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勇者指令ダグオンA's

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第七話 必殺!合体破り

「う~む」

エイリアン達は地球の勇者たちのことを検証していた。

「今までの宇宙人は奴等を惜しいところまで追い詰めた。だが」

その後合体により宇宙人が敗れていったのを映像で確認する。

「奴等は合体すると一発逆転する」

他の宇宙人たちも同じ意見だった。そして一人の宇宙人が閃いた。

「じゃあ、奴等を合体させなければいいんじゃ」

「それだーーーー!!!」

宇宙人たちは合体について研究し始めた。

第七話 必殺!合体破り

「ふぅわ~」

現在力たちは美術の授業で写生をしていた。絵を描くのが苦手な力にとってはあまりにも退屈な授業だった。

「眠そうやね力君」

「俺絵はあまり得意じゃねえんだよ」

「まぁぶきっちょやからなあ」

はやてがいつもどおり茶化すと力の表情が変わった。力は持っていたボールペンをある方向に投げつけた。

「な!なんや!!おっかない顔して」

「いやなんでもねえ」




「へぇ~やるじゃん」


放課後力たちは帰り支度をしていた。

「力君!これからゲーセンいかへん?新しいゲームは入ったって」

「ああ、悪い俺ちょっと用事」

力ははやての誘いを断るとブレイブエラゴで学校から遠く離れた裏山に来ていた。森を散策する力はあるものを見つけた。

「やっぱりな」

力が地面を見ると先ほど力が投げたボールペンが突き刺さったままの鋼鉄の監視衛星のようなものが転がっていた。そして力は振り向いた。

「・・・隠れてないで出てきたらどうだ?」

すると木の上から一人の赤い革ジャンの女性が舞い降りた。

「へぇ~すごいじゃん。ただの間抜け男かと思ってたけど・・・意外にやるじゃん」

「このおもちゃはお前のか?」

「よく気づいたね~500・・・いや800mは離れて監視してたつもりなんだけど。ね、ハチ」

〈全くです〉

ハチと呼んだ機械と雑談すると革ジャンの女は力を見て笑っていた。

「お前何者だ?」

「さぁ誰でしょう?自称六人目のヴォルケンリッターさん」

その言葉を聞いた瞬間。力は構えた。

「それとも宇宙警察機構のダグオンさんと言ったほうが良い?」

(こいつ・・・何者だ?)

「それとも・・・ハチを見て気づかない?」

力がハチを見るとそこには時空管理局のマークがあった。

「管理局の魔導師か?」

「ご名答!」

すると革ジャンの女はいきなり力に跳び蹴りを食らわせた。あまりの力に力は吹き飛ばされてしまった。

「がは!」

力の身体が巨木に叩き付けられると衝撃で巨木は折れた。

「お前!何のつもりだよ!!」

「ちょっとためさせてもらおうと思ってね!ああ、あたしの身体は魔力で強化してあるからダグテクター着けたほうが良いんじゃない?」

「・・・このやろう」

力は構えると喧嘩の体制に入った。力が普通の人間とは思えないほどのジャンプで拳を繰り出すが女は蹴り落とした。
「く!蹴り技か」

力の拳を見切りでかわしていく女。力の攻撃は鋭いが女は力の腕に軽く足を絡めるとその反動で蹴り飛ばした。出血しながら立ち上がる力。

「おりょー結構粘るじゃない」

「普段からはやてやらヴィータやらシグナムさんにど突きまわされてんだ・・・どうもそのせいか頑丈な身体になったみたいでね」

女は続けて蹴りの連撃を繰り広げると力は女の蹴りを捌きながら回避し始めた。女の蹴りを受け止める力。

「普通魔導師って呪文唱えてビームとかじゃねえのか?」

「生憎、人間には生まれ持ったキャラクターってのがあってね・・・あたしゃこっち系みたいなのよね」

「そうかよ!!」

「じゃあ魔法でも使おうかね」

その瞬間ベルカ式の魔法陣が作られた。それと同時に女の足が紅に染まる。

「朱雀・・・飛翔脚!!!」

その瞬間女の蹴りの連撃が舞のように降り注いだ。その姿は優美かつ華麗であった。

「ぐあああああああ!!!」

女の蹴りは見た目とは裏腹に凄まじい破壊力を秘めていた。力の身体が宙に浮くがただでやられる力ではなかった。

「てありゃ!!!」

力は咄嗟に女の左腕に組み付いた。お得意の関節技に持ち込むが女は魔力強化された肉体を打ち砕くのは並大抵ではない。

「くうううう!!のやろう!!」

「失せろ!!」

女は力を腕に絡めたまま地面に叩き付けた。あまりの衝撃にクレーターができた。

「いって~」

起き上がってくる力。だが身体はボロボロだった。女はそんな力を見て一言言った。

「へぇ~ただの最近のひ弱野郎かと思ったけど骨のある男じゃない」

「うるせえ。お前は何者だ!?」

力は女を睨み付けた。女は力の根性に敬意を評し自分の素性を明かすことにした。

「あたしは東飛鳥。海鳴担当の不良魔導師。階級は三等陸士。後見人はノルウェール一等空将」

「じいさんの部下かよ。なんでこんな真似しやがった」

傷だらけの力の言葉に飛鳥は一言答えた。

「あたしの信条は自分の目で見て自分で判断する・・・あんたがどの程度の男だか見極めたかっただけ」

「俺がダグオンだからか?」

「それもあるけど・・・ん?」

〈アラート!アラート!〉

飛鳥がハチから連絡を受けると宇宙人襲来の連絡だった。

「ほらほらさっさと行く!」

「釈然としねえけど」

力はダグコマンダーに手をかけた。

「トライダグオン!!」

力の身体を水色のダグテクターが構築していく。

「ブレイブリキ!!」

力はそのままブレイブエラゴに乗り込み現場に急行した。その姿を見送る飛鳥。

「さぁてがんばってもらいましょうかね」

その途端飛鳥の腕があらぬ方向に曲がった。魔力強化を解いたためダメージが蓄積されたようだ。

「やっぱりやるみたいね~あたしの左腕折ってくなんてねえ」

すると飛鳥はミッド式の魔方陣を展開すると治療に当たった。









「融合合体!!」

ブレイブエラゴが人型に変形するとブレイブリキと一体化した。

「ダグ!ブレイブ!!」

ダグブレイブになる力。すでに八神ファミリーとチームアルフェリスが集結していた。

『おそいでダグブレイブ!!』

『悪い悪い!って!なんじゃありゃ!!!』

ダグブレイブが空を見上げるとそこにはダグブレイブたちより遥かに巨大な戦艦があった。戦艦が人型に変形していく。

『やつら!本腰入れてきたってわけか!みんな!合体して一気に決めるぞ!!』

『おう!!』

全員が合体体制に入った。

『来ぉぉいブレイブローダー!!』

前線基地からブレイブローダーが発進される。

『勇者合体!!』

ブレイブローダーが人型に変形し胸部が展開した。

『うおおおおおおおおおお!!』

ダグブレイブがビークルモードになり胸部に収まろうとしたその瞬間戦艦からレーザーが発射された。回避運動を取るダグブレイブは合体する寸前で邪魔をされてしまった。

『なに!!』

合体が邪魔されたことに驚くダグブレイブ。

『『『時空合体!!』』』

チームアルフェリスも合体体制に入るが戦艦からレーザーが発射され組みあがる無防備のときを狙われた。

『『『くわあああああああ!!!』』』

『八神ファミリー!フォームアアップ!!古代合体!!』

八神ファミリーも合体体制に入るが戦艦から正確に無防備になる瞬間を狙われ合体を阻止されてしまった。

『どういうことや!!』

『合体の邪魔しちゃいけないって世界の原則なんだぞ!!!』

合体できないことに抗議するダグブレイブとはやて

『あれは!!サーチ!!』

ビルガーが戦艦をサーチするとそこにはレーダーのようなものがあった。

『あれは!!』

『だあああっははっははははは!!』

突然戦艦から音声が響いた。

『見たか!必殺合体破り!』

『合体破り??』

『我々はお前たちの合体を徹底的に分析したそして無防備なる数秒の隙を見つけたのだ!!』

淡々としゃべりだす宇宙人。

『そんなのありか?』

『そうだ!一か八か三対同時に合体するんだ!!』

ボルトの言葉に疑問が出た。

『なんで?』

『あのビームじゃ邪魔できるのは精々一体つまり同時に合体すれば』

『なるほど!3分の2の確立で合体できるっちゅうわけやな!』

『いくぜ!!『『勇者(時空)(古代)合体!!』』』

三対同時に合体を試みるが今度は戦艦からロボットが発進されピンポイントで邪魔に入る。

『くっそ!!ブレイブマグナム!!』

全員合体をあきらめ単体で戦うことにするがそれと同時に物量作戦に出た戦艦はロボットを繰り出してきた。合体もできず数に押される勇者たち。

『うあああああああああ』

『あああああああああああ』

『くっそこのままじゃ!!』

ダグブレイブにロボットの一撃が繰り出される瞬間。ひとつの影がロボットを蹴り上げた。その影とは飛鳥だった。

『お前!』

「全くそろそろ出番みたいね」

『出番ってどういう?』

飛鳥が左手を出した瞬間ダグブレイブは装着されているものに驚愕した。

『それは!!』

「トライダグオン!!」

飛鳥がダグコマンダーを起動させると飛鳥の身体に紅のダグテクターが装着された。フルフェイスのマスクが装着される。

「ウィザーアスカ!!」

飛鳥がウィザーアスカに姿を変えた。驚くダグブレイブ。

『お前!まさかもう一人のダグオンって』

「っそ。あたしちょっと待ってなウィザーロッド!!バズーカモード」

飛鳥は自身の武器であるウィザーロッドをバズーカモードにした瞬間ミッド式とベルカ式の魔方陣が展開された。

『うそ!!ミッド式とベルカ式を同時に使うなんて!!』

その場にいた八神ファミリーは驚いていた。エネルギーがチャージされるウィザーロッド。

「ビッグバンシュート!!」

飛鳥のオリジナル砲撃魔法ビックバンシュートがロボットを飲み込んだ。ダグテクターのままでもその強さに誰もが唖然とした。

「それじゃあ、あたしもウィザーエヴォーラ!!」

飛鳥のコールに赤いスポーツカーのダグビークルが現われた。

『まさか!』

「融合合体!!」

ウィザーエヴォーラが人型に変形すると飛鳥と一体化した。瞳が淡い緑に光る。

『ダグ!ウィザー!!!』

『なに!?』

その場にいた勇者たちだけでなく宇宙人も驚いた。宇宙人はダグウィザーに攻撃を仕掛けるが。

『ウィザーブレード!!』

ダグウィザーはベルカ式の魔方陣を繰り出すとウィザーブレードが光に包まれた。ロボットたちが襲い掛かってくるがダグウィザーはウィザーブレードを逆手に持った瞬間ロボットを全て両断した。

『つ、強い』

『あんた達そろそろ活躍しなさいよ』

『うるせえ!合体さえできれば』

『ああそう!じゃあ合体できるようにすればいいのね!!ウィザーウインガー!!』

ダグウィザーのコールに襲撃するシャトル。

『魔導合体!!』

ウィーザーウインガーが人型に変形し始めた。ちなみにエイリアンはダグウィザーはデータにないため合体の邪魔ができない。ダグウィザーが胸部に乗り込むと胸部が閉じヘッドが淡い緑に光った。

『ウィザーダグオン!!』

ウィザーダグオンはそのまま光り輝くと両手を掲げた。

『ウィザーフラッシャー!!』

ウィザーダグオンから拡散ビームが発射されると勇者たちを苦しめていたロボットたちを一掃した。そしてウィザーダグオンが飛行すると戦艦の外部にレーダーが見えた。

『あれか・・・合体の邪魔してたのは』

するとウィザーダグオンのバックパックが外れた。バックパックはキャノンモードに変形する。

『ウィザーキャノン!!シュート!!』

ウィザーキャノンの砲撃が戦艦の特殊レーダーを破壊した。

『おらみんな今だ!!』

『よし!勇者合体!!』

ブレイブローダーと合体するダグブレイブ。

『ブレイブダグオン!!』

『『『時空合体!!』』』

ガンザー、ビルガー、ボルトの順番に合体した。

『アルフェリスγ!!!』

『古代合体!!』

八神ファミリーが合体する。

『ファルビリオーン!!』

やっと合体できた勇者たち。

『あいつに活躍取られてばっかだからな!!一気に決めるぞ』

『『おう!!』』

ブレイブダグオン、アルフェリス、ファルビリオンが上昇した。

『一斉砲撃だ!』

『了解や!!』

『任せろ!!』

全員がフォーメーションに入るが空中で出遅れたブレイブダグオンに戦艦からの砲撃が浴びせられた。

『ぐあ!』

『ブレイブダグオン!』

『ったくしょうがないわね!!』

ブレイブダグオンが上昇したのを見計らったウィザーダグオンが持っていたバックパックを構えた。

『ブレイブダグオン!使いなさい!』

ウィザーダグオンがブレイブダグオンにバックパックを投げつけた。

『よし!翼合体!!』

ウィザーダグオンのバックパックがブレイブダグオンの翼になった。

『ウイングブレイブダグオン!!』

合体した瞬間ブレイブダグオンの空中適正が格段にアップしアルフェリスとファルビリオンのフォーメーションに加わった。

『ブレイブバースト!!』

『グラビティカノン!!!』

『スターライト・ブレイカー!!!』

三人の勇者の最大の遠距離攻撃が収束し凄まじいビームとなった。そのまま宇宙人の戦艦を飲み込んだ。




戦いが終わりブレイブリキとウィザーアスカが対峙していた。周りには八神家が並んでいる。

「・・・なんで助けた?」

「見ちゃいられなかったらね」

すると飛鳥は変身を解いた。その姿を見て驚愕するはやて。

「ひ!東さん」

「どうも。八神三等空佐」

「嘘やろ・・・東さん最低ランクのF-やん。それなのに何でミッドとベルカ式の両方使えた上にSクラスの砲撃に魔法剣・・・あれは」

「そんなの決まっているじゃないですか・・・・やってみたら出来たそれだけですよ」

それだけ言うと飛鳥は立ち去った。


 
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