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ソードアート・オンライン~冥界を司る女神と平和の創り手~

作者:ほにゃ~
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第5話 平和の創り手との出会い

「ここか」

重々しい扉を前に立ち、装備を確認する。

パイソン二丁と弾がリロード10回分、ブラズマグレネード3つとツインフォトンソード後は回復キットが2つか

まぁ、このぐらいなら何とかなるでしょう。

「よし、行くか」

扉を開け何かに入る。

中は暗く、音一つしなかった。

クリーチャーはどこだ?

その瞬間、後ろの扉が閉まり、部屋に明かりがつく。

そこはまるで闘技場のような場所で、地面は土だ。

そして、目の前には犬がいた。

ただの犬じゃない。

全長3メートルで重さが100㎏はありそうな犬。

しかも、言葉で言い表せないほどグロイ見た目をしている。

「あれが、特殊なクリーチャーか。見た目グロッ」

銃を構える前にクリーチャーは俺を察知し、襲い掛かってくる。

右側に転がるようにして攻撃を躱しパイソンをクリーチャーの体に向け撃つ。

撃った弾は体に当たるがクリーチャーの表面は固く簡単に弾かれた。

「これは骨が折れそうだ」

ひたすら銃を撃ちまくりクリーチャーの弱点を探し続ける。

二回目のリロードを終えた所でクリーチャーが口から得体のしれない黄白色の粘液を掃き出し、慌てて後ろに下がる。

口から次々と粘液が吐かれるが俺はAGI型の為物ともせず避けれる。

もっともあの粘液はスピードも遅く、モーションも分かりやすいのでSTR型のプレイヤーでも避けるのはたやすい。

徐々に距離を詰め、アバダーの大きさを活かし下に潜りこむ。

予想通り、腹の下は完全に無防備だった。

そこに二丁の銃を向け弾をあるだけぶち込む。

図体がでかいため、動きが鈍く攻撃し放題だ。

全ての弾を撃ち尽くすがクリーチャーのHPはまだ4割程残ってる。

弾切れになった銃を放り投げそのまま首を絞める。

軽業スキルと軍隊格闘スキルの二つを駆使し、首をひねるように絞める。

HPは残り3割。

「これで、終わり」

口を無理やりこじ開け、その中にスタングレネード3つを放り込む。

その時、力が緩み右腕を食いちぎられる。

無くなった右腕を押さえながら後ろに下がり、待つごと数秒、クリーチャーの口の中が一瞬光ったと思ったらそのまま轟音と閃光と共に爆発した。

そして残りのHPも全部吹っ飛びクリーチャーは跡形もなく消えた。

「勝てた。ふぅ~…………そう言えば何ドロップしたかな?」

ウィンドウを開き調べるとコルト・SAA(ピースメーカー)が二丁ドロップしていた。

コルト・SAAって確か連射力が世界で一、ニを争う骨董品レベルのリボルバー銃だな。

俺はAGI型だし、相性がいいな。

よし、メインをパイソンからコルト・SAAに変えよう。

ウィンドウを開き、パイソンを仕舞いコルト・SAAの方に変える。

パイソンより威力は劣るが俺の戦闘スタイルでは威力よりもスピードと精密射撃だからあまり関係ないな。

「グロッケンに戻ろ」

来た道を辿りグロッケンまで戻ろうとするが、途中でグロッケンまで戻るための足が無いことに気付いた。

歩いたら3時間はかかるからな。

かといってフィールドでログアウトすると暫くアバターがその場に残るし、そこを襲われたりして、折角のアイテムや装備を奪われるのも嫌だし、歩いて帰るか。

睡眠時間を削る覚悟で戻ろうとすると何処からかバギーの音が聞こえた。

聞こえた方に顔を向けると今日倒した連中がバギーにブローニングM2やガトリングを搭載してやって来た。

「また懲りずに来たんだ」

「うるせぇー!このまま引き下がれるか!いくらお前でも機関銃での一斉掃射されたら一溜りも無いだろ!」

弱ったな。

さっきの戦いで使えるのがコルト・SAA(総弾数 二丁で12発)とツインフォトンソードのみだ。

まぁ、それでも、要は戦い方だけどね。

「撃て!」

二台のバギーに積まれた重機関銃と他のプレイヤーがもつ機関銃から一斉に弾が発射され俺の周囲は弾幕の嵐となった。

後ろに下がりながら弾丸の嵐を避け続けながら打開策を探す。

ブローニングM2が積まれてるバギーには3人、ガトリングが積まれてるバギーには5人、後2人は?

索敵スキルを発動し探すと、近くの建物から反応が二つあった。

おそらく、狙撃銃による後方支援、もう一人は観測スキルを習得してる観測者か………

観測スキルは狙撃銃の命中率を上げる効果があるが、観測スキルを使用するには双眼鏡が必要で必然的に狙撃銃は持てない。

その代り観測スキルは範囲効果で、観測スキルを発動したとき周りの狙撃銃を装備したプレイヤーの命中率を上げるので観測者と狙撃手というペアができる。

しかし、観測スキルには一つ穴がある。

それは、観測スキルを持った観測者が常に敵を補足しないといけないということだ。

なら、こうしよう

狙撃手と観測者が隠れている建物まで一気に走る。

幸い、弾幕による砂煙のお陰で俺が移動したことには気づいてない。

そのまま、アバターの大きさを利用し、物陰から物陰に移動し、建物の入り口に着く。

すぐさま階段を駆け上り、最上階の部屋の着く。

観測者が双眼鏡を使いながら俺を探している。

狙撃手が持っている銃は初期タイプのドラグノフだ。

良い銃だな。

フォトンソードのスイッチを入れ、そのまま観測者に目掛け投げつける。

飛ばされたフォトンソードは観測者の頭に刺さり、その体を破壊する。

観測者が殺されたことに気付き慌てて腰のベレッタを抜く狙撃手だが、その判断はまずかった。

するなら、仲間に連絡を入れるべきだな。

銃を抜きこっちに向け発砲する前に俺は狙撃手の目の前に移動し、もう一つのフォトンソードで斬りつける。

狙撃手もその体を破壊されその場にドラグノフを落とす。

良い物がドロップしたな。

ちなみに観測者からはスモーク弾をドロップした。

窓から顔を出すとちょうど下の連中も俺がいないことに気付き慌てていた。

俺は窓の縁に足を掛けそして、飛んだ。

下に落ちながら両手にコルト・SAAを握る。

そして、ブローニングM2が積まれてるバギーの3人に向け銃を撃つ12発の弾丸は2人のプレイヤーの額と喉元のに2発ずつと両目に1発ずつ撃ちこむ。

クリティカルの為2人のプレイヤーは死亡。

操縦席にいたプレイヤーは慌てて銃座に移動するがこっちのほうが早く、そのままフォトンソードで頭を撥ね飛ばした。

そして、ブローニングM2でガトリングが積まれたバギーに全弾ぶち込んだ。

50口径の弾丸を大量にぶち込まれ残りの5人は直ぐに死亡し、おまけにバギーは爆発し、炎上した。

あれってレンタルだよな?

たしか一日5000クレジットで延滞一日おきに1000クレジットで破壊したら5万クレジットの罰金だったよな。

おまけにガトリングも破壊したし、かなり大赤字だな。

まぁ、関係ないや。

お陰で帰りの足はゲットできたし。

「帰ろっと」

バギーを発進させグロッケンに帰る。

グロッケンに着くと連中からドロップしたMP5とナイツSR-16、ベレッタやグロック17(合計 7丁)とブローニングM2を売却し合計5万6200クレジットを貰った。

ドラグノフは気に入ったので貰っとく事にした。

「ふぅ、金も稼げたし、いい武器もゲットしたし、そろそろ落ちるか」

メニューを操作し、ログアウトボタンをタップし、落ちる。


























目を開けるとそこそこ見慣れた天井だった。

壁に掛かった時計を見ると午前0時を少し回ったところだった。

そろそろ寝ないとな。

冷蔵庫から麦茶を取り出し飲み、シャワーを浴びてベットに入るとすぐに眠気がきた。

明日は、休みだし、何しよっかな

詩乃誘って遊びに行くのもいいかな
 
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