中二病サマナー魔法少女が、キモいモンスターを使役してる件
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1話 日常にモンスター侵入 ③襲撃
前書き
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普通に帰宅中 化け物を飼う女に拾われた: 中二病サマナーと巻き込まれ系女子の日常崩壊 中二病魔法少女
校門を出て、しばらく歩く。
いつもの帰り道。
住宅街。人通りはそこそこ。
「……」
なんか、静かだ。
(こんなもんだっけ?)
風は相変わらず強い。
でもそれだけじゃない。
音が、少ない。
車の音も、人の話し声も、どこか遠い。
(……やだな)
こういうの、ちょっと苦手だ。
私は少し歩く速度を上げる。
路地に入る。
近道。
普段ならなんとも思わない場所。
でも今日は――
「……?」
止まる。
前方。
何か、いる。
「……え?」
最初、よく分からなかった。
黒い塊。
ゴミ袋?
いや、違う。
動いた。
ぐにゃ、と。
「……は?」
心臓がドクンと鳴る。
それは、ゆっくり形を変える。
粘液みたいな体。
でもところどころ硬そうな突起。
そして――
目。
一つじゃない。
いくつも、こっちを見てる。
「……っ」
声が出ない。
(なに、これ)
理解が追いつかない。
でも、本能が叫んでる。
ヤバい。
ズル……ッ
それが、こっちに寄ってくる。
音が気持ち悪い。
地面を引きずるような音。
「……っ、やば……」
足が、動かない。
逃げなきゃ。
分かってるのに。
体が固まる。
ズル……ズル……
距離が縮まる。
三メートル。
二メートル。
(無理、無理無理無理)
「……やだ……」
やっと声が出た。
震えてる。
バッ!!
触手みたいなものが伸びる。
「ひっ――!!」
触手が顔に巻きつく
足がもつれる
ドンッ
尻もちをつく。
「いっ……!」
痛み。
でもそれどころじゃない。
目の前。
もう、すぐそこ。
モンスターが、大きく口みたいな部分を開く。
中、真っ黒。
(……しぬ)
頭が真っ白になる。
ニュースで見たやつ。
モンスター被害。
遠い話だと思ってた。
(なんで、私)
(こんなとこで)
(普通に帰ってただけなのに)
ズルッ
さらに近づく。
逃げ場、ない。
足、動かない。
誰もいない。
助けて。
助けて。
助けて。
「……っ、た、すけ……」
声が、かすれる。
届かない。
誰にも。
その瞬間。
影が、伸びた。
私の前に。
「……え?」
気づく。
モンスターじゃない。
別の影。
ゾワッ
空気が、変わる。
冷たい。
でも――
どこか、安心する。
「見ぃつけた」
後ろから声。
聞いたことある。
この声。
ゆっくり振り返る。
そこにいたのは――
黒い制服。
ジト目。
ニヤついた口元。
久遠 闇乃。
「悪い子には、懲役よ」
その瞬間。
モンスターが、ビクッと震えた。
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