嫌々嫌々、アンタの俺の苗字知ってます?龍神ですよ龍神」
「・・・え?」

ラウラは一夏が自分の苗字は龍神だと伝えると、キョトンとした顔になり、口をパクパクとさせて驚いている。

「え・・・え?お前・・・織斑 一夏なのでは・・・」
「ぜんぜん違う、そういえば自己紹介してなかったな悪い悪い」

一夏は叩かれたのにも拘らず笑いながら立ちあがる。ラウラは自分よりも50センチ以上も大きい一夏を見上げるような形になっていた。それに気付いた一夏は膝を突いてラウラに視線を合わせた。因みにラウラの身長は148センチである。

「改めまして自己紹介だ。俺の名前は龍神 一夏だ、国際グルメ機構『IGONEO』第一研究開発所所長だ。宜しくな」
「あ、ああ・・・ラウラ・ボーデヴィッヒだ・・・。す、すまない。私の勘違いで叩いたりしてしまって・・・。名前は同じだったから・・・」
「ああもう良いよ、痛くなかったし別に気にしてないから。謝ってくれたからそれで良いさ、もんじゃま、握手と」

そう言って一夏が手を出すと、ラウラはおずおずとだが一夏の手を握り返した。その際に、先程の事が恥ずかしかったのか、顔を赤らめていた。それを見た女子達は、ラウラはうっかりやさんだと認識してしまったが

すると織斑先生が手を叩いた

「友好を築くのもいいが次の授業はグラウンドで行う。遅れるなよ、それと龍神、デュノアの面倒を見てやれ」
「うい~す」
「はいかYESで答えろ」
「Yes Ma'am」
「・・・もういい」

そう言って織斑先生は山田先生を連れて教室から出て行く。

「んじゃシャルル・・でいいんだっけ?」
「あ、え、うん。よ、宜しくね龍神さん」
「あ~・・・俺が年上だからって苗字じゃなくて良いぜ?クラスの女子達には一夏って呼ばれてるんだ、ラウラも一夏って呼んでくれ」
「わ、解った」
「うん解った一夏」
「よし、シャルルは俺の後に続け。更衣室まで走る抜けるぞ!」
「へ?」

シャルルが頭に?を浮かべていると一夏はとっとと教室から出て行ったしまったのでシャルルはそれを慌てて走って追いかけた。 
 

 
後書き
ラウラはドジっ子うっかり娘の称号を手に入れた!

ラウラ「これはどういう意味なのだ?一夏、どんな意味なのだ?」

一夏「あ~・・・女の子にとっては良いキャラじゃないのか?」 
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