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俺は天国を旅する。2泊3日で

作者:ザクロ
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聖水の噴水

「こちらですね」
その噴水は、透き通るようなきれいな水で、高く高く、水が上がっていた
中心にあるのは、神様の像だろうか、その銅像の口からも水が出ている
・・・・・正直、神様バカにしてるだろって思った
まぁ、いいや。俺は、その水を飲んでみた
すると、甘く、体の中からきれいになるような感じがした
「おいしいですね!この水!」
「よかった、旅行客のお口にも合いましたか。それはよかったです」
「この水、ちょっともらっていっていいですか?」
「えぇ、いいですよ」
俺は、バックの中に入っていたボトルに、その水を入れた。
・・・・そして、ここを旅立とうとした、そのときだった
さっきの小さな女の子が、道を歩いている
その向こうから、突っ走ってくるバイクがいる
このままではぶつかると判断した俺は、その女の子の腕をつかんだ
「あぶない!!」
キキーーッ!!
俺は、目をぎゅっと閉じていた
・・・・・どっちが早かったのだろうか。俺は恐る恐る目を開けた
すると、女の子は俺にしっかりと捕まっている。バイクは、近くで横転していた
女の子は助かったようだ
「よ・・・・よかった・・・・・」
「お兄ちゃん、ありがとう!」
女の子にそういわれ、少し照れくさかった
俺はよく、あの場であの決心がついたな、と、自分で自分をほめた

俺はまた、青い砂漠を歩いていた
もうちょっと歩けば、天国の首都に着く
空はもう赤い。夕方だった
首都を回るのは、きっと明日になるだろう
いよいよ明日が、最終日だ  
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