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ゲルググSEED DESTINY

作者:BK201
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第一話 微妙な改変と原作開始

トライアルで、結果的に量産化は見送られてしまった。いや、量産化は行われるんだが、次期量産機の主力MSの座は奪えなかったのだ。考えてみれば当然かもしれない。ゲルググ初期型と量産型のA型までしか完成してなかったのだから、汎用性の高さではバックパックの交換が出来るザクの方が上と言えるのだ。
とはいえ開発主任の座を収めた俺はゲルググのバリエーションを開発するために色々と行動し始めている。

「―――というわけで、エース用のカスタムタイプを製作するからそれらのテストパイロットの候補になってほしいんだ、マーレさん」

今現在、俺はテストパイロットとして実力の在りそうな相手を探して、スカウトしている。彼、マーレ・ストロードのことは少しだけだが、覚えてはいる。確か、アビスのテストパイロットで撃たれてた人だ。ジャーナリストの話の漫画を読んだ時に俺の中では一番印象に残ってた人だから覚えている。
まあ、折角実力があるのだから、アニメ初期で退場してほしくないのだ。ちなみにまだ、セカンドシリーズのテストパイロットの選出は済んでいない。それどころかセカンドシリーズの機体すらまだできていないはずだ。ザクの量産が始まったばかりなのだし。

「ほう、俺を選ぶとはな。中々話が分かってるじゃないか。この新型機、確かゲルググだったか?良いだろう、受けてやる」

インパルスがまだ出てないから、インパルスに対する執着心もなく、スカウト自体は非常に簡単に済んだ。この辺りのフットワークの軽さは個人主義の強いプラントならではだと思う。
彼はアビスのパイロットだったはずだから、おそらく射撃系の能力が特に高いと思い、B型よりも先にゲルググC型を造ることとなった。彼本人の要望にも応えて、出来るだけ殲滅性の高い武器も製作する。

「さて、キャノンタイプのC型は彼で良いとして、他タイプはどうするべきか?」

実力的に高い評価を受けているのはコートニー・ヒエロニムスやイザーク・ジュール、ディアッカ・エルスマンといった、原作でも出てきたような人物などが資料に載っている人物では多い。しかし、やはりそういう人物には得てしてスカウトしにくいものがある。
特にコートニーは高い空間認識能力を持っているせいか、既にカオスガンダムの原型のような機体の製作に掛かっているらしい。

「やはり、シンに頼むしかないかな」

何度も頼むのは気が引けるし、彼の時間を奪ってしまうんじゃないのかと思うものの、優秀なテストパイロットはやはり欲しいのだ。

「まてよ、どうせ、同期の人達はミネルバに乗る時もザクとかゲイツだったんだ。だったらこっちで機体の提供含めて参加させてもいいんじゃないか?」

レイやルナマリアは勿論のこと、最初の方でゲイツに乗っていた彼らだって、最新鋭艦に乗ったパイロットなのだから決して弱くはないはず。寧ろ不意打ちで、最新鋭機に対して旧式に乗っていたのだから当たり前の結果だったのではないだろうか。

「そうと決まれば―――」

先程マーレをスカウトした時にも言ったと思うが、ザフトは個人能力主義に近いためフットワークが軽い。そのため、アカデミー生とはいえ、軍人であれば正規の手順を踏む必要はあるものの個人の責任においてだが、こういったテストパイロットとして乗せることが出来る。
シンにテストパイロットとして参加しないかと、その旨を伝えるとともに同期からも何人かに呼びかけるように頼んでみた。勿論強制ではないため、最悪ゼロ人の可能性もあったのだが、その心配は杞憂で、結果としてシンを含めた五人の訓練生が参加することとなった。
マーレは訓練生と同格に見られているのかと多少不満をあらわにしていたものの、C型の専用機が開発されていたことと、実力の高さと年長者としての配慮によってそれなりに良い関係を築けていたようである。







「ほら、シン。折角なんだから皆で撮らないと」

桜が咲き誇る中でシン達は無事に卒業を迎え、シン、レイ、ルナマリアは赤服を着ている。シンはルナマリアに引っ張られながら写真を撮りに行くようだ。

「いやー、青春してるな。シン達も」

「そうか?うっとしがってるようにしか見えんが」

マーレと共に卒業式を祝いに来た俺たちは端の方で大人しくしながら見守っている。正直、マーレが一緒に来るとは思っていなかったのだが、彼らとは俺が思った以上に仲良くなっていたらしい。

「俺としては、ガキどものお守りをしなくなって清々するがな」

俺の周りにはどうして、こうツンデレキャラが多いんだろう。しかも男の。

「まあ、たまにはこういうのもいいんじゃないかな」

そうやって話してるとシン達がこちらに気が付き、こちらに向かってくる。

「クラウ、来てたのか!」

「来てたのか、は流石に酷くないか?お前らの卒業祝って態々来てやったんだぞ。とはいえ、折角の晴れ舞台だ。今日は俺が飯を奢ってやる。好きなもん言え!」

「マジで、ラッキー!」

「ヨウラン、そんなにはしゃがないの」

「でもいいんですか?私たちまで」

ヨウランが喜び、ルナマリアがそれをたしなめ、メイリンが構わないのかと聞いてくる。

「別にいいって。余裕ならあるしな。マーレだって来るだろ」

「フン、まあ、お前らだけじゃ心配だしついて行ってやるよ」

その後、俺たちは卒業記念の食事に行って、色々なことを話した。レイとルナマリアはザクのパイロットとして一時的に搭乗するモノの、機体の配備次第では、こちらのゲルググに乗ることになるらしい。
同じようにゲルググのテストパイロットとして手伝ってもらったショーンやデイルも可能ならゲルググに乗せてほしいとのことだ。こちらとしては優秀なパイロットはいくらでも欲しいし、手伝ってくれたのだから融通が利かせるように頼んでおくと言っておいた。
しかし、シンはわざわざセカンドシリーズの開発関係者から直接、テストパイロットの候補として選ばれたようだ。それを聞いた時、俺は思わずプライドの高いマーレが嫉妬するんじゃないかと思ったが、既にゲルググのエースパイロットという肩書があったことと、シンの実力を少なからず認め、後輩だったと言うことからか、そんな様子は見せなかった。
ガンダム強奪まであまり期間は残されていないが、事が起きる前に止める気はない。おそらくあれは議長が仕掛けたことなのだろうし。仮にそうじゃなくても事前にこそこそと動き回って変なこと勘ぐられたりしてもしょうがないのだ。
俺は俺が出来る範疇で自分の満足できる行動しかとるつもりはない。けどまあ、その中でシン達に対して助力するぐらいならいくらでも構わないとも思ってる。








ゲルググの正式な配備を受けることとなり、セカンドシリーズの正式パイロットにシンが選ばれザフトはまさに順風満帆な勢いの様子だ。ちなみにゲルググの型式番号はZGMF―14となっている。開発プランのみで頓挫していた本来の14ナンバーから奪い取ったものではあるものの、奇跡的にジオンの型式と同じものとなった。
そして俺は、ゲルググの機体報告の為に議長に話をすることになっていた。どうやら、トライアルの際に議長が推薦したせいか、報告義務などを議長に直接行う事になったらしい。

「―――以上の条件により、タイプは基本タイプのA型を中心とし、
指揮官機用に全体的性能を高めたS型。
高機動戦や近接戦を想定した最も機動力の高いB型。
火力支援を中心としたC型。この機体はゲルググのテストパイロットリーダーのマーレ・ストロード専用機の元となっている機体です。
B型と同じ様に機動力を高めつつも狙撃戦を想定し、尚且つビームマシンガンを装備しているJG型。
地上戦を想定して、砂漠戦でも対応可能なチューニングしているG型。
最後に海戦用のF型。これらが現在完成している機体であると同時に、今後のゲルググの基盤となりうる機体です」

「そうか、確かミネルバに配属されることになるのはA型が二機にB型とC型が一機ずつだったね。
それらの機体はすぐにタイプを変更させることは可能なのかい?」

「流石にインパルスのようにすぐに換装することは出来ませんが、艦内でもそれなりの設備が可能であれば変更は可能です。その為ミネルバには予備としてC型とF型の配備をしています」

流石に完全に地上用のG型を配備するのは無理だった。そんなデッドスペースを作るくらいなら、インパルスのパーツを入れるべきだろうし。F型が配備できた理由は海戦用とはいえ宇宙でも使用可能だったためだ。

「ありがとう、まさか君が私に直接報告に来ることになるとは思ってなかったが、実にわかりやすい説明だったよ」

むしろ、それはこちらの台詞だ。なんで俺が態々、しかも議長本人に報告しなくちゃならないんだ。別に議長も断ればいいだろうに。

「いえ、それでは報告も済みましたし、議長も忙しいでしょうから「それなのだが、少し時間を貰えないかな」……はい?」

態々議長に呼び止められる。ゲルググの報告以外に俺が議長と話すべきことなんてないはずだが。

「君は確か、オーブ出身だったね」

「はい、そうですけど―――」

「丁度よかった。実はね、オーブの方から極秘会談が持ち込まれていてね。代表首長直々に来て頂いているんだ」

ちょ、それ思いっきり原作。ていうかなんで一開発主任に過ぎない俺に極秘会談のこと言っちゃうの!?不味いでしょうに、色々とさあ。

「そこでね、彼らにもこのアーモリーワンの様子を見てもらおうと思うのだが、私としては現場にいる人の声も聞いてほしいと思っていてね」

つまりは、俺にオーブの代表に対して説明しろってことなのね。これはほぼ確実に強制だよな。はあ、仕方がないか。

「分かりました。謹んでお受けいたします」

「頼むよ、クラウ・ハーケン君」







「―――つまり、今あなた方の目に映っている緑の機体、ザクはあらゆる環境にすぐさま対応できるように武装の換装を可能としており、これは二年前に連合が開発したストライクと呼ばれる機体を参考にしている部分があります。
何故、このような仕様にしているかに関しては、戦争が終わり、ユニウス条約によって保有機体数の制限、軍縮化が進んだためです。そのため、機体一機当たりに求められる条件が大きくなり、換装という形で汎用性だけでなく、局地的な対応を求めることを主軸として開発されたのです。ですから―――」

とまあ、俺は今現在もオーブのカガリ・ユラ・アスハとアスラン・ザラに対し、軍の在り方の説明をしている。まあ、ジャーナリストにも話してることだし、殆どのことは話しても問題ないんだよな、実際。
とはいえアスランの方はともかくカガリ首相の方は議長に突っかかって話を聞いていない。俺としてもその方が気が楽だからいいんだけどさ。

「―――だが強すぎる力はまた争いを呼ぶ!」

「いいえ姫。争いが無くならぬから、力が必要なのです―――」

あーこの名言が出たということはやっぱり―――
そう思った瞬間、爆発が起こる。

「議長!」
「カガリ!」

俺とアスランは同時に危険を回避するために呼びかける。

「―――な、何が!?」

カガリ首相がそう言って倒れていた体を起こす。俺はすぐさま視線を周囲に巡らせて、脱出に使えそうなものを探す。MSは却下。徒歩も遠い。車の類は―――とあった。

「議長!カガリ首相!あそこの車を使います。少々遠いですが本部の方まで―――」

「分かった!さあ姫、こちらへ」

そう言って、移動しようとした瞬間、近くにいたゲイツRが撃ちぬかれ、爆発し、建物が崩れる。そのせいで議長の方は無事を確認できたものの、カガリ首相とアスランの二人とははぐれてしまう。

「!?」

「―――あれは!?」

議長が驚愕の声を上げながら、ゲイツRを撃ちぬいた機体を見る。その機体はやはりと言うべきか、セカンドシリーズの三機であった。
 
 

 
後書き
というわけでアビスのパイロットのマーレ・ストロードさんの登場。原作でも死なないでデスティニーインパルスに乗るんだけどクラウはそのこと忘れてます。まさに高い記憶能力(笑)の状態です。

M型をF型にJ型をJG型に修正しました。混乱させてしまったようで申し訳ないです。 
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