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なりたくないけどチートな勇者

作者:南師
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1*神様に出会った日

 
前書き
新人ですよろしくおねがいします!! 

 
自分は高校生である。
そりゃもう誰がなんと言おうとピカピカの高校二年生さ。
日常を謳歌してる17歳の身長186なちっと背が高いだけの容姿的には微妙な青年、略して微青年。

目立って悪いとこも良いとこもない。
しいて言うなら一人称が
「自分」なくらいしか変なとこはない…と思う。

ちょっと…
いや、かなりオタクのはいってる普通の人。

それが自分こと長谷川《はせがわ》 鳴海《なるみ》、生粋のオスのホモサピエンス。
…うん、自分は自分だ。
つまり現在進行形で自分は自分でありべつの人間では…

「はいはい、現実からにげないでねぇ?。」

逃げてなどいない、自分はいま、自分という人間が何者で、どのような存在かということを探究するべく…

「現実を直視したまえ。」

…はい

現在、ここは自分の部屋のベッドの上である。
あるのだが…
いかんせん自分のベッドの上空40センチほどのところである。
結論、ざ・れびてーしょん

そりゃぁこんなことになったら現実逃避もするわい。

そして隣に鎮座(やはりこっちも上空)しておられる髪の長い女性。
整った顔立ちに髪は金、背は155くらいか。
なんとこいつは自称・神、名前はまだない。
これからも無いらしい。

「神だからね。」

うっせ、介入すんな変質者。今何時かわかっとんのか、3時よ3時。
自分はちゃかちゃかねたいんじゃ。
可及的速やかに消えて無くなれ。

「うん、それ無理。」

うわっ、良い笑顔。
そしてナイフを持ちながらどこぞのおでん大好き眉毛宇宙人のセリフを言うな。
とっととしまえ。
そしておまえは何者か。

「だから神様。」

いやいやいや、それはファーストコンタクトでベッドから強制射出されたから疑わない。
こんな神様で世界はどうなんのかとか思うけど信じる、うん。
こら、窓に自分を向けるな、勢いつけるな、飛ばそうとすんな、
飛ばそうとすんな、
ごめんなさいごめんなさいお願いしますからやめてください、無礼な事言わないから止めてくださいぃぃぃぃぃぃ!!!!

「天誅ぅぅぅぅ!!!!!!」

ギャァァァァァ!!!!!

「…はぁはぁ、でその神様がなんの用ですか。」

「うん、君にこの世界からサヨナラして貰うためにきたの。」

………ハィ?

「君にこの世界からサヨナラして貰うためにきたの。」

いやそでなくて、ナゼに?
つかサヨナラって、なに、自分死ぬの?
なんでさ、理不尽、余りに理不尽。
そうか、これは夢だな、うん。

「違うよ、あれさあれ、あの俗に言う異世界とやらにいってもらうの。」

確定、あい あむ いんざ どりぃ?む!

「ちがうっつの。」
ふべっ!
落とすな!

「まぁとにかく、君には旅立って貰います。
このままこの世界にいても君の存在無かった事になってるし。」
おいっ!
なんつーことすんだ貴様!

「とりあえず、異世界の注意事項。
まず君には能力を付けておきます。
魔物とかのいるよーなRPGな世界だし。」

無視か、シカトか、知らんぷりかばかやろう。
そして能力ってなんだばかやろう。
たったと教えろばかやろう。ついでにもひとつばかやろう。

「…次、顔からいく?」

すいません、ごめんなさい、もう某三姉妹の末っ子のまねはしません、二度としません、激しくあやまります、ごめんなさい。

「ならいいけど、次やったら潰れたトマトだから。」

ひぃ

「で、能力だけどめんどいからこの部屋にあるもん全部でいーや。」

……ハ?
この部屋のどこに能力が転がってると、漫画とゲームしかないやん。
「うんそれ、ここにあるオタグッズの能力や技、全部使えるから自由につかいなさい。
以上、異世界の注意事項おわり。」

全部って、チートすぎる…
そしておわりって、それだけかい。
それとオタグッズて、漫画とゲームだけだぞ、フィギュアまでは堕ちてないからな。

「うん、いきゃわかるから。
とりあえず荷造りしなさい、着替えとか。」

他に説明は?

「いきゃわかるから、百聞は一見にしかずだから。
そしてわたしがめんどいだから。
強いて言うなら魔物や魔王がいる世界ってだけ。」

そこら辺詳しく!!!!
めんどくさがらず!!!!

「やだ、めんどい。」

このアマ…

「いきゃわかるって、つか荷造り荷造り。」

んなこといっても急にできるかっての。

「早くしてよ、待ってんだから。」

…こいつ、いつか締める。

「そだ、さっそく能力使えば秒速じゃん。
とっとと使いなよ。」

いや、その能力っつのもよくわからんのだが。

「だからあれさ、そのパジャマのポケットが青狸の袋になるのをイメージしなさい。」

…何いってんのさこのキチガイ。
んなことできるはずがないじゃん。

ってぇ!
なにしに箪笥持ち上げっ、つかどやって、つかなに、ナニ、何 !!?

「いーから、イメージするの、さぁ!!!」

ちょまっ!
わかったから潰さないで潰さないで。するからちゃんと、これは四次元○ケット、これは四次元○ケット…

「えいっ」

うわっ、ちょまて、潰れるっ、圧死す……しない。
ポケットにインした…。

「できるっしょや。」

できたっすね。

「つーわけで、荷造り再開」

…わけわかんね。



*10分くらい後*

こんなに物がない部屋初めてです、はい。
「荷造り完了、じゃあ旅立とう。」

はぁ、もうつかれたよ。
つかなぜに自分さ。

「いたから。」

……ハィ?

「誰でもよかったんよ、実際。」

…ぜってーいつか潰す!!!

「つーわけで出発!」

うぁ、なんかでた、なんか黒い膜的な円形のものがフローリングの上に生えてきた。

「のったらいけるから、その異世界とやらに。」

とやらって…
つか

「おまえは行かないのかよ。」
奴は窓から飛び立とうとしている。

「うん、めんどい。
ていうかやっぱし異世界に召喚ったら一人だけってのがお約束でしょ。」

いや、誰とのよ。
少なくとも自分はそんな約束はした覚えは無い。
つか別世界に一人旅っていうのもなにかいろいろと問題が……

「ぐだぐだ言わずにとっとといく!」

とかなんとかいいながら自称・神はドロップキックを横っ腹に旅立ちの餞別としてくれました。
限りなくイラネ!

だけど文句を言う前に自分は穴に落ちていった。
同時に意識もゆっくり無くなった。

…あの黒いの、穴だったんだ。
穴なら乗れないじゃん…。
 
 

 
後書き
こんにちは南師です。
これからは毎日0時に更新していこうかと思っています。
あとこちらのお話は一応オリジナルという体ではありますが、さまざまな漫画やゲームなどのネタが詰まっております。
ご注意ください。

あとリメイク版が他サイト様で掲載させていただいていますので、そちらのほうもどうぞ。

それでは、南師でした。
これからよろしくお願いいたします。 
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