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ハイスクールD×D 新訳 更新停止

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第1章
旧校舎のディアボロス
  第1話 イッセーと明日夏と千秋

 
前書き
面白くなかったら読むのを止めてもかまいません。 

 
「あぁ、おっぱい揉みてぇ……」

 俺は学校の芝生の上で寝ころびながらそう発言した。

「兵藤一誠君に同意ッ!」
「言うな……虚しくなる……」

 俺の声に反応したのは悪友の松田と元浜だ。

「何バカなこと言ってるんだお前ら」

 いきなり誰かに罵られた。

「「「あ、明日夏」」」

 俺達に声を掛けたのは幼馴染みでもある親友の士騎明日夏だ。


ー○●○ー


 俺は寝ころがっているイッセー達に嘆息しながら話す。

「あ、じゃねえよおまえら。バカなこと言ってる暇があったら何かやれよ」

 この三人の名は兵藤一誠(俺や他の連中はイッセーと呼んでいる)と松田と元浜だ通称変態三人組と呼ばれている。
 その理由は文字どおりスケベで変態だからだ。
 そんな三人とは親友で、特にイッセーとは幼馴染みである。松田と元浜とは腐れ縁みたいな物だ。

「うるせェッ! そこそこ女子に人気があるお前には俺達の苦労が分からねえよ!」
「松田君に同意ッ!」

 松田と元浜が敵意剥き出しで睨み付けてくる。
 こいつらが言うには俺は女子にそこそこ人気があるらしい。確かに、たまに女子達から好意的な視線を感じる事はあるが。

「ったく、モテない事で俺に当たるなよ。って言うか、モテないのは日頃の行いのせいだろうが」

 こいつらは性根がスケベなせいで普段から女子達から引かれるような行いばかりを行っている。はっきり言って、モテないのは自業自得であった。

「「……ぐ……」」

 本当の事を言われて二人は黙る。

「だけど、これはこれであれはあれなんだよ!」

 なおもイッセーは言う。

「はぁ……」

 俺はあきれて溜め息を吐く。

「……勝手にしてろ」

 などとアホらしい会話を続けていると……。

「あ、明日夏兄にイッセー兄」

 そんな俺達に声をかける少女が現れた。


ー○●○ー


「あ、千秋じゃん。今帰りか?」

 話し掛けてきた女子は一年の士騎千秋。明日夏の妹だ。
 小さい頃から遊んでいたからか俺の事も兄とつけて呼んでくれている。

「うん。あ、松田さんと元浜さん、こんにちは」
「「千秋ちゃん! 今日もかわいいね!」」

 松田と元浜がテンションを上げて喋る。
 女子とまともに話す機会が無い二人にとっては普通に話し掛けてくる千秋は心のオアシスなんだろう。
 かく言う俺も笑顔で兄と呼んでくれる千秋は癒しだ。

「じゃ、俺行くわ」
「あ! 俺も」

 松田と元浜がイヤらしい笑顔を浮かべてどこかに行こうとする。

「どこに行くんだ?」

 どこに行こうとしているのか尋ねる。

「「お前も来るか?」」

 俺は直感的に行こうと思った。

「じゃあな、明日夏に千秋。また明日」

 俺は二人に別れを告げて松田と元浜の後に着いて行った。


ー○●○ー


「さっさと言わないからだ」
「……うぅ……」

 千秋は項垂れていた。
 元々、千秋が来たのはイッセーと一緒に帰る為だ。
 その理由はイッセーに好意を抱いているからだ。
 幼少の頃、千秋はとある理由で引きこもりだった。家にイッセーが遊びにきた時にイッセーがトイレに行って戻ってくる時に同じくトイレに行こうとした千秋と鉢合わせした。千秋はすぐさま、トイレに逃げ込んだ。その後、俺から千秋の事を知ったイッセーは千秋と仲良くなろうとたくさん話をした。千秋がどんなに避けようともイッセーは仲良くなることを諦めなかった。その甲斐あってか、その内、千秋が徐々にイッセーの話し掛けに反応する様になり、いつの間にか楽しそうに喋っていた。それを見た当時の俺は非常に驚いた。
 この日を境に千秋は引き籠らなくなり、そして、そのきっかけになったイッセーに好意を抱くのに時間は掛からなかった。

「さっさとしないと手遅れになるぞ?」
「う、うん……」

 千秋は顔を赤くしながら頷く。

「じゃ、俺は買い出ししてから帰る。あの様子じゃ今日はもう無理だろ。先に帰ってろ」
「うん、分かった」

 千秋はそのままとぼとぼと帰って行った。

「やれやれ、素直になれないのもだが、あいつもあいつで鈍いのもな……」

 千秋の好意が伝わらないのはなかなか素直になれない千秋もだが、イッセー自身が鈍いのもある。
 ま、これは千秋の問題だし、あいつ自身がなんとかしないとな。
 まあ、少しぐらいは背中を押してやるのも良いかもしれないが。
 そう思いながら、俺は買い出しに行くのだった。  
 

 
後書き
初投稿です。 
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