| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

対決!!天本博士対クラウン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五十九話


                第五十九話  博士の帰宅
 研究所。既にそこには自衛隊が集結していた。彼等も必死であった。
「しかし司令官」
 ここで指揮官の一人が司令官に問う。見れば陸自の人達だ。陸自も大変だ。
「ここに来ますかね」
「絶対に来るな」
 司令官は残念な顔でその指揮官に答えた。
「ここを根城にしている限りは」
「根城ですか」
「悪の本拠地と呼ぶか?」
「それかアジトですよね」
「そういうところだ」
 完全に東映の特撮の悪役だがこれがまた全然違和感がない。
「相手が相手だからな」
「どうしたものでしょう」
「どうにかする為に我々が今ここに来ているのだが?」
「これも任務ですか」
「そう言うな」
 嫌々なのがすぐにわかる。気持ちはよくわかるものだった。
「博士を止めないと大変なことになるからな」
「それはわかっていますけれど」
 それでも不満が丸見えだ。
「あの博士だけは正義の味方が必要なのでは?ほら、その為に魔女っ子に頼んでいるんだし」
「だが自衛隊も必要だ」
 これは残念なことに事実だった。その為の自衛隊だ。
「昔からのお約束だ。自衛隊こそは」
「悪と戦うのですか」
「悪とか言うと問題があるぞ」
「それはわかっています」
 その指揮官も一応はこう答える。だが。
「ですが。あの博士だけは」
「悪というよりは災厄だな」
「地震とか台風みたいなものですか」
「そういったところだな」
 悪質さは比較にならないが。博士の破壊力は核ミサイルより酷い。
「一応は」
「そうですよね。悪質過ぎて」
「どうにもならないものがある。しかし」
 彼は毅然として言う。
「我々がやらねば」
「特別ボーナスも出ますし。やりますか」
「ボー○から発注したアンデ○○探査機に反応です」
「来たか!」
 また何処かの組織から頼み込んで借りている機械の反応を聞いて声をあげる。
「総員戦闘配置!」
「はい!」
 戦いがはじまる。今研究所に帰還しようとする博士の前に自衛隊が立ちはだかるのであった。
「はーーーーーっはっはっはっはっはっは!」
「出ました!」
「博士が!」
 博士も姿を現わす。その後ろには無数のゴッキローチ軍団が。実況テレビ中継の下で彼等は戦うのであった。


第五十九話   完


                 2007・11・9 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧