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俺と現実とファンタジー

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part8 更なる発覚 そして 逆転

 
前書き



 

 
「大人しく散れ!モブ転生者!」 バシュシュシュシュシュシュシュッ!

王の財宝からいくつもの武器が放たれる!

「ぐ…おおっ!」 ババッ!

ズドドドドドドドドドゴォッ!

危ねぇ!今のもやばかっ『バシュシュシュッ!』
……って、また来たぁ!?

「くそったれぇ!!」 バッ!

今度は、さっきより力を込めて跳んだ!

ドゴゴゴォッ!

くそっ……キリがねえ!どんだけあるんだよ、宝具!


「ぜぇ……まだかぁ!シャグリーン!」
「すまぬ!まだじゃ!ええぃ!」

まだか……まだなのかよ……っ!

「我が散れと言ってるんだ!言うとおりに散らんか、モブ転生者!」 バシュシュシュシュシュッ!

広範囲に宝具が射出された!

「お断りだ!!後、モブ、モブ、うるせぇ!」 ダダッ!

今度は跳んだらまずい!走らねえと!

ズゴゴゴゴゴオッ!!

「ぬおおぉっ!?これ!こちらにも来たではないか!
さっさとそいつをなんとかs『ドゴォッ!』ぬおぉ!?危ないのじゃぁ!?」
「無茶言うんじゃねぇ!
こっちは避けるので精一っp『バシュシュシュシュシュッ!』うおおぁっ!?」 ダダダッ!バッ!

さっきから跳んだり走ったりで中々近づけねぇんだよ!

ズドドドドゴゴゴォッ!!

…ぜぇ…ぜぇ…くそっ……がぁ……!
……近付くことさえ出来れば…そうすれば…
一方通行(アクセラレータ)の能力なんざ無効化できるから、あとは殴るだけ…だってのに…!

……ん?…攻撃が止んだな……でも…
王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)は開いたままだ…
…何故……?

「これは……我としたことが……済まぬことをしたな……」

なんだ……?俺が弱ぇから…同情してんのか……?
ふざけんn

「イレギュラーとはいえ…我に惚れる予定の…
…こんな可憐な少女を攻撃してしまうとはな……」

シャグリーンの方に目がいったからかよ!?
そして我に惚れる『予定』ってなんだよ!?頭イカレてんのかぃ!
つーか、こいつ、単なる女好きか!?

「あ、わしはお主に惚れる予定なんぞ無いz」
「可哀想に……そのモブに心を操られているのか…
だから我をそんな目で見てしまうのだな……」
「…聞いとらんな、この馬鹿たれは……」

思い込み強すぎるだろ!
お前が武器を放ったせいだってのに!

「モブのくせに…このような可憐な少女を傷つけるなど…!
許さんぞ!モブがぁ!」

だから傷つけてんのはお前だろうが!
そして、モブ、モブ、喧しいんだっての!!

「少女よ……今解放してやるぞ…『キイイィィン…』はあっ!」 バシュシュシュシュシュ!

やばい………って、全部見当違いの方向に放った?

「お前、いったいどこに投げて……」
「馬鹿たれ!早よ動かんか!」
「…ってうおぉ!?」

瓦礫が飛んできたぁ!?

ドゴゴゴゴォ!

ふう……危なかっ……
…いや、やばい!瓦礫で逃げ場がねぇ!?

「ふっ…今度こそ…散れっ!」 バシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ!!

大量の宝具が俺めがけて飛んできた!

「翔太ぁ!?」
「ぐ……うおおぉ!!」

意味ねぇかもしれねえけどっ!ガードだ!


ドガガガガガ『コキン』ガガガガガ『カシャン』ガガガガガ『キィン』ガガガガ!



……時々聞こえるこの間抜けた音はなんだよ!
……って、うおっ!やばい当たるっ!

カシャン……

…当たった瞬間、地面に落ちた?どういうことだ、これ?

「何じゃ……? 何が起きとるんじゃ……?」
「何故だ!何故当たっているのにモブ転生者は傷ついていない!?」

…俺の能力は『ファンタジーの無効化』なのに……
……あ、そうか!そういうことか!

「……そりゃそうだよな!あんな風に武器が飛んで来るなんざ、『腕組んで念じるだけ』で
武器が飛んでいくなんざ現実では『ありえない』よな!なぁんだ、そういうことか!」

そうとわかりゃぁ……反撃だ!

「そういうことか!良いぞ、翔太!ぶん殴ってやれ!」
「ああ!言われずともな!」

今までの分……熨斗つけて返してやるぁ!

「舐めるな!要は自分で投げればいいだけの話だ!」

金髪オッドアイがでかい槍の宝具を振りかぶって投げた!
けど、それは悪手だぜ!

「おらっ!」 ガコン!
「ほ、宝具を、我が投げた宝具を叩き落としただとぉ!?」

へっ、とことん甘いんだよお前は!
ろくに鍛えてねぇモヤシみたいなその体で
そんなでかい槍は投げられねぇよ!

「よぉ、やっとお近づきになれたな」 ガシッ

俺は金髪オッドアイの胸ぐらを掴む

「ぐっ!? は、離せぇ!」

離せだと?
やっと掴んだんだ!
離す訳ねぇだろ!

「何故だぁ!何故我がこんなモブごときにぃ!」
「モブ、モブ、うるせぇ!世の中に目立たない人はいても、唯そこにいるだけの人なんて
いねえんだよ!ちゃんと役目果たしてんだ!お前の都合で勝手に決めるな!
現実舐めんな!ファンタジー!」

俺は今までのイラついた感情も込めて、全力で拳を振り抜いた!

バッゴォッ!

「なばぁ………っ」 ドザァッ

一撃で気絶したのか金髪オッドアイは立ち上がっては来なかった…









「本当にお疲れ様じゃ、翔太……
…まさか、あんなモノまで無効化するとはのぉ」
「ああ、自分でも驚きだ……」

だー……転生初日でめっちゃ疲れた……









「ほれ、早ようこと寝床を探すぞ」


「だぁっ!そのこと忘れてたぁっ!?」


 
 

 
後書き
だんだんと(ファンタジーに対して)チートになってきたような…… 
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