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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダムSEED
  0201話

「さて、この場合何て言えばいいんだろうな?」

 ホワイトスターに入居(?)当初、この部屋を決めた時はレモンという恋人がいた事もありキングサイズのベッドを手配した。そしてそのキングベッドの上には現在俺の他に桃色の髪をした女と、紫色の髪をした女と、茶色の髪をした女の姿がある。
 当然のように、俺も含めて全員下着すら着けていない。

「なんでさ」

 某正義の味方の口癖。……違うな。

「不幸だあぁぁぁっ!」

 異能を消す右手を持つ男の口癖。……この状況で不幸はまずないな、うん。どちらかと言えば幸福だろう。
 幸せそうにぐっすりと眠りについている3人の恋人達の寝顔を見ながら、昨日何があったのかを思い出す……思い出す……あれ?
 確か4人揃った事だし、自己紹介も兼ねて少し遅れた昼食でも取ろうという事になった。これは覚えてる。
 そしてレモンとマリューによる合作料理に舌鼓を打っていた。これも間違いない。
 その際、レモンとマリューが技術者として軽く意気投合をしていたのも覚えている。
 で、専門用語の羅列についていけない俺とコーネリアが話していて……話していて?
 そこで記憶がプッツリと途切れている。そして気が付けばこの状況な訳だ。

「いや、待てよ?」

 何か以前にもこんなシチュエーションがあったような……アレは確か……そう、レモンと最初の一夜を過ごした……っ!?
 確かあの時は食堂でビールか何かを飲んだ所で意識を失い、気が付いたら翌日レモンと一緒のベッドで寝ていたんだ。

「となると……」

 そこまで思い出すと、残りの記憶を思い出すのはそう難しくは無かった。昼食だというのに、何故かアルコールを持ち込んでいたコーネリアに強引に飲まされ……そのままダウンしてしまったのだろう。

「ん、アクセル……?」

 俺の名前を呼びながら気怠げに髪を掻き上げているレモン。どうやら目を覚ましたらしい。

「おはよう」
「あ、ああ。おはよう。……それよりも昨夜だが……」
「コーネリアにワインを飲まされてたものね。前と同じく記憶が飛んでるんでしょ?」
「記憶……?」
「アクセル?」

 レモンと話をしていると、コーネリアとマリューも目を覚ましたのかこちらを見ている。

「コーネリアもマリューも覚えておくといいわ。アクセルはアルコールに極端に弱いのよ、端から見ると酔ってるようには見えないんだけど」
「ふむ、そう言えば私の下で働いていた時も共に食事をする機会は幾度となくあったが、アルコールは決して飲まなかったな」
「そう言えば明けの砂漠との宴でも飲んでなかったわね。……ちょっと待って!」

 苦笑を浮かべていたマリューが、がばりと身を起こす。布団やら何やらが全くないのでその見事な裸身を見せびらかすかのように。

「じゃあ、意識がない状態で昨日アレだけ?」
「……らしいわよ?」
「なんと。……まさにケダモノだな。と言うか、3人もいてこの有様では……もし私1人だったら……」
「壊されていたかもしれないわね。そういう意味ではアクセルの恋人がこの3人というのは良かったのかもしれないわ」
「それは否定出来ないわ。あの状態のアクセルを私1人でなんて……」

 何やら好き勝手に言われているが、取りあえず俺の立場としては何も言えないのでこういう場合は黙っているに限る。
 ……それに何だかんだで、マリューもレモンやコーネリアとそれなりに打ち解けたようなので良しとしておく。例えそれが俺という相手に立ち向かった結果の信頼だとしてもだ。
 自分に言い聞かせるように内心で考えていると、寝室にある通信機が鳴っているのに気が付いた。
 この3人のやり取りを聞いていると俺の精神的ダメージが凄い事になりそうなのでこれ幸いと通信を受ける。もちろんこの状況なので音声のみでだ。

「アクセルだ」
「あ、隊長。先程オーブ側から連絡がありました。昨日話した模擬戦については明日の15:00時から行いたいとの事です。場所は前回M1アストレイという機体のテストをした場所だと言えば分かるとの事でしたが」

 M1アストレイ? ああ、キラと最初に案内されたモルゲンレーテのMS地下工場か。

「分かった。メギロートの運搬については何か言ってたか?」
「はい、トレーラーはオーブ側で用意するとの事でしたので、私達はそのまま来て貰えればいいと。……その、レモン様達もアクセル隊長と一緒にいるのでしょうか? 研究室や部屋に連絡しても繋がらないのですが」
「ああ。3人共ここにいるから今の件は俺が伝えておく」

 どうやら昨日レモンがエキドナに頼んでいたのは俺の代わりにオーブ側からの連絡を受けるようにしていたらしい。アースクレイドルにいた時とは違い相応に信用が出来るとは言え、ゲートをそのまま放っておく訳にもいかないか。となると、アースクレイドルの時と同じく量産型Wを歩哨的な役割で置いておいた方がいいのかもしれないな。

「アクセル? 何の連絡だったの?」
「昨日の交渉で話に出ていた模擬戦についてだよ。明日の午後3時からやる事になった。取りあえず今日1日は空いたな」

 寝室にあるベッドの上へと倒れ込むが、さすがにキングサイズのベッドでも大の大人が4人も上にいると狭く感じるな。

「たまにはいいでしょう。ヘリオポリスからこっち、安心して休める状況じゃなかったんだし……完全なオフが1日くらいあってもね」

 マリューが俺にしな垂れかかって来ながらそう言う。

「アークエンジェルの方はいいのか?」
「艦の修理に関してはモルゲンレーテに任せてあるし、クルーの皆もここまで大変だったから昨日と今日は完全なオフにするように言ってあるわよ。……ねぇ、それより聞いてもいい?」
「ん? 何だ?」
「昨日コーネリアに聞いたんだけど、彼女もアクセル達とは違う世界の人なのよね?」
「そうだな。マリュー達の世界の前に転移したのがコーネリアの世界だったな」
「でも、彼女は今、シャドウミラーだっけ? それの一員となってアクセルの側にいる。……私も受け入れて貰えるのかしら?」

 半ば俺に抱きつくようにしながらも、マリューの目は真剣だった。

「俺としては大歓迎だが……いいのか? マリューの場合はオーブの民になるという選択肢も残されているんだぞ?」
「確かにアクセルと出会う前ならその選択肢を選んだと思うわ。……でも、私はもう貴方に出会ってしまった。戻りたくても戻れないのよ。……いえ、正確には違うわね。自分の意志で戻らないと決めたの」

 ……全く。何でこうもいい女ばかり多いのかね。

「ああ。俺はマリュー、お前を歓迎する」

 マリューの頬を軽く掴んで上を向かせると、唇を合わせる。
 30秒程の間キスをしていたが、やがて名残惜しげにマリューから離れていった。

「それに私はアクセルの恋人なのよ? ……恋人の1人って言わないといけないのがちょっと悔しいけど」
「全く……馬鹿だな」

 原作でキラと戦ったバルトフェルドも恋人のアイシャに馬鹿と言っていたが、今の俺と似たような気持ちだったのだろうか。

「さて、これでマリューのシャドウミラー参加も正式に決定した訳ね」
「うむ、これからは共にアクセルを支えていこう。……第一夫人の座は譲らんがな」

 マリューのこれから、という事で黙って俺達のやり取りを見ていたレモンとコーネリアがそう言いながら俺へとしな垂れかかってくる。アクセルの肉体だから3人分の体重も受け止められるが、普通の男なら潰されているぞ。

「あら? 私だってもちろん第一夫人の座は狙っているわよ?」
「あらあら、本妻は私だって決まっているのに……何を言ってるのかしら?」

 マリューとレモンが言い合いをしているが、半ばじゃれつくようなその言い合いは見ていてどこか微笑ましいものを感じた。何と言うか、胸の中がほんわかしてくるような。恐らくこれが愛されている、満たされているという実感なのだろう。
 そんなレクリエーション染みたやり取りを10分程した頃だろうか。さすがにこのまま全員が裸で過ごすというのも些か拙いという事でそれぞれがシャワーを浴びる事にした。
 ……昨夜は色々とあった訳で、それなりに皆の身体が汚れているのも事実だったしな。





 シャワーを浴び終え、昨日の昼食のようにレモンとマリューの手料理が食卓に並ぶ。
 既に昼近い時間なので、朝食ではなくブランチというべきか。……昨日の俺の最後の記憶が遅めの昼食だった事を考えると、昨日は色々と凄い事になっていたんだろう。
 ちなみに、コーネリアはさすがに今回はアルコールを持ち出したりはしていない。
 テーブルの上に置かれたサンドイッチやベーコンエッグ等の簡単な朝食を食べながらコーネリアがぼやく。

「私も料理の勉強をしないとな。この分野で2人に遅れを取るというのは面白くない。アクセルにもいつか私の手料理を食べさせてやるとしよう」
「ああ、楽しみにしてるよ」

 そんな風に俺とコーネリアが話している側では、レモンとマリューの会話に花が咲いている。

「PS装甲か、少し面白そうね。サンプルはないのかしら?」
「アークエンジェルに戻ればアクセルが使っていた機体がある筈よ。ザフトから鹵獲した機体もあったけど、それはオーブが回収していったわ」
「アクセルの? ならその機体は私達が貰っても構わないのかしら?」
「そうね。元々は大西洋連邦の機体だったけど、私達は脱走艦だし……オーブにしても持っていったのは鹵獲した機体だけとなると、ブリッツはアクセルが貰っても構わないんじゃないかしら」
「そう、なら落ち着いたら引き上げましょう。技術班の皆も喜ぶでしょうしね」
「けど私達よりも随分と進んでいる技術を持っているシャドウミラーにしてみればそう珍しい物じゃないんじゃないの?」
「いえ、そうでもないわ。その世界独自の技術というのは凄く魅力的よ。コーネリアの世界のサクラダイトなんかはその最たる物ね。……ただ、コーネリアの世界でしか産出しないからどうしても私達では使いにくいのだけど」

 この後もブランチが終わって皆で疲れを取るかのようにゆっくりと過ごす事になり、俺達の束の間の休日は過ぎていく。
 後一月もしないうちに大西洋連邦との戦争が始まるのだから、まさに英気を養う為の一日だったのだろう。
 少なくても明日はメギロートとM1アストレイとの模擬戦があるのだから、忙しくなるのは間違いない。 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:36
PP:165
格闘:254
射撃:274
技量:264
防御:264
回避:294
命中:314
SP:446
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:288 
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