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俺と現実とファンタジー

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part5 登校 そして 邂逅

 
前書き
※原作では、既にレイナーレ戦を終えたあとです 

 
……やってきました、駒王学園…

「テンション低いのぉ!暗すぎじゃ!」
「当たり前だ……なんだよ、俺の能力……」
「何落ち込んどるんじゃ、ものすごく強い力じゃろうが
何が不満なんじゃ」

何が不満だと……?そんなもの………

「ファンタジーな戦いができないからだぁ!」
「何ゆうとるか、ファンタジーの無効化も、十分ファンタジーじゃろ」
「違うっての!俺がしたかったのは魔法やらなんやらを片っ端から消していって
鉄甲で相手をぶん殴ることじゃなくて、地味でもいいから魔法とか異能とか使った戦いを
することだっての!」

それによぉ……

「俺の能力って、相手が強ければ強いほど、勝率が上がるくせに、
近所の不良に鉄パイプで殴られれば最悪終わりっていう訳わかんねぇ力だし!」
「確かに、お主は神様、仏様、魔神様の類にはほとんど余裕で勝てるが、不良チームとか強盗とか
暴走族とかには抵抗する間もなく、ボコボコにされるの
そう考えると随分とヘンテコな能力じゃよな…」

もういいや……これ以上続けても無駄だし……魔法とか使いたかったけど、いいや……

「それよりも、俺の力の効果範囲とか、その他もろもろしりたいんだがよ……」
「うむ、ちょっと待っておれ……」

シャグリーンが俺に手をかざし、目を閉じた……手から淡い光が出ている

「よしわかったぞ、お主の能力の詳細が
まず……

効果範囲は全身のようじゃの」

全身か……なら攻撃する部位を考えなくていいな

「更にこの能力はまだまだ成長するようじゃぞ!」

……は………?

「面白いの!楽しみじゃの!」


せ、成長ぅ!?この能力がぁ!?

「ちょ、ちょっと待てよ!?今のままでも十分どころか反則なのにまだ上があるってか!?」
「そうじゃよ」
「いやいやいや!このトンデモ能力がどう成長するってんだよ!?」
「そんなことしらんわ、大まかなことしか調べられんのじゃ」

この……この『ファンタジー無効化』能力が、更に成長する……?
…考えただけで恐ろしくなってきたんだが……

「と、とりあえず駒王学園の職員室いって、転校手続きしないとな!」
「無理やり別の話に持っていくほど怖い想像に行き当たったようじゃな……」
「えーと……校舎は…あ!あれだな!」
「え?ちょ、待て翔太お主が指さしとるんは…」
「じゃぁ、いってくる!」

クラスの奴ら、俺を受け入れてくれるといいな……
いい奴らでありますように!








……しかし、隣のあの建物はなんだ?


「…お主が指さしていたのは『旧校舎』なんじゃが……」


まあ、あんな建物が校舎なわけないよな、俺のいた学校も周りの学校も
あんな風にボロだったしな!













「……ただの人間が結界を打ち消しただと…?」
「……あなた、いったい何者……?」
「お…お前は、あの時の……」
「私ですら……力を感じなかった……」
「………」
「え?何なんすか?何がどうしたんすか?」
「あの~部長さんたち……顔が怖いですよ……?」
「……あらあら……これは……」





ちょっと待て!誰こいつら!?

 
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