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バカとテストと召喚獣~規格外の観察処分者〜

作者:風薙
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『対Dクラス戦、終幕へ』


一方その頃、深羅達はーー

「雄二、暇だ」

「待ってろ・・・今面白いことが起こる」

静寂とした空気が流れる・・・すると

ピンポンパンポーン

唐突に呼び出しの放送のチャイム音が流れーー

『船越先生、船越先生、体育館裏で吉井明久君が待っています。教師と生徒垣根を越えた男と女の話があるようです』

「ブッ!?」

あ、明久があの単位を楯に交際を迫る船越教諭に求婚!? ありえねぇ・・・ん?

「面白い事って、コレか?」

「ああ。大正解だ」

ニヤッ と雄二が悪い笑みをする・・・まったく

「80点、結構面白かった」

懐から3枚の食券を取り出し、雄二に投げる

「お、サンキューな」

さて、後の明久の反応が楽しみだ

そして十数分後、姫路が一撃でDクラス代表の平賀を粉砕し、試召戦争初戦の結果はFクラスの勝利で幕を閉じた



あの後、特に何事もなく下校となった

「そういや今日バイト・・・いかん、生活費掛かってるからサボれん」

ちなみにバイト先はそこそこ評判の良いレストランとスイーツが人気の喫茶店の二店掛け持ちである。基本的には厨房だが、時にはウェイターをしたりする

「あ、深羅」

「優子か、どうした? こんな時間まで」

木下優子。Fクラス 秀吉の姉で、Aクラスに所属で仲は良い方・・・だと思う

「先生の仕事を手伝っていたの。深羅はバイト?」

「ああ。死ぬほど暇だった補充試験を受けてたからな~」

しかし、あの放送は笑えた。割と

「深羅抜きで勝ったんでしょ?」

「まぁな、雄二と明久が居るんだが・・・Dクラス程度じゃ話にならねぇよ」

「姫路さんも居るものね」

「流石Aクラス情報が早いようで」

幸い、飛鳥の情報は漏れていない

「でも、納得が行かないのよね」

そりゃそうか。秀吉曰く、優子は努力を積み重ねてAクラスとなった。だからこそ優子は言いたいらしい

「ま、確かにバカばっかだが、ソイツらは一芸に秀でてるバカ共だ。その一芸を否定すらしないね」

それに―― と付け足し

「何でも出来る完璧超人よりも、優子や明久達みたいなどっか欠点がある方が好きだよ。俺はね」

「ッ!?///」

おおぅ、話込んじまった。パフェの引換券が貰えなくなるのはキツい

「時間がありゃ送ってくんだが、悪いな。また明日な」

少し赤面気味で俯いている優子にそう言い残し、喫茶店へ向かった 
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