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ゼロと最後のしろがね

作者:レンカ
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しろがねVS土くれ

 
前書き
ナルミの新能力を出します。 

 
「ほう、それでは昨日の件は土くれのフーケと言うことか?」
ここは、学園長室である。
今ここには、学園長であるオールド・オスマン氏と教師陣、そして、
「はい、ですがフーケに逃げられてしまい」
「…………行方知れず」
「タバサ、それは言ってはダメよ」
キュルケ、タバサ、ルイズ、そしてナルミの四人であった。
彼らは事上聴取の為に呼ばれたのであった。
「そう言えば、ミス・ロングビルはどこに行ったのかの?」
コルベールは周りを見回し
「そう言えば、居ませんね」
その直後、


バンッ!


「スミマセン!!」
「どこにいってたのですか!?こんな時に!!」
「スミマセン、朝イチにフーケの犯行を知りそのまま調査に出掛けていました」
「それで、フーケに関する情報は?」
「ハイ、フーケの居所が分かりました」
その声に、周りの教師はざわめきだした。
「ええい!静まれィ!!フーケの居場所が解ったのじゃ!!我と思う者は杖を掲げよ!!」
オスマン氏の号令に騒いでいた教師は静まったが、誰一人として杖を掲げる者はいなかった。
少しすると、杖はナルミの横で上がった。
そう、ナルミの〈横で〉
ナルミは杖を掲げた人物を見て驚きながら
「な、何でルイズ、お前なんだ?」
そう、杖を掲げたのはナルミの主であるルイズだった。
周りの教師も驚きの途中でまた杖が上がった。
「ヴァリエール家に先を越されるのは嫌だしね♪」
「キュルケ、お前もか?」
「ダーリンに良いところも魅せたいしね」
更に杖が上がった。
「…………私も」
「あら、タバサはいかなくていいのよ?」
「友達…………失いたくない」
「良いこと言ってくれんじゃないのよ」
タバサの言葉にキュルケが抱きつき、頭を撫でている。
「イケマセン!!生徒がそんな危険なこと!」
周りにいた教師の一人が止めさせようとするが、
「だったらテメェラが行けんのか?」
ナルミの殺気の入った一言で止めさせようとした教師は黙り混んだ
思い空気の中、オスマン氏が口を開いた
「決まったようじゃな、今ここで杖を掲げた者をフーケ捕獲に向かわすぞ。異論はないか」
オスマン氏の問いに誰も答えなかった。いや、答えられなかった。
ナルミが殺気を出して周りに威嚇していたからだ。
オスマン氏は誰も言わないの知り、1人頷き
「それでは、決定じゃ。道案内はロングビルに任せるとしよう」
ロングビルは一礼をしながら
「ハイ、お任せください」
ナルミはその一礼したロングビルを見ていた。











ナルミ達は魔力を温存するために荷馬車で移動していた。
ルイズとキュルケは二人でのししり合い、タバサは読書をして、ナルミは周りの風景を鑑賞していた。

パタンッ

タバサは読書を止めて、ナルミの方に向いた。
その視線に気付いたのかナルミは前を向いて
「どうしたんだ?」
「率直に言う、貴方は何者?」
タバサはシルフィードから聞いたり、視力や聴力を共有化にしていたがあまりいい情報は手に入れることが出来なかったので、直接聞くことにした。
「それは、どういう意味だ?」
「貴方は人間ではない」
「「「ハイ?」」」
その言葉を聞いたルイズ、キュルケ、ロングビルの三人は疑問符を出した。
ナルミは言うべきかどうか悩んでいる。
「いや、確かに俺は人間であって、人間ではないがなぁ………」
「ちょっとそれ、どういう事よ!?」
「そうよ、ダーリンが化け物だとでも言うの?」
「けど本人は認めている」
「化け物って言えばそうなのかもなぁ……」
ナルミは1人そんなことを呟いていた。
「と言うか、いきなりどうしたのよ?タバサ」
「そうよ、どうしたの?」
話の中心であるナルミは頭から煙を出すほど悩んでいた。
そんな彼をほっといて、三人は話を続けた
「彼の行動をシルフィードに監視させた」
「人の使い魔に何してんのよ!?」
「まぁまぁ、落ち着いてルイズ。それで?」
「彼の体はおかしい」
「そりゃあ、ナルミは足は義足だけどそれ以外は普通でしょ?」
タバサは首を左右に振った
「それ以外にもある。彼は傷の治りが早すぎる、包丁で深く抉れて仕舞ったときもすぐに傷口が塞がった。」
「そう考えるとダーリンは何者しょうね?」
三人で考えていると、
「さあ、皆さんここからは荷馬車では行けませんので歩いていきますよ」
全員が荷馬車から降りてそこから歩き始めた。

「なぁ、ルイズ」
「何よ?」
「今回は何を取り戻すんだっけ?」
「あのねぇ、聞いてなかったの?」
「すまん」
「今回盗まれたのは、『魔弾の射手』と呼ばれる秘宝らしいわ」
「フーン」
「二人とも静かにしてください」
「「スミマセン」」
「私達の目の前にある小屋が、フーケの居場所だと言うのが証言です」
そして、ロングビルは周りを捜索してきますと言い、この場を離れていった。


ルイズ、キュルケ、タバサは固まって作戦会議をしていた。
「………これが小屋の見取り図」
「この場合、一番速い人の方が良いわよね♪」
「それじゃあ、ダーリンかしら?って…………………ダーリンがいない」
三人は周りを見ると、ナルミはいなかった。
もしやと思い小屋の方を見ると、ちょうどナルミが入って行ったところだった。
「あのバカ犬は!!何してんのよ!?」
「あっ、ダーリンが出てきた。」
「手に何か持ってる」
ナルミは小屋出てくると、持っていた秘宝らしきケースを持っていた。三人はナルミのもとに近づき、そのケースを開けさせると、小さな布で巻いた包みがあった。
「これが秘宝かしら?」
「小さい」
「でも、ケースは立派よ?」
「何で、こんなものが?」
形は、ジャンケンのチョキに似ていた。三人はそれを手に取り、悩んでいると、四人の後ろに10メイルのゴーレムが出てきた。
三人は杖を構えて、一斉に魔法を放った。
「ファイアボール!!!」
「ウィンドウ・アイシクル」
「当たりなさい!ファイアボール!!」
全弾命中するが効かないのか、拳を大きく振り上げて地面に叩きつけた。
四人は振り上げた時に遠くに逃げることが出来て誰も怪我をしなかった。
「逃げましょう!タバサ!!」
キュルケの声にタバサは頷き、指笛を鳴らしてシルフィードを呼んだ。
二人は、シルフィードの背に乗り。まだ乗っていないルイズに腕を伸ばして
「ルイズ!逃げるわよ!捕まって!!」
しかし、ルイズは
「嫌よ!貴族は背中を見せて逃げるなんてあり得ないわ!」
そう言うと、1人でファイアボール(爆発)をし始めた。
だが、ゴーレムは拳を振り上げアッパーカットをルイズに当てようとした。
その瞬間、


ドコンッ!!!

ルイズを押し出してナルミが代わりにその攻撃を受けることになり、ナルミの体は空中に飛んだ。
三人はそれを呆然と見ていた。
ルイズにいたっては涙を流し悲鳴を挙げている。
「アアアアアアアアアアァァアアァア!!!!!」
(私が………私が弱いから!……私が弱いから!ナルミは死んじゃった!!!私が!私が!)
ルイズは立ち上がり、攻撃を再開した。
その破壊力はついさっきより強大であったがゴーレムは止まることも壊れる事もなく。
再び、拳を大きく振り上げて同じようにアッパーカットをルイズにしようとする。
ルイズは諦めていた。
(私が弱いから、何も出来なかったなぁ…………………お父様、母様、エレオノール姉様、チイ姉様)
そして、
「ナルミ………ゴメンね」
ルイズは目を閉じた





ドコンッ!!!



しかし、いくら待っても衝撃は来なかった。
ルイズは目を開けると、目の前にゴーレムの拳が止まっていた。いや、正確には落ちていた。
何があったのか解らず、呆然としていると、頭の上に何かの感触があった。
そして、
「諦めずに、よく頑張ったなぁ。ルイズ?」
その声は言わずもがな、ナルミの声だった。
ルイズは声のする方を向き、ナルミに抱きついた。
そして、涙声で
「死ん……だ……かと………思っちゃ…………ったじゃ……ない…………バカ!!」
泣いているルイズを優しく撫でながらあやした。



それを空から見てた二人は驚いていた。
「ねぇ、タバサ」
「……………」
「彼は、一体何者何でしょうね?」
「わからない」
「それに、ダーリンの髪の色がいつもと違うじゃない」
そう、彼の髪の色は黒髪じゃなく、銀髪になっていた。
それに、彼が武器を持ったとき左手が輝いていた。
彼は一体何者なの?ゴーレムに殴り飛ばされて一般だったら即死のレベルなのにナルミはそのまま武器を持ち、ルイズを殴ろうとしていた右腕を切り落としたのはすでに人外の域。
あとで聞いた方が良いかもしれない。





~ナルミに抱きつく前~
「痛ってぇ」
「もっと、抑揚つけろよ。相棒」
ナルミは空中に殴り飛ばされて、空に浮いていた。
いきなり、下から悲鳴が聞こえた。
「アァァアアァア!!」
「こりゃぁ、嬢ちゃんの声かねぇ?」
デルフはのんきにそういうのと対照的にナルミはデルフを抜き、そのまま落ちて行った。
「俺は子供の悲鳴が一番きらいなんだよぉぉ!!!!」
その言葉と同時に左手が輝き出した。
「ウヒョー!!久々だぜ!!こんなに心の震えるやつに会うなんてな!!俺も真の姿を見せてやんよ!」
そう言うと、デルフ本体が光だし次に見たときは、どこかの業物と言えるレベルの剣が現れた。
「行くぜェェ!!」
ナルミは落ちるときの力を使い、殴る瞬間だった右腕を切り落とした。

ドコンッ!!!


ナルミは空中から落ちるときの風力で髪の色素が黒色から本来の色である銀色になった。

ーーーーーーーー



「ナルミ、その髪はどうしたの?」
「ん?これか?」
ルイズは銀色の髪を触りナルミに聞いた
「後で説明する。今はあの木偶人形をぶっ潰す!」
その言葉を言った途端、周りの態度が変わった。
ルイズは少し後退りになり、
遠くにいた、キュルケは冷や汗をかき、
シルフィードは泣きそうになり、
タバサは死を覚悟した。
その時、ナルミ以外の全員はこう思った。
((((アイツ(ダーリン)は何者?(なのねキュイ)))))
等の本人のナルミは殺気を出しただけなのだが。その量は、しろがねをやっとの旅で見つけた時の憎悪に似ていた。
「さぁ!行くぜェェ!!」
少し膝を曲げ、前屈みになり、少しすると




キュイイイイイイイイ!!!!!!




「またアノ音!」
誰か言ったのか、その直後



キュウウウウン!!!


ロケットの如く動き出した。


ナルミは動きながら、剣を振りかぶりゴーレムの足を叩き切った。
ゴーレムはバランスを崩したが数秒で復元してまた殴ってきた。
「回復すんのか!?厄介だな?」
そう呟いた直後、有ることに気づいた。
ナルミはまさかと思いゴーレムの拳に乗って、肩の上に乗りそのまま、ジャンプした。
そして、したにあるゴーレムを見ると、その背中から光の粒子が見えた。
その先を見ると、林の中から発生していた。
(まさか、これは!)
ナルミはタバサに
「魔弾の射手を渡してくれ!!」
タバサは頷き、ケースから布の包みを投げた。
「サンキュー!」
その瞬間、ゴーレムの拳がナルミをなぐったが、ナルミは体を回転させ拳の上に乗り林の方に向かってジャンプした。
「何で、そんなところに行ってんのよ!?」
ルイズの怒声が聞こえたが、ナルミは無視をして草むらに向けて

パンッ!!

銃の引き金を引いた。
「ガハッ!」
草むらからフードを被った人物が出てきた。
ナルミは地面に降り立ち、フードの人物に向けて
「墳!!!!」
顔面に容赦なく正拳突きを放った。
その途端、ゴーレムは脆く崩れ去った。
この瞬間、『土くれ』のフーケを捕縛した。


ーーーーーーーーーーー

~帰りの荷馬車~

土くれのフーケを捕縛した四人は荷馬車を引いて帰っていた。
まぁ、帰りは言わずもがな、ナルミへの質問攻めだった。
「ダーリン、一体この髪は何なの?」
「あなたは本当に何者?」
「何で、あの攻撃を受けて生きてるのよ!?…………まぁ、嬉しかったけど」
「だーかーらー!!そういきなり言われると答えられないだろ!?」
パキパキパキパキパキパキ
「それに、その髪は何なの?」
「オスマンのところに報告する時にすべて話す」
「そう、なら良いわ」

もうすぐ学園に着く 
 

 
後書き
次の回で能力の説明をします。


感想等を待ってます。 
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