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魔法少女リリカルなのは 小さい頃から時空管理局に勤めていた少年

作者:stk
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強行調査専門部隊の最後

会議から一夜開けた今日。
僕は僕たちのために時空管理局の部隊と戦闘を行う。
嬉しいことに逃げ出す隊員は一人もいなかった。
それどころか下部隊も協力してくれる。
人数は結構いる。
地上部隊なんかは怖くはない。
だが本局所属の機動6課には最善の注意を払わなければならない。
新米の隊員たちは良いが、ベテランの高ランク魔導師と戦った場合の被害は計り知れない。
でも僕たちには絆がある。
友達を攻撃なんかしたくないけどやるしかない。
幸いにも幻術を使える魔導師が六人いる。
撤退の際にはかなり役に立つ。
僕たちは被害がでないように極力気を付ける。
もしもの時は幻術を使って撤退をする。
そして機会をうかがう。

「非戦力部隊は緊急用武装でレジアス中将の護衛兼監視。情報部と研究部は情報処理を。残りの部隊は実際に戦闘を行います。僕が指揮するチームは揺りかごの浮上地点。オオカリ二等陸佐のチームはスカリエッティーのアジト防衛。モンディアル三等陸佐のチームは市街地に向かってください。」
「「「了解。」」」
僕は一度だけみんなの顔を見渡した。
「もしもの時は幻術を使って撤退をしてください。この隊舎の下に隠れていてください。」
「了解です。」
そして息を深く吸って
「作戦開始。」
僕たちのための戦いが始まった。


市街地チーム(モンディアル三等陸佐チーム)
「此処に機動6課のしたっぱの四人が来るらしい。」
私の説明を聞いて安心している一同。
「それでもあのエースオブエースが育てた人材だ。手を抜くな。」
「「了解です。」」
何としてもここで止める。
戦闘機人と戦闘なんてさせるたまりますか。
「モンディアル三等陸佐。モンディアル三等陸士、ルシエ三等陸士、ナカジマ二等陸士、ランスター二等陸士を発見しました。」
偵察をしていた隊員の報告で私は早いと感じた。
だが計画通り、
「撃ち方構え。」
魔法弾でコイツらを止める。
「距離800。」
「撃ってー。」
かなりの数が撃たれた。
常人ならばかわすのは難しいだろう。
「全弾回避されました。」
仕方がない。
あまり使いたくはなかったが、質量兵器を使おう。
「マシンガン用意。」
「了解。」
マシンガンを持ち、構える隊員達。
「無差別乱射開始。」
あまり気が引かないがやるしかない。
早速前方は実弾がかなり乱射されている。
「モンディアル三等陸佐。これは幻術です。四人は・・・」
「後ろですよ。」
私が振り向こうとするとティアナに銃先を突きつけられた。
私は仕方がなく撤収命令のために、
「プランT発動。」
すると三人の幻術使いが幻術を掛けた。
そのすきに私たちは此処から抜け出した。
恥ずかしい事だ。
佐官が入局したばかりの子供たちに負けるなんて。
特にエリオなんかはあんなに泣き虫だったのに。
でも嬉しい。
立派に成長してくれて。
私たちはスカリエッティーから送られて来た死体のクローンを現場に残した。
死体として見せるために。

アジトの洞窟前(オオカリ二等陸佐チーム)
「これはこれはハラウオン執務官。此処になんのご用で?」
私は今、聖王協会のシャッハの足止めをしていたところにフェイトがやって来た。
「フェイト執務官。この先は侵入禁止です。」
こちらに向かって来るフェイトに忠告をする。
しかし歩くのを止めない。
「オオカリ二等陸佐。揺りかご地点に待機していた武装隊を迎撃してと連絡がありました。」
スクライア二士がオオカリ二佐に報告しているとフェイトがバルディッシュを構えて突っ込んで来る。
私たちは避けてしまったせいで、
「シャッハ。早く行って。」
シャッハを通してしまった。
しかしフェイトまでは通す訳にはいかない。
そこでシャッハについて行こうとするフェイトに魔力を込めた円状の物を投げた。
「行かせるかー。」
私は叫んだ。
するとフェイトが私の方を向いて、
「犯罪者に手を貸すなんてどう言うつもりですか?」
「私たちは自分たちの職務をまっとうするだけです。」
もう一度私は魔力を込めた円状の物をフェイトに向けて投げた。
「此処で食い止めます。」
あまり進まないがやらなければならない。
他のみんなが頑張ってくれているのだから。
「我が前に現れる敵を消したまえ、ホワイトアロー。」
上空に魔方陣が現れた。
ホワイトアローとは、中域魔法で最高位の魔法である。
そして魔法が及ばないギリギリのところに隊員達を配置した
そして私は上空の魔方陣に向かって魔力を送った。
すると魔方陣の範囲の一帯が真っ白に覆われた。
それで私は仕留めたと思った。
しかし一向に消えない気配に私は隊員達に向かって、
「質量兵器の使用を許可する。実弾を発砲せよ。」
砂埃がたって見えないところに無差別乱射をした。
するとフェイトは少しの傷を見せながら真上に飛んだ。
「撃ち方やめ。」
私は撃つのをとめてから、
「貴女と闘うのは最後かもしれないので本気でいきます。」
「受けてたちます。」
オオカリ二佐は飛べない。
それを知ってか地上に降りてくるフェイト。
「あなたも私たちみたにこれからも管理局で勤めると思っていたのにこんなことになるなんて残念です。」
「私は一度もあなたと仕事をしたいと思った事はありませんよ。プロジェクトFATE。」
「っ!」
驚いているフェイト。
当然と言えば当然。
極秘にされているはずの計画を私は知っているのだから。
「最後だから教えてあげる。私は当初、未来を殺すために造られたクローン。コードは、FACSIMILE。」
「っ!」
「そして未来と共同することで超魔法、新希望(ニューホープ)を使える。これがどういう意味だか執務官なら分かるよね?」
フェイトは顔を暗くした。
新希望(ニューホープ)は都市一つを跡形もなく消す魔法。
それがどれ程の被害を出すかは想像がつかない。
「プランS。」
私は私は以外の撤退をする指示を出した。
それと同時に幻術使いが幻術を私とフェイトにかけた。
「やっぱいいや。」
私は幻の隊員の身体を一人残らず真っ二つにした。
すると予想通り隊員のクローンが送られてきた。
もちろん状況にあうように加工されて。
「オオカリ二等陸佐。あなたはどこまで堕ちたのですか?」
「堕ちたのだはありませんよ。」
私は一度目を瞑ってから大きく目を開いて、
「これが本当の私です。」
と告げた。
嘘ではない。
事実であるが、こんな機会が私に転がってくるなんて考えてもいなかった。
「集え怨霊たちよ、我が敵に終焉を与えよ、悪魔乃雨(デビルレイン)。」
私の経験上この魔法から逃げ延びた人はいない。
この魔法は殺傷設定中でなければ使えない。
何故なら当たれば最後骨さえも残らないのだから。
「バインド。」
「えっ。」
回避行動を行うと思っていたが、フェイトは私にバインドをかけてきた。
「プラズマランサー。」
「くっ。」
私は目をつぶった。
しかし放たれたプラズマランサーは私の悪魔乃雨(デビルレイン)と打ち消しあっただけだった。
「ハーケンセイバー。」
今度は私に向かってブーメランのように飛んできた。
しかしバインドが外れたのでそのまま横に転移をした。
でも私が転移を使うことにはかなりのリスクがある。
それは、
「ぐはっ。」
私は口から血を吐いた。
「オオカリ二等陸佐。」
駆け寄ろうとするフェイト。
しかし私は、
「バインド。」
自分自身にバインドをかけ、
「私はもうすぐ生命活動を止めてしまう。出来ることならお前の手で私をぐっ。殺してほしい。」
私はフェイトに嘘であるが頼んだ。
フェイトはなにも言わずに頷き、そして、
「撃ち抜け、雷神!ジェットザンバー。」
さようならフェイト。
私はやられる前にクローンと入れ替わった。

非戦力チームはレジアス中将を護るために全員死亡したが、ドゥーエと相討ちになった。

揺りかご地点(未来チーム)
「未来准将。配置されていた武装隊全員を排除完了しました。」
スクライア二士には本当にいつもお世話になった。
「お疲れ様。でも本番はこれからだからね。」
「はい。」
スクライア二士の返事のあとすぐの出来事だった。
「未来准将。機動六課の高町教導官、ヴィータ三等空尉、リインフォース空曹長、八神二等空佐を発見しました。」
「砲撃用意。上空を通り次第発砲せよ。」
「了解です。」
「任せてください。」
と色々な返答が来た。
期待はしているけど倒すにはいたらないことは分かっている。
「まもなくです。」
すると各自で撃ち始めた。
一見当たっているように見えたが、
「全員退避。クローンを用意しておくから安心して。」
全部外れた。
そして素早く退避した隊員。
僕は隊員のクローンを一人残らず殺した。
そして僕がクローンを殺し終えたときに四人は来た。
僕の周りには隊員のクローンと武装隊全員の死体が転がっていた。
「嘘やろ。これ未来くんがやったんとちゃうよな?」
はやてが信じられないと言う顔で僕を見てきた。
また他の三人も。
「ううん。僕が殺ったんだよ。僕の目標のために。」
僕はバイスについた血を舐めた。
「未来君。」
僕をなのはが呼んだ。
僕は友達としてなのはのいる所に見た。
「何?なのは。」
僕は一様訊ねた。
何て言うかは予想がつくけど。
「自首して。未来君も管理局員なんだから私の言っている意味分かるよね?」
「刑を軽くするためでしょ。でもね、僕はもうこの道を選んだからさ、自首なんてしないよ。」
肩を落とすなのは。
今度はヴィータが、
「てめぇは何がしてぇんだ。」
目的を訊ねてきた。
僕が言えるとしたらこれだけだろうと思い、
「復讐だよ。」
と答えバイスを構えた。
すると僕の前にいきなりモンディアル三佐とオオカリ二佐が現れて、
「助太刀します。」
と手伝いに来てくれた。
二人に頼んでいた場所は敗北で終わったらしい。
「それじゃあ行くよ。」
僕たち三人は別々に別れた。

モンディアル三等陸佐
私の後ろからヴィータ三尉が追ってきている。
私では勝てるかどうか分からない魔導師であるが、私にも譲れない思いがある。
だから絶対に勝つ。
無理なら時間は稼ぐ。
私たちの悲願のために。
「降り注げ金に輝く無数の剣よ、私の期待に答え、敵を討ち滅ぼせ。光刀(シャイニングブレード)。」
多くの剣がヴィータ三尉の頭上に現れた。
そして一斉に降り注ぐ。
私は回避できまいと思った。
しかしヴィータ三尉は回避してしまった。
そして最後の一つは自信のデバイスを使い私に飛ばしてきた。
もちろん私は当たらないけど。
そして次は私のとっておきの魔法。
「集え光よ。シャイニングブレイカー。」
私は黄金に輝く砲撃をヴィータ三尉に向かって放った。
それに対してヴィータ三尉は慣れているかのようにかわした。
そしてヴィータ三尉が、
「私よりも階級が上だからどんなに強いかと思えばこの程度か。悪いが決めさせて貰うぞ。」
ヴィータ三尉の持つハンマーみたいなデバイスがだんだん大きくなっていく。
それを見た私は怖くなってしまい逃げ出してしまった。
「転移。」
それも「転移。」なんて声に出しながら。
そして私はあの大きさに恐怖を覚えてしまった。

オオカリ二等陸佐
「高町教導官。上官命令です。直ちに所属する隊の隊舎に戻りなさい。」
忠告は入れた。
私だって鬼ではない。
だからこれくらいはしてあげないと。
「いいえ戻りません。あなたたちを止めて見せます。」
私を止めるだって。
何を言っているのかな?
フェイトのは手加減をしたけどなのはには本気でいかないとダメなようだね。
「バインド。」
私は直ぐに戦闘体制を整えた。
そしてバインドをかけることによって砲撃魔法の命中率を上げた。
「悪意に満ちた悪魔よ。私の力となれ。デビルアッタク。」
漆黒の砲撃。
魂を悪魔たちに食われてしまえ。
そして廃人になってしまえ。
私はなのはを見たがなのははすでにバインドから抜け出していた。
「スターライトブレイカー。」
フェイトと同じだ。
なのはも私に直接狙うのではなく、私の撃った魔法と打ち消しあうようにしている。
どうして?
私を直接狙えば簡単な筈なのに。
「あっ。」
私の魔法が消された。
私自身はじめての経験ではないもの悔しさを感じる。
「どうしてこんなことしてるの?」
なのはが私に訊ねてきた。
「何でだろうね?」
私は誤魔化した。
理由なんて言えば簡単。
私が戦っている理由は復讐。
ただそれだけのためだ。
「分かってない?そんなのあり得ない。だってリカちゃんからは強い思いを感じるもん。」
なんだバレてるんだ。
私の強い思いって絶対に復讐の事だよね。
私って隠し事が下手なのかな?
「そうだね。私は管理局に復讐をしたいと思っている。ただそれだけよ。」
そして私は、
「我が前に現れる敵を消したまえ、ホワイトアロー。」
それをなのはに向けて放った。
時間稼ぎはこれで十分だろう。
私は転移を使って隊舎に帰投した。

未来准将
「こうやって二人きりになるのは初めてだよね。」
僕は目の前にいるはやてに話しかけた。
こうしているうちにも揺りかごは起動する。
こうなった以上は時間を稼げればいい。
「そうやな。でもこんな感じで二人きりにはなりとうなかった。」
両者ともデバイスを構えあう。
はやてに関してはリインフォースとユリゾン済み。
いつ戦闘が始まっても可笑しくない状態だった。
僕は一歩ずつ後退した。
「どないして逃げようとしてるん?」
逃げようとしているのではない。
魔法発動のために後退しているのだ。
「輝く星たち。その光で邪悪な物を討ち滅ぼせ。星達乃歌(スターズソング)。」
僕は幾つもの魔方陣を発動しはやてを囲んだ。
そもそもこれは足止めの魔法。
魔法の範囲は対象を囲む。
そして強制的にユリゾンを解除する微弱な音を流す。
僕としてはユリゾンしたままでも別に問題はないけど時間稼ぎに最適な行動を考えたらこの魔法が思い付いた。
また今日の設定は非殺傷設定なため死にはしないけど今日が最後。
次会うときには殺傷設定で戦う。
「こないなもん簡単に・・・・」
はやてがなにかをいっているうちにリインフォースとのユリゾンが解除された。
予想以上に効果が遅かった。
「どないしてユニゾンが解除されたんや。まさかこの音が原因なんか?」
気付いてもなにもできないよ。
この魔法を僕自信が解除しなければね。
「バインド。」
僕ははやてにバインドをかけて、
「集え星達。我が前にいる罪人を討ち滅ぼす力の槍になれ。ギャラクシーブレイカー。」
僕が単体で使用できる最高位の魔法。
これでもはやては死なないだろう。
普段はしない詠唱までしたのに。
「輝く星の導きを。スターレイン。」
僕は連続で同じ場所を攻撃した。
いくらはやてだからと言ってこれほどやられれば死んでいるだろう。
僕は勝手なな判断で隊舎に帰投した。

一方ではやては、未来の攻撃が止まってから様子を伺っていたらしいが攻撃が無かったため煙幕から抜けてみるとそこに未来の姿がなく、
「どこへ行ったん。」
「リインに聞かれてもわからないです。」
等と会話があったらしいが未来はこの事を知らない。



強行調査専門部隊隊舎
「出来ましたか?」
僕は技術部に頼んでいたものが出来ているか確認をした。
もちろん技術部は頼んでいたものを完成させていた。
僕が頼んだものはステルス装置。
それを二機。
これを何に使うかと言うと、
アースラ同様に廃棄予定だった船を(裏で)貰ってあったのでそれにつける。
貰った船も二艦だったので。
僕はそれを両方に取り付けた。
僕は最後に部隊長室に行き、クローンをここの部屋で座って死んでいるように見せる工夫をした。
それが終わると僕たちは船に乗りミッドチルダを後にする。
いつか必ず管理局に復讐することを誓いながら。

次の日
ミッドチルダでは大きなニュースが流れた。
それは地上本部崩壊以来の規模を誇った。
それは強行調査専門部隊が全員殉職をしたと言うこと。
本当のことを言えば違うけど管理局はこう言うふうに処理をしたらしい。
結果的に僕の元部隊全員が一階級特進になった。
はやてに関しては、僕の死体クローンを見て気絶をしそうになったらしい。
死んでなかった。
僕は復讐の際の仕事が増えたように感じながら新聞を読んだのであった。 
 

 
後書き
次回予告
復讐の火種
(希望があれば連載します。希望者は作者まで教えてください。) 
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