| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ソードアート・オンラインー不幸を呼ぶ者ー

作者:波亜多
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

鮮血の月

決闘開始と共に地面を蹴る
アレスもかなりの敏捷性を持っているようで、距離がみるみる縮まる。
恐らく俺の初撃が<紅月>であることはタメのモーションでバレていたのだろう。
俺が抜刀する寸前、アレスは<紅月>の攻撃範囲ギリギリ外へバックステップ
俺の刀を空振らせ、その手に握られた短剣が紅コートにクリティカルをたたき込む。

そう思われた。

「甘ぇ」
だが、俺の<紅月>には少々アレンジが加えられている。
抜刀寸前に右足を相手から遠ざけるように、両足をクロス
アシストの邪魔にならないようにするにはかなりの練習がいるが、この動作一つで踏み込み距離が延び、攻撃の範囲、威力を飛躍的に増幅できる。
「なっ!?」
ずんっ、と後ろに下がったアレスの懐に入り直す。
「はあぁぁっ!」
<紅月>改め<鮮血の月>が紅いライトエフェクトを纏い、アレスの無防備な体に一文字の傷を負わせる。
驚愕に歪む顔を無視し、硬直なしの長所を活かして重五連スキル<斬座>に繋げる。
彼の軽さ重視の服故の貧弱な防御力も相まってHPバーはがくんと減り、イエローに入る。

winnerザイン

あっけなかったな。
デュエル勝者を示す表示を見ながら俺はそう思った。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧