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ゼロと最後のしろがね

作者:レンカ
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虚無の一日 part1

 
前書き
もう少しでしろがねナルミの新たな能力が書けます 

 
突然だった。
「町に行くわよ!」
朝、ナルミが戻って来るとルイズは既に着替えておりナルミを見るなりそう言った。
「………何でだ?」
「貴方ねぇ、いつまでそのカッコでいるつもりかしら。」
「あ……」
ナルミは頭を触りながら、
「忘れてた……」
「だから、早く行くわよ」
ルイズはナルミの腕を引っ張りながら言った。
「分かったから引っ張るな!」
渋々ナルミは行くことになった。









青髪の少女、タバサは読書に没頭していた。
部屋に『サイレント』の魔法をかけて、1日中読書をするのが彼女の休みの日の予定だった。
しかし、
「お願い、タバサ!力を貸して!!」
親友であるキュルケが手のひらを合わせてタバサを見ている。
「理由」
「だから、ルイズがナルミを連れて町に出掛けたからそれで私もルイズよりも良いものを送ってナルミを私のものにしたいのよ。だから、あなたの力を貸して、お願い」
タバサは本を閉じて
「分かった」
「ありがとう!タバサ!」
キュルケはタバサに抱き付いて頭を撫でている
「痛い」
タバサは軽く離れて自分の頭を触りながら言った。
そして、窓を開けてタバサはシルフィードを呼んだ。
タバサとキュルケはシルフィードに乗って
「どこに行ったの?」
「あ……ゴメン見てなかった」
タバサはため息をつき、シルフィードを撫でながら
「馬二頭、食べちゃダメ」








ルイズとナルミは町についた。
「あんた、馬に乗った事あったのね…」
ルイズは落ち込みながら言った。
それもそのはず、ルイズは自分が魔法以外でも上手な事を見せようとしたのに
ナルミの方が自分よりも上手に乗りこなしているのを見て落ち込んだ。
「?どうしたんだだ?ルイズ」
その本人であるナルミは気にした風もなく、ルイズに話しかけていた。
「何でもないわよ!」
「な、なら良いけどよ」
そのまま、町に入った。
ナルミは町をキョロキョロ見ながら一言
「狭いな」
「えっ、ここは大通りなんだけど狭いかしら?」
現代の大通りに比べてここは、馬車一つ通ることがやっと出来るぐらいなのであった。
「まあいいわ。それより、ちゃんと財布は持ってるわよね?」
「もちろん、持ってるに決まってるだろ?」
ナルミは財布をルイズに見せた。
「ならいいわ。早く行くわよ」
ルイズとナルミは服屋に入ったが、ナルミに会う服がなく
服を買うことを諦めた。
「ん~。それじゃあ、剣でも買うわよ」
「なんでだよ?」
「私の使い魔を強く見せるためよ」
「オイオイ、俺は剣なんて要らないぞ」
「いいから、買うわに行くわよ!」
















「ハァ~、今日もつまらねぇ1日だな」
「煩いぞ、デルフリンガー」
とある武器屋は閑古鳥がなくほど暇だった。
「ちょっと、誰かいるから?」
ルイズはその武器屋に入った。
その後ろにはナルミが武器を見渡していた。
「へい!いらっしゃい!」
店主はルイズの服を見て
「私は何も悪いことなんてしていませんよ、えぇ本当ですとも」
「いったい、何を勘違いしているのかしら?私は剣を買いに来たのだけど」
「こいつは驚いた!!」
「何でよ?」
「それはもちろん、メイジは杖、傭兵が武器って言うのが一般的ですから」
「使うのは私じゃないわよ」
そう言って、ルイズはナルミを連れてきた。
店主はナルミを値踏みするように見ると、小声で
「カモが来たぜ…………それでは、奥から取ってきますわ」
そう言って、店主は奥に消えていった。
「おい、そこの黒髪の旦那。気を付けろよ、全部ナマクラの剣だからな」
ふいに後ろからそんな声が聞こえた。
二人はほぼ同じタイミングで後ろを振り返ったが誰もいなかった。
「何なんだ?今の?」
首をかしげていると、店主が奥から武器を持って来た。
「これなんか、どうですか?名工シュペーが作ったと言われる、名剣でさぁ」
ナルミはその剣を取って見ると、
「少し、試し切りをしてもいいか?」
「良いですけど……いったい、何を切るつもりで?」
ナルミはガラクタみたいなのが多そうな所から一本の錆びた剣を取り出すと、錆びた剣を床に刺して、
名剣で叩き切ろうとした


カラン

が切れたのは、名剣と言われた方だった。
「…………」
「…………」
両者に深い沈黙が流れた。










 
 

 
後書き
前編と後編に分けます。 
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