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IS 〈インフィニット・ストラトス〉×トリコ 食を探求する夏の毒!

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駆け引き

「いやぁぁあああ!!」
「はぁあああああ!!」

第三アリーナでは、1組の龍神 一夏と2組の鳳 鈴音がアリーナに立ち戦いを繰り広げていた。

「ブレイズサイズ!!」

一夏は拳を手刀をにし、少し曲げるとそれを鈴目掛けて振り下ろした。鈴はたとえ手刀であったとしても油断せずに双天牙月で受け止める。そして連結を解除させて両手に持ち直しそのまま右で一夏の攻撃を受け流して、左の得物で一夏の胸を狙った。

「そう簡単に取らせねぇぞ!!」

一夏は左手を右と同じく手刀するが、今度は真直ぐとピンと伸ばしていた。まるで槍を思わせるほどの真直ぐさだった。

「ブレイズランス!」

ギィイン!!

双天牙月は一夏の胸の前で停止した。一夏のブレイズランスが胸の前で遮り、動きを止めたのだ。鈴は悔しそうな表情など浮かべずに笑っていた。

「もう少しだったのに残念ね、でもまだ続けられるわね。さあやるわよ」
「おう、全力でお前の勝利邪魔してやる♪」
「言ってなさい!」

鈴は得物を思いっきりうえへ振りぬいた。一夏はおおっっと小さな声を上げる、それと同時に一夏の腕は上へとはじかれる。鈴はその隙に膝蹴りを一夏の腹に打ち込む。

「どうよっ!!」
「おおう、中々の蹴りだけど、まだまだあまぁい!!」

一夏は腹を一旦引っ込めて思いっきり力をこめて鈴を吹き飛ばす。鈴は吹き飛ばされながらも冷静に衝撃砲を発射する。が一夏は防御の構えもせずに衝撃砲を受け止める。鈴は着地すると地面を蹴り、その勢いも利用して一気に加速する。そして衝撃砲を連射して一夏に身動きをさせないようにし、真正面から双天牙月で突き刺そうとする。

「中々だけど、終わりにしよう。ブレイズ・・・・クラッシャー!!!」

そう言うと腕を大きく広げる一夏、腕は大きく音を立てながら燃え上がっていき火柱ともいえるレベルにまで燃え上がる。それを流れるような動作で頭の上へ持っていき、炎を一つにすると胸の前に持ってきて右手にまとわせる。そしてそのまま地面に拳を振り下ろした。

「俺にこの技を使わせた事を光栄に思え!ブレイズクラッシャーから、ブレイズ・・・ウォォォオオル!!!」

拳を振り下ろした部分から炎が溢れ出していき地面へ浸透していく。地面の色が次第に変化していき、そして、爆発とともに一夏の周囲を取り囲むような巨大な業火の壁が出来上がる。ブレイズクラッシャーの全てを破壊する爆発的な破壊力を秘めた壁、ブレイズクラッシュウォールと名づけるべきか。その壁は徐々に広がっていき、遂には鈴をも飲み込んだ。

そして大爆発が起きる・・・

「あ~あ・・・」

爆発が終わり、爆煙が晴れるとそこには仰向けになっているが清々しい顔をしている鈴と、そんな鈴を横で座ってみている一夏がいた。

「あんた強いわね一夏、私の負けね」
「そうだな、でも楽しかったぜ?まさかブレイズクラッシャーを使う事になるとは思わなかった」
「ふふふっ、なっアンタにそこまで言わせたならいっか!」
「そうだな。んじゃ飯にでもすっか!いい戦いが出来た礼だ、うめぇもんご馳走してやるよ」
「本当!?」
「おう、丁度この後で皆に料理をご馳走する約束があったからな。絶対に来いよ?」
「美味しい食事にありつけるなら絶対にいくわよ!!でも不味かったら承知しないわよ?」
「任せろ!!」

そう言って一夏は鈴の頭を少々乱暴に撫でてからアリーナから出て行った。鈴は少しの間寝転んだままアリーナに居続けた。

「にして、あいつは私の知ってる一夏じゃないみたいね。最初こそ間違ったけど、よくよく考えればあいつが二十歳過ぎになる訳ないし、他人の空似って奴か」

どうやら鈴は箒とは違って完全に自分が知っている一夏と、今いる一夏は別の人物だと確信したようだ。

「世界には同じ顔の人間が3人居るって話もあるしね。きっとそうに決まってるわ、それにあの一夏は鈍感でもなかったし。さてと、美味しい食事といきますか」

鈴は身体を起こして立ち上がった。するとお腹がぐっ~っとなった、かなり激しい戦いをしていたからか気付かぬ合間に空腹になっていたようだ。鈴はそのまま食堂へと向かうが、不思議と足取りが軽かった。そして食堂に辿り着くと直ぐ聞こえてきたのは・・・

「「「「「おいし~~~!!!!!」」」」」
「・・・え?」

食堂には1年全員が勢ぞろいしており、食堂のテーブルには所狭しと大量の料理が置かれていた。お寿司にステーキにポタージュ、シャーベットにスパゲッティ、スープ、サラダ、様々な料理が置かれてバイキング形式のパーティ会場になっていた。

「すっごい・・・」
「おっ、来たな~」

鈴が目の前の光景に圧倒されているとコック帽に白い調理服を着ている一夏が料理を更に盛って、持ってきた。

「凄い光景ね・・・」
「まあね、鈴と戦う前に仕込みをしてたし。後は仕上げの作業だけさ、それとこれ味見してくれないか?俺の自信作なんだか」
「あっ有難う」

鈴はそれを受け取った。それは豚肉を赤ワインで煮込み、ある工程を加えた料理。鈴はそれを一緒に渡されたナイフとフォークで一口サイズに切り分けて口に運ぶ。

「!!!な、にこれ・・・」
「どうかな?豚肉の赤ワイン煮込みは?」
「お、美味しすぎるわ!!豚肉からあふれ出す肉汁とソースが絶妙にマッチして何この爽快感!?この豪快さもありながら喉を通る度に巻き起こる爽快感と幸福感!最高よこれ!!」
「おっしゃ、試作品だったんだけど良い出来みたいだな。さてまだオススメの料理はあるから俺が説明しながら巡ろうか」
「是非ともお願いするわ!!」

鈴は無意識のうちに料理を完食してしまい、一夏の後に続いて料理の山へと歩いていく。

「うわぁ!!なにこれ料理の山は!?ねぇねぇこの刺身は一体何の奴なの!?」
「そいつはIGOで品種改良されたマグロだな、試しに使ってくれって言われたから使ってみた」
「おいひ~!!」
「ついでにこっちは俺が提案した栽培法で作った米を使った炒飯な」
「あ~んこれもいいわ~!!」

鈴は一夏とともに食堂を巡って一夏が作った料理に舌鼓を打っていた。どの料理も美味で鈴は幸せいっぱいで終始笑顔だった。そして一夏とともにあるスパゲッティを取った所で

「辛っ!?」

鈴はとても食欲を誘う刺激的なにおいがするスパゲッティを一夏の分と自分の分を確保して料理を一口含んだ途端、悲鳴を上げた。そのスパゲッティは辛さが持ち味なのだ、ニンニクや唐辛子、山椒に様々なスパイス、そして4種類の特殊な食材を使っていた。爪先までまっかになる鷹の蹄、赤鬼のように真っ赤になるアカオニンニク、口からマグマが出るとまで言われるほど辛いボルケーノパスタ、そして全身が赤く輝くとまで言われている炎の妖精の涙。これらの食材を用いて作ったパスタ、激辛ぺぺロンチーノ、通称『ヴォルカニックパスタ』。

「ああやっぱり辛すぎたか、辛いなら残しても良いんだぞ?後で俺がキッチリ処分(くう)から」
「そ、それには及ばないわ・・・!私は出された食事は全部食べるようにしてるのよ・・・!残すなんて私のプライドが・・・アア駄目~!!かりゃぁぁあああああい!!!!」

一夏は辛さに百面相をする鈴を見ながら平然とヴォルカニックパスタを口に含む。全く辛そうにする事も無く食べ続ける。その光景に鈴の負けず嫌いにも火がついた。

『ま、負けてたまるもんですか!!』

っと意気込んで再びパスタに挑むが、「やっぱりかりゃぁぁああい!!!」っといって水に手を伸ばす。

「止めといたらどうだ?他の料理持ってきても良いし」
「確かに辛いわ・・・でもこの辛さにやみつきになっちゃうのよぉぉ・・・このスパゲッティが美味しいのが悪いのよぉぉお・・・」

そして全身を赤くしながらパスタを一気にすする鈴、顔が汗だくになりボタボタと大粒の汗が落ちながらもパスタを食べる手を休めない。そして遂に食べきったのだ

「美味しい!食べれば食べるほどに食欲が増進されていって・・・この味に目覚めたわぁああ!!!!」

そして鈴は再びヴォルカニックパスタを取ってこようとするが、大人気らしく既に無くなっているのを見ると悲しそうに一夏をみる。明らかにもっと食べたいと要求している、をすくめて一夏竦めて

「解った解ったもっと作ってくるから泣くな」
「やったぁ!一夏大好き!」
「現金なこった・・・」 
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