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少年は魔人になるようです

作者:Hate・R
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第9話 魔人は軍隊と遊ぶようです

Side 愁磨


俺の撃破用二個大隊が来る前日、俺達三人はバッチリ認識阻害かけて

オスティアの町で普通に過ごしていた。


・・・あの後、俺達は朝起きてからまた話し合った。

大隊の魔法使い、総勢5576名。

これを本当に全て殺さなければいけないのか、と。

皆殺しにしなければ、旧世界での生活にも大きな支障が出るだろう。

だからと言って皆殺しにしては将来的に不利。

最悪、魔法世界には犠牲無しでは二度と入れない様になるかも知れない。


ならば全員を戦闘不能にしてしまえばいいのではないか、と。

しかしこれはとてつもなく難しい。

すでに悪い方向での『正義の魔法使い』が風潮になってしまっている。

つまり、強い奴ほど妄信的で、諦めが悪くなっている。総体的に、だが。


弱い、ただの魔法使いは魔法の発動媒体を壊してやればいい。

神官級の奴らは媒体を幾つも持っていて、上の奴ほど高価で壊しにくい。

大神官達はダイアモンドレベルの硬度を持つ装備を持っているらしい。

しかし、これは俺の『創造』で創った剣で問題無い。俺の剣達は伝説の物だ。

叩き切るのは容易い。


一番の問題は演出。俺達に『手を出してはいけない』と思わせないといけない。

こう言うのは恐怖が一番なのだが、そうなると殺す必要が出てくる。それではダメだ。

やるなら徹底的に。生かすなら0、殺すなら100。生き死にの問題に半端はダメだ。

生かすなら、半殺しは良いが大怪我をさせてはいけない、分かり難いがそんな感じだ。


アークで検索した結果、一番楽な方法は神官達と大神官三人の攻撃を受け切り、

絶望させる事。

しかしこれは、あとで対策を立てた気になって再度攻撃される可能性が高い。

だ、今はこれが最適だと出た。

あとは俺が神官以上と戦っている時に周りに被害を出なければOKと審議の結果、結論が出た。

そして、念の為に二人は今日の夜から『闇』に入っていて貰い、

その後俺はすぐに軍と戦い行く。

実は、こっそりアークに聞いた所、今日の昼から既に軍が捜索を開始しているのだと言う。

5000人以上が動いているのに市民に気付かせない情報規制には称賛すら覚える。


そして俺がこんなに色々考えてる時にお姫様二人は何をしているかと言うと――――


「む?なんだ兄さま、そのパフェ食わんのだったらくれ。」

「…ああ、食え食え。お前らの見てただけで腹いっぱいだ。」

「エヴァ!!シュウの食べかけなんてずるいわよ!」

「フン!早い者勝ちだ!!」


二人はとある店でパフェだのクレープだのを食いまくっている。

周りからは呆れと称賛と、戦場に向かう同志への眼差しが送られている。

・・・・・なぜだ?!昨日はカロリーがどうとか言っていたのに今日はドカ食いだと!?

女の気持ちが分からない!!『答えを出す者』でも分からないとはどういう事だ!?

新手のスタンド攻撃か?!誰か助けてくれ!!


「ふ、二人とも。もうそこらへんにしておかないか?見ているだけで胃が……。」

「む、なんだ、だらしないな兄さまは。…全く、仕方ないな。」

「ま、丁度別腹七分目くらいだから、これくらいで良いわ。もう宿に戻りましょ。」

「別腹七分目ってなんだ?!ってか、三時から食ってて、もう日が傾いてるんだが!?」


溜息を付きつつ、エヴァの頬に付いてるクリームを取って口に運ぶ。

あっま!!こんな甘いモノをよく・・・・やっぱり和菓子に緑茶だよな。

そして会計に行ったら、デザートだけで五桁後半を叩きだした美女二人だった。

店員の男性は俺にそっとのど飴と胃薬をくれた。泣きそうになった。


宿にゆっくりと歩いて帰ると、9時になっていた。

…だんだんと血が沸き立つのが分かる。

俺はノワールの言う『魔』を受け入れてから、

戦闘行為をする時に若干の興奮状態になるようになった。

戦闘が楽しみ、と言えば妥当だろう。


「さ、二人とも。もう『闇』の中に入っててくれ。」


戦闘狂になった訳ではないが、戦闘は楽しい、そう言う事だ。

アクションゲームをするのと同じ。

そして俺が今からするのは、能力がカンストしたキャラクターで

イージーモードをやるのと同義の戦闘。これがいかに難しいか。

雑兵など、ただの一振りで十人から屠れるのだ。

それをギャグ補正無しで大怪我すらさせない。

難しいからこそ、遣り甲斐がある。


「ああ、分かった。……兄さま………。」

「心配しなくても良いってば。

中から見れるようにするから、明日は俺の雄姿を存分に拝め。

さ、とっとと寝ろ。おやすみ、エヴァ。」

「……分かった。おやすみ、兄さま。」


俺の頬にキスしてからエヴァは『闇』に入って行った。


「さ、ノワールもとっとと入れ。お前らが入らないと俺が寝れないんだ。」


と俺はノワールに振り替える。


「はぁ。言わないつもりなら良いわ。

今更言ったところでシュウが意見を変える訳無いものね。」


・・・・どうやらノワールさんは気付いていらっしゃったようだ。


「…怪我したら承知しないわよ。絶対に、絶対に、だからね………。」

「エヴァは信じてくれたのに、お前は信じてくれないのか?」

「そんな訳無いじゃない。私は、誰よりもシュウを信じてるわ……。」


静かにキスすると、ノワールも『闇』に入って行く。


「頑張ってね。」

「任せろ。」


短いやり取りを終えると、目を閉じる。

そして目を開け、詩を紡ぎながら移動を開始する。




「            我が心中に眠る(Она отзывается)暗き空に響け(на мой взгляд,)

                そこは(Существует)深い森(ГлубокоЛеса) 
           

               響くは(Это эхо)堕天使(голос пад)の歌声(шего ангела)


              天上の月は(Пн пт небесного)忌み(ребенка)子の金(воздержания)


              包む黒は虐げられた乙女(Оберните угнетенных черная девочка)

             我の心にいるのは負の者のみ(Единственный человек, отрицательные)


              故に見よ(Поэтому ) その美しさを(вот красота)


             如して見よ(Но вот его ) その荘厳さ(величество)


             我に在るのは是への愛のみ(только существующие в нашей любви к Вечному.)



俺の『これ』の発動に必要なのは名前のみ。

だが、今は詠いたい気分だ。彼女達を綴った詩を紡ぐ。




「             壊された黒は我を包む(Наши любимые черный обруч нарушается)


              壊された金は我が包む(Мой сломанный золота обертывания.)






ここまで詠うと、軍が見えてきた。何か叫んでいるが関係ない。俺は歌の最後を詠う。





             さぁ刻もう、恐怖劇を(Гравировка Пусть ужас драмы)


             しかし怒りの日ではなく(Но вместо того, дни гнева)


              共に謳おう、出立を(Пойте вместе, выезд.)





俺は甲を前に向け、ゆっくりと手を広げる。





「            さぁ、歌い踊ろう、人間!!(Теперь, петь танцевать, человек!!!)

                  魔人と魔王と吸血鬼と共に!!!(Сатана и вампиров с демон!!!)



         広がれ、(Распространение,)『うんめいのうつくしきせかい』(Судьба красивые ад)



俺が手を横に払うと同時に、足元から徐々に世界が変化していく。

いや、塗り替えられる。


この世界は、ノワールと出会ったあの氷の世界を模している。

氷色の草が一面に生え、所々から闇色の結晶が生えてくる。

そして俺の後ろには、あの闇色の十字型の棺。

違う所はただ一つ、天上に浮かぶ金色の満月。

俺の全てが詰まった、俺の中の『二人』。ただそれを表した世界。


「な、何が起こった?!」「軍曹!報告しろぉ!!」「寒い!寒いぃぃぃ!!!」
「落ち着け!!隊列を崩すなぁ!!」「空間魔法?!馬鹿な!こんな広大な!!?!」
「総員構えろぉ!!敵は目の前に来ている!」「……面白い。」「解凍呪文!!急げ!!!」


軍の連中は恐慌状態になっているようだが、

落ち着いているのが500人はいる。

恐らくは中・上級神官と大神官。

愚か者だけだと思っていたら、骨のある奴が居るじゃないか。


――だが、この世界は闘争の為の世界では無い。故に、更に塗り替える。


「さぁ、『闘争の始まりだ(Начало борьбы)』」


俺が更に紡ぐと、草原は黒く、結晶は紅く染まる。――棺の黒と満月の金は、変わらない。

『行けぇ!兄さま!!』『やっちゃいなさい、シュウ!!』

『闇』から二人の声が聞こえる。


「ああ、行って来る。――ま、適当にな。」


俺は軍に向かって跳び出すと同時に、白い神官服が100人程前に出てきて魔法を放って来る。


「「「魔法の射手・連弾・雷の153矢!!!」」」

「「「魔法の射手・戒めの風矢!!!」」」

「「「「「魔法の射手・連弾・光の201矢!!!!」」」」」


約30:20:50の割合で魔法の射手が放たれる。

雷・風で動けない所を、光で攻撃。と言う作戦だろう。

悪くない、むしろ即興にしては完璧な作戦だ。


だが、俺にとっては、『悪くない』だけだ!!


「さぁ今回が御披露目!!俺の創りしこの盾、撃ち抜けるなら打ち抜いて見やがれ!!!

行くぞ!!『熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)』!!!!」


俺が止まり、手を前に出すと、

2m程もある七枚の花弁が円を描くように広がり、魔法の射手を防ぐ。


これはギリシャの英雄アイアスの盾。

『投擲武器に対して無敵』という概念を持った概念武装。実際は無敵じゃ無いけどね!


俺の目の前で次々と魔法の射手がアイアスに当たっては消えていき、

魔法の射手の数、約18000。それを、花弁を六つ残し、防ぎ切る。


「ハハハハハハハハハハハハ!!!なんだなんだよなんですかァ!!?!?!?

こんなもンで終わりかよ!?俺からイっちまうぜェェェ!!!?」


魔法の射手放った連中から「馬鹿な?!」「あんな障壁見たこと無いぞ?!」とか

聞こえてくるが、その後ろから大呪文が次々と放たれる。


「「来たれ地の精 花の精!!夢誘う花纏いて 蒼空の下駆け抜けよ 一陣の嵐!

『春の嵐』!!! 」」

「「「「「「来たれ雷精 風の精。雷を纏いて吹けよ南洋の嵐!

『雷の暴風』!!!」」」」」」

「百重千重と重なりて走れよ稲妻!『千の雷』!!」

「契約に従い 我に従え 炎の覇王 来れ浄化の炎 燃え盛る大剣

ほとばしれよ ソドムを焼きし 火と硫黄 罪ありし者を 死の塵に!『燃える天空』!!」


嵐により炎が燃え盛り、雷と炎と花弁が粉塵爆発を起こしながらこちらへ迫る。


(ってか『千の雷』使える奴いんのかよ?!魔力量はナギより少し減っている。

ナギに勝てないのは近距離攻撃が無いからか?)

と考えつつも俺は魔を破壊する槍と魔を喰らう剣を『王の財宝』から射出し、

俺はゆっくりと軍へ歩いて行く。


「さぁ!次はてめえらだ!!行け!!『破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)』!!

魔喰いの悪夢(バーレンズ・ナイトメア)』!!」


ゲイ・ジャルグは魔法を無効化し、

ナイトメアは喰いながら神官の魔法を突き進む。

5秒もしない内に奴らの魔法は消え、喰いつくされる。


「弱えぇぇえぇぇ!!弱すぎんゾてめえら!!もっとキバレや!!!

ほらほら、早くしねェと、お前らの所に着いちまうぜェ!?」


「ヒィィィィ?!?!?!」「に、逃げろおおおおおお!!!」


・・・神官どもは既に腰を抜かし、騒いでいる。

おいおい、あれで上級神官とか言ったら俺帰っちまうぜ?



「お前ら下がっていろ!!我々が足止めしている間に、

全魔力で限定広域殲滅呪文を準備しろ!!」


と言って出てきたのは、神官服に獅子の紋章を付けた、64人の上級神官。


「行くぞ!!散開!!『闘争の輪舞』!!!」


ビュン!!と俺を囲むように走りながら詠唱する神官達。

手に持っているのは杖だけではなく大剣や双剣、ハンマーや大鎌。

柱の様な棍を持ってる奴までいる。

瞬間、全方位から魔力強化された武器による遠距離攻撃が降り注ぐ。


「ヒュウ、やるねェ!!」
ガァン!
「一撃…!化け物が!!」

「ハッ、何を相手にすると思って来やがったんだ!?」


持っている武器の中で一番巨大な剣で遊んでいると、急に引き下がってしまった。

・・・監察しているうちに詠唱が完了してしまったようだ。


「「「「聖なる光で敵を焼きつくせ!『神光の決壊』!!!」」」」


光の柱が無数に押し寄せてくる。しかし、ただの光呪文ではないようだ。

ああ、確かにそうだ。微かだが、確かに『奴ら』の力を感じる。

ってかエヴァ、聖属性魔法使える奴めっちゃいるんだけど?


『兄さまぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』『シュウ!!ダメえええええええ!!!』

『闇』から二人の叫びが聞こえて来る。


(成程、ノワールでも危険な魔法、と言う事か。)

しかし俺は慌てず、二人に話しかける。


「(『叫ばなくても聞こえるってば。まぁ見てろって。俺の最高峰を見せてやる。』)」


そう言うと俺の周りに炎の様な光が逆巻く。

・・・これを使うには少々時間が足りないな。仕方ない。


「『フィジカル・フル・バースト』!!!」


そう叫ぶと世界が止まったかのようにゆっくりになる。

意識と、肉体全ての時間を100倍に加速するコマンド。

人間が使ったら、1mmでも動けば体が吹き飛ぶような痛みが走る。

が、生憎俺は魔人。―――と言ってもすごい痛い!!


「さぁ、魔人が救世主と言う矛盾を見せてやる。来い!!『メシアの鎧』!!」


逆巻いていた炎が形を成していき、白い騎士甲冑の様な服に変わって行く。

首の付け根まである襟はきっちり締まり、

ジャケットの様な上着は肩が膨らみ、二の腕当たりからスリットが入っている。

中のタートルネックは黒く、白い十字架が刻まれている。

腰には二本のベルトがあり、スカートの様な腰布は六つに分かれ、黒で縁取りされている。

白いスラックスには黒い布がⅩ字に巻かれ、靴は白いブーツっぽいモノが履かれている。


「因果を断ち切れ!!『アトロポスの剣』!!」


そして俺が呼ぶのはメシアの剣。

不規則に波打った刀身は中が黒く、縁は銀色。

刀身の所々に球が埋まっていて、鍔と柄は樹の様なモノで出来ている。


そしてこの剣の能力は、『因果を断ち切る』。

本来ならこの剣の能力を一度使ったらメシアの能力と共に消えるのだが、

俺は再度創れるから使い捨てのような使い方が出来る。


さて、そろそろ俺の時間が戻る。

その前に俺は剣を無造作に横に振り被る。

と、同時に時間が元に戻り、聖なる光が俺を飲み込もうとする。


「我々の勝ちだ!!化け物!!!!ハハハハハハハハハ!!」


先程の隊長らしき奴が叫ぶ。


「馬鹿が。微妙な死亡フラグ立てやがって。中途半端なんだよ。

―――『敵対する者の全攻撃魔法、消去。』」

                   
呟き剣を一閃させると、攻撃魔法は全て"なかった"事になる。

そして役目を終えた服と剣がガラスの様に砕け散る。


「「「「なっ!?」」」」」

『『なっ!?』』


軍の連中だけじゃなくノワールとエヴァも驚いてるな。

だが教えてやらない。自分で辿り着かないと、その答えに意味は無いんだ!


「き、貴様!!一体何をした!?」

「なにって、見た通り消しただけだが。」

「ば、馬鹿な!!ありえん!!あの膨大な魔法をどうやって?!しかもそんな魔――」

「うるせえなぁ!自分で考えろそんなもん。俺がそんなに親切に見えますかぁ?」


上級神官でも、自分の魔法が効かなかっただけで追撃出来なくなるのか。

これだから『正義の魔法使い』は弱いってんだよ。


「魔法が効かなかっただけでなんだよ。持ってる剣は飾りか?!誇りは無いのか!!?

力が無いのなら命を賭けて見ろ!!或いはこの身に届くかもしれんぞ、人間!!」


そう言うと、神官達は俺に突っ込んで来た。


「くっ、言われずともぉ!!」「お前見たいなのがいるからぁぁぁぁぁぁ!!」

「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」


うん、機動戦士的な主人公が居たが大丈夫か?

まぁ大丈夫だろう。


「ハハハハハハハハハハハ!ディ・モールト!!ディ・モールト良しッ!!!

それでこそよ、人間!花は散るから美しいのだ!!!『飛天凰舞』『金剛夜叉』!!」


俺は野太刀と鍔の無い大太刀を呼ぶと、神官達と切り合う。

大剣の切落を飛天の逆風で打ち返し、その反動で槍の刺突を撃ち落とし、

袈裟斬りを金剛の左薙で弾き、逆手に持ち替え左斬上をガードする。

飛んできたモーニングスターを逆手のまま右斬上して双剣使いにぶつけ、

背後からの袈裟斬りを飛天でガードし、

鎌の左薙をムーンサルトで避けつつ二人を蹴り飛ばす。


上級神官が次々と吹き飛んで行くが、一向に数が減らない。

気絶してもすぐに目を覚ましてまた突っ込んで来るのだ。


「(いい加減面倒になって来たし、良いだろ。)

ウラぁ!!行くぞ。目覚めろ『飛天凰舞』…」


俺は神官を気でパリィし、『飛天凰舞』のリミッターを一つ解放する。


「―――奥義!『一水不動陣』!!」


俺が回転切りを放つと、円形に気の水柱が立ち、神官を打つ。

周りの神官は打ち上げられ、そのまま落ち、動かない。

残っているのは補助・回復魔法をかけていた後衛十数人のみ、なのだが・・・・。


「いない…?何処に行った?隊列に戻ったのか?……ッ!!」


と、倒れている神官が転移されると同時に、

俺の足元に5メートル程の魔法陣が幾つも出て来て、


「「「「「「神の裁きを!『神々の雷光』!!!」」」」」」


殲滅魔法が放たれる。

俺の周囲にのみ巨大な落雷が幾つも落ちて来る。

ハッキリ言うと、インディグネイトジャッジメントだな。

って、あ、これマジでやば――――――



瞬間、俺の周りは昼より明るくなった。


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後書き
昨日登録したばかりですから機能が分からない。
ルビ振れたら個人的に幸福。次使うときにテスト。 
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